1月29日のレポート

2018 セパン通信 PART 3

2018年1月24日からスタートしたマレーシア・セパンサーキットのテストを取材している佐藤寿宏さんの「通信」をお届け。国内、海外、レースがある様々な現場から届く「通信」は、日本人選手の動向を中心にレポート。今回は、中須賀選手にヤマハのニューカウルについて、中上選手に転倒の理由などを聞いた。

2日目トップはヤマハのビニャーレス

2日目は、マレーシアらしく蒸し暑い一日となりました。朝一番は、昨夜降った雨の影響で路面が濡れていましたが、すぐに乾くと各ライダーは一斉にコースに出て行きます。その先陣を切ったのが“タカ”こと中上貴晶でした。
お昼休みを挟み、セッション終盤はタイムアタック合戦となります。ここでトップタイムをマークしたのがヤマハワークスのマーベリック・ビニャーレスでした。タイムは1分59秒355。2番手にチームメイトのバレンティーノ・ロッシが1分59秒390で続き、ヤマハワークスが1-2。2人とも、この日からニューカウルで走行。初日からコツコツとテスト項目をこなして来た結果が2日目の最後に出たと言えます。

ニューカウルはいい方向に向かっている

その立役者とも言えるのが、中須賀克行、野左根航汰という日本人テストライダーの2人。昨年の最終戦後のバレンシアテストで登場させたブリスターカウルに物言いがつき、今回持ち込んだものがOKとなったこともあり、2日目からロッシとビニャーレスも装着した。
「新しいカウルは、2人とも気に入ってくれたので、まずはホッとしています。まだまだやることは残っていますが、その中で自己ベストを更新できましたし、ビニャーレスがトップでロッシが2番手だったので、いい方向に行っていると思います。それでも、まだ決めきれていないところがありますし、昨年、苦労した部分をしっかり見極めて行きたいですね」と中須賀。自己ベストを更新する2分01秒480をマークしました。

野左根は、昨日に続き今日も転倒を喫していますが、ケガはなく、こちらも自己ベストを更新する2分02秒573を記録。
「JSB1000マシンでは、すごくいい感じで乗ることができていたのですが、MotoGP™マシンでは、なかなかペースを上げられないでいました。その中で2度も転倒してしまい、チームに迷惑をかけてしまったので、同じミスをしないよう、もっと自分自身を高めて行きたいと思っています。幸い身近に中須賀選手という尊敬するライダーがいますから」と野左根。

タカは転倒でアタックできず

一方、日本期待のタカは、午後に11コーナーで転倒してしまい、テストプログラムが狂ってしまったと言っていました。

「10コーナーでかなりスピニングが出て挙動もありアウトにはらんでしまい、そこが汚れていたこともありフロントから転倒してしまいました。それまでは、ジオメトリーを変更しながら、順調に来ていたのですが、転倒で気に入っていた2号車が使えず、最後のアタックもできなかったのでタイムを縮めることができませんでした。それでも今日のベストタイムは、25周したソフトタイヤで出したものですし、初日ほど攻めていない状態で出したタイムなので全体のアベレージは上がってきていると思います」とタカ。
最終日となる明日は、2号車の確認から始め、午後にはロングランを行う予定だそうです。

まだ攻めてなさそうなマルケス

レプソルホンダの2台は、初日に続き、多くのテスト項目を、この日もこなしていました。ブリスターカウルもペドロサが、まずテスト。マルケスもセッション終盤に試していましたが、ほんの数周で元のカウルに戻していました。マルケスは、まだまだ攻めていない印象ながら、1分59秒730で7番手。最終日に、どこまでタイムを縮めてくるか注目されます。セパンを得意としているペドロサも見逃せません。

さて、明日は、セパンオフィシャルテストも最終日になります。どんなタイムが記録されるか楽しみですね~。

●文/撮影:佐藤寿宏(ことぶき)
2018 セパン通信 PART 1はこちら
2018 セパン通信 PART 2はこちら

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佐藤 寿宏(ことぶき)

佐藤 寿宏(ことぶき)

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ロードレースを追いかけること20年以上のフリーライター。国内外の様々なレースを現場取材しており、若手ライダーにも慕われる。愛車はスバル・レガシィから乗り換えたレヴォーグというボクサー党だ。

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