【Arai HELMET Message】Part.1:バイクの奨め

世界を見渡せば大きな活躍を続けるバイクも、ここ数年の日本ではなぜか元気がない。バイクを愛するひとりとして、また業界の一員としても、大変残念なことです。好ましからざるこの現状も、バイクの持つ輸送手段以上の大いなる価値に、世の人々が気づいていないからでしょう。こう考えるとところから、平成9年から10年にかけて当社の意見広告として、バイクの素晴らしさを、2輪専門誌の誌上にて訴えてきました。できるだけのことはしよう、そんな気持ちです。本記事はその時の内容を再収録したものです。
⚫︎文/写真:アライヘルメット ●BRAND POST提供:アライヘルメット
バイクは、先を読み、危険を回避する能力を高めるスポーツ
事故は嫌ですよね。
事故った本人は無論のこと、他から見てるだけでも辛い。なぜ事故ったのか、その理由を聞くと答えはいろいろです。前の車が突然右折した、誰かが脇道から飛び出した、路面に砂が浮いてて滑った、などなど…。でも、もう一歩踏み込んで考ると、原因はひとつなんです。「先を読めなかった」、それだけの話です。
フレディ・スベンサーといえば、若くして500ccと250ccのダブルタイトルを獲った天オライダーですが、彼に聞いたエピソードで、今でも頭に燒き付いていることがあります。彼は、いつも父親に言われたそうです。
「誰よりもゆっくり走れ。ゆっくり走る奴が勝つんだ」
と。
我々でも理解できる言葉に直すと、「誰よりも早く、先を読め。そうすれば、ゆっくりと周りを見ることもできる」そういうことでしょう。落ち着いて先を読めば、他の動きも見える、路面を選んで良いラインを取れる、マシンは特性を掴んで隈界まで使える。しかも、転けない。だから勝てる。さすがは天オライダーの父親、言うことが違う。
レースの観戦では、とかく華麗なテクニックに目が行く。でも、そんな時、フレディの言葉を思い出してください。レースの勝敗も、その鍵は心です。先を読もうとする心があって初めて、華麗なテクニックも活きるのです。
それは一般道を走るときも同じです。先を読みさえすれば、他の動きが見える、右折しそうなのも分かる、何か飛び出しそうなところでは止まる準傭をする、路面の様子もよく見る、事故なんて起こすわけがない。事故は起こさない、そう心に決めて先を読む。それで事故は防げるんです。
バイクは、先を読み、危険を回避する能力を高めるスポーツです。パイクの上手い下手は、先を読めるか読めないかです。フレディも言いました。先を読める人が速いんです。先を読もうとすれば、知力を刺激し、感性を磨きます。
21世紀に向かい、世の中の動きは、速くなる一方です。そんな中を生き抜くに不可欠なのは、先を読むカです。パイクは、その先を続む力を高め、優れた人をつくるスポーツです。だから、バイクは素晴らしい。
バイク万歳!
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