小椋道生・一般社団法人日本二輪車普及安全協会 専務理事

安全・安心・快適・楽しさを日本のライダーへ! 小椋道生さんに聞く【持続可能なバイクライフへの取り組み】

SNSのフォロワー数は4万6000人発信力をさらに強化していく

そして、今年から新たに加わったキーワードが「楽しさ」だ。

「今年の東京モーターサイクルショーから、二普協が主催することになりました。もともと大阪モーターサイクルショーの主催に加え、、東京も運営を受託していた経緯もあり主催することになりました。東京モーターサイクルショーも、若年層の来場を促進し、二輪車に共感を得なければならないという課題があって、157万人のチャンネル登録者を持つYouTubeの『マリマリマリー』とコラボをしました。

コラボしたことで、SNSなどでさまざまな発信があって、二輪業界ではなかなか取れない140万インプレッションを取ることができ、多くの若い方に東京モーターサイクルショーを認知いただけたと考えています。また、興味を抱いてくださった方々には実際にショー会場にご来場いただき、会場内をご覧になっていただきました。『マリマリマリー』のエンディングで流れる、夕日の中をバイクに乗って走る動画と同じようなシチュエーションで撮影できるスポットを国内4メーカーのブース内に作って、実車にまたがって撮影もしていただきました。

次は、そういう方に実際にバイクに興味・関心を持っていただけるような楽しいイベントを考えたいと思っていて、出展者様からもぜひ一緒にやりたいという声がありますので、来年は来場した方が統一テーマでショーが行われていると感じるようなものにしていきたいですね」

今年の東京MCショーではYouTuberの「マリマリマリー」とコラボしてバイクに関心がない人の集客を行った。国内4メーカーのブースには、動画のエンディングと同様のシーンで撮影が行える撮影ブースも設けた。写真は、ジャパンライダーズ・アンバサダーの梅本まどかさん。

若年層のライダーと二普協の接点になるようにと、今年から開催しているのが「JAPAN RIDERS CAFE」。ツーリングの途中で立ち寄って、ホッと一息つける場所を提供している。上左写真は4月14日に奈良県の針テラスでの開催風景で、450個用意した参加記念品をすべて配り終えたとのこと。開催情報は「ジャパンライダーズカフェ」で検索を。

これら二普協の活動の情報発信は、主にウェブサイトやSNSで行われている。より親しみやすくなるようにと、それらは「ジャパンライダーズ」というアカウントで運営していて、インスタグラム、X(旧Twitter)、フェイスブック、YouTubeを合わせると約4万6000人のフォロワーがいるそうだ。

「それだけのフォロワーがいらっしゃることは大きな財産ですが、我々としてはまだまだ認知度が低いと思っていて、二普協ではなくジャパンライダーズというより親しみやすい名称を前面に押し出していこうとしています。4月から広報専任スタッフも加わりましたので、発信力をさらに強化していこうと思っています」

この記事を読んで、多くの読者が一度はお世話になったことがあると思うような施策を長年にわたって地道に続けている二普協。ライダーのための縁の下の力持ち的存在であることは間違いない。

「我々の活動を通して、バイクの社会的地位を高めていくというのが大きな目的です。最近の若いライダーは、安全意識が高くてマナーも非常にいいと感じます。しかし残念ながら、まだマナーを守らず粗暴な運転をする方が多いのも事実です。そういったライダーの心の変容をじっと待つのか、それとも我々二普協が積極発信するマナーの向上と安全啓蒙に共感を得て実践いただくか。それは後者だと思っています」

ライダーがグッドマナーを宣言する「ジャパンライダーズ宣言」も累計で27万人を超え、その数は年々増えている。日本中のライダーが、安心・安全で快適で、楽しいバイクライフを送れるように、二普協=ジャパンライダーズは日々手厚いサポートを行っているのである。

二普協の情報発信は、合計フォロワー数4万6000人のフェイスブック、インスタグラム、X、YouTubeといったSNS を中心に行われている。情報は日々更新されているので、「ジャパンライダーズ」でぜひ検索してみて欲しい。また、さらに情報発信力を強化するために、今年4月には広報専任のスタッフも加わっている。

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小椋さんの提言

  • ジャパンライダーズを全面に押し出してマナーと安全を啓蒙していく
  • 通行規制区間解除や駐輪場情報の共有など利用環境改善に尽力する
  • 若年層を中心に安全・安心・快適で楽しいバイクの利用環境を創造する

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