ツーリング中の快適な会話をサポートしてくれるバイク用インカム。仲間とのコミュニケーション手段やナビの音声案内を手軽に聞く手段として、多くのライダーから支持されています。冬のツーリングシーズンを迎えた今、どのようなモデルが注目を集めているのでしょうか。和光2りんかんに足を運び、売れ筋TOP5とそれぞれの人気ポイントについてお話を伺ってきました(2024年11月時点の情報)。
●文:ピーコックブルー(ヤングマシン編集部) ●外部リンク:2りんかん
第1位:B+COM SB6XR [サインハウス]
売れ筋1位のB+COM6XR。
インカム売れ筋第1位にランクインしたのは、SYGN HOUSE(サインハウス)の製品「B+COM SB6XR」です。
SB6XRは、シンプルなデザインとインターフェースが特長で、旧型のSB6Xよりも薄型になっています。また、本体正面のデバイスボタンはより立体的な造形に仕上げることで、押した感触がよりハッキリと分かりやすくなり、グローブを装着したままでも押しやすくなりました。
写真はペアパッケージのもの。
また、インカム通話と音楽リスニングの切替をせず、同時に音声を聴くことができる「聴きトーク」を搭載しているため、余計な動作を必要としなく使い勝手のよいものになっています。
さらに、ロングツーリング時でも余裕の超大容量バッテリーが搭載されています。古川さん曰く、「通話使用時間最大22時間、音楽再生使用時間最大24時間と、時間を気にすることなく使用できるのが人気を集める理由」とのことでした。
第2位: B+COM SX-1[サインハウス]
第2位にランクインした B+COM SX-1。
第2位にランクインした「B+COM SX-1」も、第1位の商品同様にサインハウスが製造する高品質なバイク用インカム。ボタンが3つだけのシンプルな形になっていて、使い勝手のよいライディングが可能です。
SX-1の特長は、SHOEIが開発したスマートにインカムを取り付けることが可能な「SHOEI COMLINK」モデルに対応している点です。
これがビルトインタイプのインカム。
ビルトインタイプの専用品となっているため、空力性能に大きな影響を与えることがなく、ヘルメットデザインとの調和も高まります。
古川さんによると、アフターフォローが特に良いため、2りんかんではイチ押しの製品とのことです。
第3位:B+COM ONE[サインハウス]
これがB+COMスタンダードモデル。
第3位にも、同じくサインハウスの製品「B+COM ONE」がランクイン。この製品は上述した2つの製品の下位版にあたるスタンダードモデルです。
しかしながら、基本的な性能は他の製品と同様に高品質。B+COM特有のプレミアムサウンド/グループ接続機能/高い防水性などを兼ね備えたインカム初心者/入門者におすすめの製品です。
シンプルな形がフィットするとか。
またB+COM ONEには、アームマイクユニットとワイヤーマイクユニットという2種類の仕様があるとのこと。第1位のSB6XRにはアームマイク/ワイヤーマイクが付属込みの金額となっていますが、B+COM ONEはこの2種類からどちらかを選ぶことができます。そのため他の製品と比較して金額が安いと古川さんは話します。
第4位:DT-E1+[デイトナ]
初めて購入する時におすすめのインカム。
第4位にランクインしたのは、デイトナ「DT-E1 プラス」。内部構造が見直され、通話中や音楽再生時の音の鮮明さが向上しています。別売りのオプションパーツの9色のフェイスパネルで自分好みにドレスアップができ、ご自身のヘルメットの色に合ったインカムを取り付けることが可能です。
コンパクトな印象が見受けられる。
従来の機能と比べて、音質が良くなったDT-E1プラスは、値段の面でもコスパがよく、「とりあえずインカムを試してみたい」という方におすすめの製品とのことです。
第5位:BT R1 Plus[ミッドランド]
パラスト機能が特長のBT R1 Plus。
「BT R1 plus」は、ミッドランド製「BT R1 ADVANCED」のマイナーチェンジ版。この製品にはインカム通話中にバックグランドで音楽やナビ等を聴けるパラレルストリーミング機能が搭載されています(BT R1 Plus同士の1対1でのインカム通話中)。
写真はBT R1 ADVANCEDのもの。
また、この製品は、オートバイインカム業界史上初となる、”マグネットマウント”を採用しており、使い勝手も向上しています。
