マシン・オブ・ザ・イヤー2018
ホンダコレクションホール20周年特集⑥

ホンダ初のモンキー Z100(1961年製造)が走行

2018年7月16日、ツインリンクもてぎの南コースでホンダコレクションホール開館20周年記念イベントが開催された。いつもの動態確認テストはレーサーなどが多かったが、今回は20周年記念ということで市販製品特別走行が実施され、ホンダの黎明期から現在までのエポックメイキングなモデルが走行を披露した。

モンキーの元祖は遊園地の乗り物

レジャーバイク、モンキーの元祖がこのZ100。1958年に発売されたスーパーカブC100のコンパクトで堅牢、扱いやすい特性の小型で高性能な4ストローク50ccエンジンがあって初めて可能となったモデルで、ホンダが1961年に建設した遊園地「多摩テック」の遊具に活用する事も視野に入れて誕生した。多摩テックは、ホンダ独自の思想に基づき「人の自由な移動と操る楽しさ」が持つ喜びや感動を通して、人と人が出会い新しい文化や価値を根付かせてゆくことを使命として運営され、その考えは、現在の鈴鹿サーキットやツインリンクもてぎに継承されている。

【HONDA MONKEY Z100 1961年】ホンダが運営する遊園地内の子供用バイクとして開発された。スーパーカブC100のパワーユニットを搭載。レジャーバイク、モンキーの元祖となったモデル。ホイールは前後5インチでサスペンションは非装備だ。■空冷4ストローク単気筒OHV 49cc

国内での市販モデルは1967年のZ50Mから

初の市販モデルは1963年のモンキーCZ100で、少数が欧米へ輸出された。多摩テックや鈴鹿サーキットなどの遊園地用に開発された1961年のモンキーZ100に大幅な改良を施しており、燃料タンクとシートはスポーツカブC111のものが流用された。その後、モンキーシリーズは1967年にOHCエンジンを搭載したモンキーZ50Mへと発展。日本でも公道用市販車が発売され、これが初期型とされる。1969年には8インチホイールのZ50Aにモデルチェンジし、1974年にはリヤサスペンションを装備したZ50Jに進化。以降モデルチェンジを繰り返しながら日本国内を中心に販売が続けられ、50周年にあたる2017年まで生産された。

モンキーCZ100 1963年型。初の市販モデルで公道は不可。北米と欧州に輸出された。

モンキーZ50M 1967年型。日本では初めて発売されたモデルとなる。ハンドルは折り畳み式でシートも畳んで下げられるようになっている。

モンキーZ50A 1969年型。Fサスや8インチタイヤの採用で大幅に進化。

モンキーZ50J 1974年型。リヤサスペンションを初装備し、リヤキャリヤやブロックタイヤの装備などその後に続く基礎が完成した。

モンキーZ50Jz-1 1978年型。ティアドロップタンクを採用した最初のモデル。最もポピュラーなスタイリングのモンキーだ。

ゴールドメッキ仕様 1984年型。ゴールドの限定車。

モンキーR 1987年型。ツインチューブフレームとディスクブレーキを装備したRモデル。

モンキー BAJA 1991年型。ツインヘッドライトを装備したオフロードスタイルのバハ。

2009年型。モンキーリミテッド。最初のFIモデル。エンジンにはローラーロッカーアームやオフセットシリンダーを採用した。

2017年型。日本で発売された50周年車。これが最後の50ccモンキーとなった。

※次回のホンダコレクションホール開館20周年記念 市販製品特別走行は9月24日に実施される。
取材協力:本田技研工業/ホンダモーターサイクルジャパン

いち

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本誌編集長。雑誌は生き残りタイアップ全盛期だというのに、ひとり次期型ネタを嗅ぎまわって反感を買う現代のスクープ魔王。
■1972年生まれ
■愛車:BMW R100GS(1988)

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