2018年2月3日に、愛知県のスパ西浦でテスト走行を開始したトリックスターレーシングのNinja250が、レーサーになって4月7日のMFJカップJP250に参戦した。スパ西浦ではノーマルに突貫でマフラーを装着しただけの状態だったが、わずか2か月でJP250レーサーに仕上げられた。
まだまだやることが山積み
2015年シーズンにアジアロードレース選手権AP250で山本剛大選手がシリーズチャンピオンを獲得したトリックスターレーシングが、再びNinja250での挑戦を開始した。2017年は正チームでの参戦は休止しEWC=世界耐久レース選手権に勢力を投入してきたが、2018年は新型Ninja250の登場にともない、JP250に参戦することになった。
とは言っても、新型Ninja250で初走行したのは2月に入ってから。まだパーツも少ない中でレーサーを製作し、4月7日の第1戦ツインリンクもてぎに間に合わせた形だ。カウルはアジアのAP250でカワサキ直系チームが使用するエーテック製をチョイスし、自社製フルエキゾーストを装着。それでもECUやマフラー、足まわりなど改良の余地がたくさん残されているという。
AP250では3位表彰台を獲得
アジアロードレース選手権AP250に新型Ninja250で参戦するManual Tech Kawasaki Racing(マニュアルテック カワサキ レーシング)は、3月頭にタイで開催された第1戦は10位、7位、4月21~22日のオーストラリア戦では3位、5位と上り調子だ。トリックスターレーシングの鶴田監督は「新型Ninja250はエンジンパワーで勝る」と語っており、熟成が進めば優勝する日も近いかも知れない。
撮影:佐藤寿宏(JP250)
「2018新型Ninja250がレースで198.1㎞/h」記事はこちらへ
「2018新型Ninja250 VS CBR250RR全開試乗」記事はこちらへ