いま売れ筋のインカム:まとめ
今売れ筋のインカムについて話を聞いたところ、「どのメーカーが人気」というよりも、「仲間が持っているインカムと同じもの」を購入する方が多いということでした。
やはりインカムの最大の用途は“通話機能”であることから、同じメーカーで揃えて通話手段に用いるライダーが多いようです。
一見すると似たような機能ばかりに思えるインカムですが、それぞれに特長があります。どれを購入すべきか迷った人は、とりあえずまわりの人と同じものを購入するというのも、ひとつの手かもしれません。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(インカム)
高音質サウンドはそのままに軽量化を実現! 「BT MINI Plus RCF」は、まさしくライダーのニーズに応えるべく開発された新モデルだ。まず、インカムとしては気になる音質についてだが、「BT MI[…]
RCFプレミアムサウンドはそのままに オートバイ用インカムMIDLANDの日本総代理店・株式会社LINKS は、「BT MINI PlusRCF」を2025年7月下旬に発売した。 MIDLAND至上最[…]
価格はそのままで、バッテリー交換+メンテナンスサービスチケットが付属 株式会社サイン・ハウスは、オートバイ用インカム「B+COM」シリーズより、 「B+COM SB6XR(シングルUNIT)バッテリー[…]
B+COM専用キャリングケースをプレゼント! 株式会社サイン・ハウスは、オートバイ用インカム「B+COM SB6XR/ONE」を全国の2輪用品店で購入された方にかぎり、持ち運びに便利なサイン・ハウスの[…]
『平嶋夏海がやってくる!! ミッドランド応援キャラバン』が開催 オートバイ用インカム「MIDLAND」ブランドの2025シーズン公式アンバサダーに、タレントの平嶋夏海さんが就任した。 そして、平嶋さん[…]
人気記事ランキング(全体)
新たな時代の「角Z」:スタイルと操案の狭間で揺れたZ1-Rの人気 Z1からZ1000までリファインを重ねて完成度を高めた“丸Z”だが、1970年代後半にはスズキのGS750/1000のようなライバル車[…]
取り付けから録画までスマートすぎるドライブレコーダー ドライブレコーダーを取り付ける際、ネックになるのが電源確保のための配線作業だ。バイクへの取り付けともなると、専門知識や工具、あるいは高めの工賃が必[…]
2ストGPマシン開発を決断、その僅か9ヶ月後にプロトは走り出した! ホンダは1967年に50cc、125cc、250cc、350cc、そして500ccクラスの5クラスでメーカータイトル全制覇の後、FI[…]
3つの冷却プレートで最大-25℃を実現 2025年最新モデルの「ペルチェベスト」は、半導体冷却システムを採用し、背中に冷たい缶ジュースを当てたような感覚をわずか1秒で体感できる画期的なウェアです。小型[…]
フレームまで変わるモデルチェンジ、かつリヤキャリアを新装備してたったの+6600円 スズキは、グローバルで先行発表されていた新型「アドレス125」の国内導入を正式発表。基本スタイリングは継承しながら、[…]
最新の投稿記事(全体)
日本では400だが、グローバルでは500(451ccエンジン)のエリミネーター 欧州でエリミネーター500/SEに新色が登場した。日本仕様でプラザエディションとしてラインナップされる『メタリックインペ[…]
仕事を通じてわかった、足を保護すること、足で確実に操作すること 今回は、乗車ブーツの話をします。バイクに乗る上で、重要な装備の一つとなるのが乗車ブーツです。バイクの装備といえばヘルメットやジャケット、[…]
3色すべてホイールカラーも異なる カワサキは欧州でZ650RSのニューカラーを発表。カラーバリエーションの全てが新色に置き換わり、黒ボディにレッドストライプ&レッドホイールのエボニー、メタリックブルー[…]
欧州仕様に準じた仕様でKYB製フロントフォーク、ウイングレット、ブレンボキャリパーなどを採用するR1 2026年シーズンをヤマハ車で戦うライダーに向け、サーキット走行専用モデルの新型「YZF-R1 レ[…]
メーカー自体が存在しない絶版車のメンテやレストアは難しい 日本のバイクメーカーは今でこそ4社に集約されていますが、1950年代には大小含めて数十社のメーカーが林立していました。第二次世界大戦で疲弊した[…]
- 1
- 2