
プロダクションレースのベース車としての高いポテンシャルを日常でも思い通りに操れる、ジャストサイズのスーパースポーツCBR600RR。初登場は2003年ということもあり、手頃な価格の出玉も増えている。中古車としての注目度も高いので、この機会に各年式の違いをおさえて、自分に最適な一台を選んでみよう。この記事では初代2003年モデルについて紹介する。
●文:ヤングマシン編集部 ●外部リンク:ホンダ
2003年モデル概要:MotoGP直系の先進技術を取り入れたSSとして登場
2003年当時、最先端のMotoGPマシンだった「RC211V」で培った先進技術とスタイリングを随所に取り入れ開発された。初代CBR600RRのコンセプトは“Innovative Wonder(イノベーティブワンダー)”で、可能な限りの軽量化とマスの集中を目指した。
当時世界初だった、新鋳造方案による中空構造アルミダイキャスト・フレームの採用により、高剛性とコンパクト化を実現。また「RC211V」ゆずりのユニットプロリンクサスペンションを市販車で初めて採用。安定した高い旋回性に寄与していた。
エンジンは軽量かつコンパクトな新設計の水冷DOHC直列4気筒を搭載。当時新開発の電子制御燃料噴射装置「PGM-DSFI」採用により、低回転域から高回転域まで対応する高効率燃焼を実現していた。
スタイリングの面でも先進的だった。薄型二灯ラインビームヘッドライトの採用により、スマートなフロントカウルや、リアカウル内側に配したセンターアップ・エキゾーストシステムなど「RC211V」イメージを踏襲。カラーリングは、スピード感溢れる鮮やかなイタリアンレッド一色展開だった。
さらに、盗難抑止に効果的なセキュリティシステムH・I・S・Sやコンパクトで多機能な液晶デジタルメーターなど充実した装備も特長だった。
HONDA CBR600RR[2003model]SPEC & COLOR
主要諸元■全長2010 全幅695 全高1115 軸距1395 シート高820(各mm) 車重199kg(装備) ■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 599cc 69ps/11500rpm 5.2kg-m/8500rpm 変速機6段 燃料タンク容量18L ■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●価格:93万4500円 ●色:赤 ●発売日:2003年7月4日
【HONDA CBR600RR[2003model]】イタリアンレッド
HONDA CBR600RR最新相場情報
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ホンダ [HONDA] | 新型大型二輪 [401〜750cc])
新設計の502cc・4気筒エンジンを搭載するフルカウルスポーツ ホンダは、中国で開催された重慶モーターサイクルショーにて4気筒エンジン搭載の新型モデル「CBR500Rフォア(CBR500R FOUR)[…]
新型CL500の進化が! 気がつけば長距離を走っているスクランブラー「CL500」がマイナーチェンジを果たして新登場します! ご存じかと思いますが、CLシリーズには250ccの「CL250」も存在しま[…]
471cc並列2気筒エンジン搭載、ロングストロークのサスペンションと大径フロントタイヤを採用 ホンダはスクランブラーモデル「CL500」の2025年型を発表。前19/後17インチホイール、アップマフラ[…]
XL750 TRANSALP:実物を見て気に入りました XL750トランザルプオーナーのヨッチンさんは、現在44歳のアドベンチャーライダー。 バイクに乗り始めたのは20歳で、長いこと古い英車に乗ってい[…]
8/1発売:ロイヤルエンフィールド「ハンター350」 2025年8月1日より受注を開始するのが、ロイヤルエンフィールドの新型「ハンター350」だ。注目すべきは、従来モデルから5万円以上の値下げが敢行さ[…]
最新の関連記事(CBR600RR)
MotoGP黎明期のレプリカマフラーだ このマフラーは4スト990ccが導入されて、世界GPがMotoGPに代わった翌年の2003年に、ホンダRC211VエンジンのモリワキMotoGPレーサー・MD2[…]
2003年モデル概要:MotoGP直系の先進技術を取り入れたSSとして登場 発売は2003年7月4日。2003年当時、最先端のMotoGPマシンだった「RC211V」で培った先進技術とスタイリングを随[…]
2024年モデル概要:排ガス規制に適合し、実質的な値下げを敢行 2020年モデルでは平成28年排出ガス規制(≒ユーロ4)対応だったため、2022年11月以降は車両の生産自体が不可となっていたが、その後[…]
ホンダCBR600RR(2020) 試乗レビュー 排気量も気筒数も関係ない、コイツがいい! 仕事柄、しばしば「スーパースポーツが欲しいんですけど、リッタークラスとミドルクラスのどっちがいいと思います?[…]
ホンダCBR600RR(2020) サーキット試乗レビュー 戦闘力と乗りやすさの最適バランスがここに 最後のモデルチェンジから7年ぶり! ホンダCBR600RRも控えめながらウイングレットを装備し、電[…]
人気記事ランキング(全体)
注目RCブランドが名車を忠実に再現 「WPL JAPAN」は、森林や岩場などの悪路を走破できるスケールクローラーRCを展開するRCカーブランド。 通常は高額なスケールクローラーを、すぐに遊べるRTRセ[…]
新作CB750K内覧でヨーロッパのトレンドを強く要求され追加した「F」デザインが世界中で大ヒット! 1969年にリリースされた、量産車では世界初の4気筒、CB750FOURから10年が経とうとしていた[…]
新設計の502cc・4気筒エンジンを搭載するフルカウルスポーツ ホンダは、中国で開催された重慶モーターサイクルショーにて4気筒エンジン搭載の新型モデル「CBR500Rフォア(CBR500R FOUR)[…]
HONDA CB1000F Concept TeamCB & WITH ME やったぜ! CB1000F コンセプトのレースデビューウィン! 私が参戦したのはアイアンスポーツクラス。空冷・水[…]
“水冷”と、その存在感から「ウォーターバッファロー」の愛称も 1971年の東京モーターショーにGT750が出品された当時、観客はラジエーターの大きさや、フィンの見えないシリンダーブロックに目を丸くした[…]
最新の投稿記事(全体)
製品の概要と価格情報 デイトナ(Daytona) オイルフィルターレンチ 96320は、カートリッジタイプのオイルフィルター脱着専用工具。仕様は14面 64mmで、ホンダ/ヤマハ/カワサキ向けのデイト[…]
1位:フルカウルスポーツ「CBR500R FOUR」登場 CB500SFと同時に、重慶モーターサイクルショーではフルカウルスポーツの「CBR500R FOUR」も世界初公開された。こちらも新設計の50[…]
ふだんは走れないマシンで、絶景ロードを独り占め 「クラシック&原付・スペシャルバイク走行撮影会」は、伊勢神宮への参拝をゴールとする「おかげ参りツーリングラリー2025」のスペシャルイベントという扱いだ[…]
トランザルプってどんなバイク? トランザルプは754cc 2気筒エンジンを搭載したオールラウンダー。何でも1台でこなせる欲張りなマシンなのですが、ただの万能バイクではありません。 軽快でスポーティーな[…]
原付バイクのオイル交換目安とは? 交換頻度のポイント 内燃エンジンにとって、潤滑/冷却/密封/清浄分散/防錆を担うエンジンオイルは、まさに血液とも言うべき重要なパーツです。 常に高温にさらされてエンジ[…]
- 1
- 2