
2ストローク エンジンの基本的な仕組みから究極の高性能を発揮するレーシングエンジンのテクノロジーまで、「2ストロークの神髄」を書籍化した、つじ・つかさ氏の伝説的な1冊が2020年以来の復刊を果たす。内容は1995年3月20日刊そのままに、今回は装丁の変更とホンダ創立75周年を記念したオビが装着される。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:グランプリ出版
ホンダ創立75周年を記念して新装版を刊行
1980~90年代に活躍した栄光のGPマシン「NSR500」を題材に、理論派で知られるつじ・つかさ氏が開発エンジニア諸氏へ徹底取材。2度とこんな本は世に出ないのでは、というレベルで分厚い1冊にまとめられた書籍が「NSR500 ハイパー2スト エンジンの探求」だ。
1995年3月20日刊は品切れとなって久しかったが、2020年10月30日に新装版となって復刊。こちらも売り切れてしまい、またも品切れが続いていた。
今回は2020年にカバー写真が変更されたものをベースに装丁を変更し、ホンダ創立75周年を記念したオビを装着して出荷される新装版となる。
2ストロークエンジンの基本的な仕組みから究極の高性能を発揮する仕掛けまでを、豊富な図版とともにわかりやすく解説した本書には、現在では貴重なエンジン部分の詳細写真も収録、この書籍でしか見られない写真も少なくない。価格は3960円だが、2ストロークエンジンのバイブルであり、本書の中古価格相場が跳ね上がっていることも考えれば、むしろ安いといってもいいくらいだ。
本題:NSR500 ハイパー2スト エンジンの探求
著者:つじ・つかさ
発行:グランプリ出版
体裁:A5版・並製・316頁(カラー8頁)
定価:本体価格3960円(本体3600円+税10%)
発売:2024年3月30日
最後につじさんによる前書きを紹介しておこう。
「エンジンの構造や作動原理、最新のメカニズムなどを知りたくなって書店へ行けば、たくさんの本がならんでいる。ところが、それらの書籍は、まずほとんど4ストロークエンジンに関するものなのだ。2ストロークエンジンについてとなると、少なくとも僕たち一般人が読んで面白いとか、わかりやすいものは、皆無に等しい。それに応える本がないなら、自分で作るしかない。これが本書を執筆することになった、そもそものキッカケである」つじ・つかさ
つじ・つかさ氏は「ライディング事始め」や「ベストライディングの探求(2012年復刊)」の著書も有名。これで育ったというライダーは世代を問わず数多い。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
両手を自由に使うことができる、新パーソナルモビリティ ホンダが2025年9月24日より、法人向けに販売を開始したのがパーソナルモビリティの「UNI-ONE(ユニワン)」です。 法律的には「移動用小型車[…]
軽さと装着感/充電対応で普段使いに最適 HVUYALのPloom AURAケースは高品質TPU素材を採用し、手に馴染む柔らかな触感とスリムな外観を両立しています。装着による余分な重さを感じにくく、デバ[…]
新基準原付、その正体とは? まずは「新基準原付」がどんな乗り物なのか、正しく理解することからはじめよう。これは2025年4月1日から、第一種原動機付自転車(原付一種)に新たに追加される車両区分だ。 導[…]
高級感漂うゴールドカーキのデザイン 「IQOS ILUMA PRIME ゴールドカーキ」は、その名の通り落ち着いたゴールドトーンとカーキを組み合わせた洗練デザインが特徴です。手に取った瞬間に感じられる[…]
HEATBOOSTで短時間加熱! 高い満足感を実現 glo HYPER proは、新搭載のHEATBOOST(TM)テクノロジーにより、従来より短い加熱時間でしっかりとした吸いごたえを狙ったモデルです[…]
最新の関連記事(メカニズム/テクノロジー)
夏場は100℃超えも珍しくないけれど… いまやバイクのエンジンは“水冷”が主流。安定した冷却性能によってエンジンパワーを確実に引き出すだけでなく、排出ガス/燃費/静粛性の面でも水冷の方が空冷より有利な[…]
LEDのメリット「長寿命、省電力、コンパクト化が可能」 バイクやクルマといったモビリティに限らず、家庭で利用する照明器具や信号機といった身近な電気製品まで、光を発する機能部分にはLEDを使うのが当たり[…]
ケーヒン/ショーワ/ニッシン/日立を統合した“日立Astemo(アステモ)”が4月より“Astemo”へ 自動車業界で「100年に一度」と言われる変革期を迎えるなか、キャブレターや電子制御スロットル、[…]
【冒頭解説】ECUをサスペンションに一体化、フロントフォークに自動車高調整を初採用 2021年1月に日立オートモティブシステムズ、ケーヒン、ショーワ、日信工業が経営統合して誕生した日立Astemo(ア[…]
ヤマハ発動機と三菱重工業は、200kgの貨物を搭載可能な中型マルチコプター型無人機(以下、中型無人機)の開発に向けた共同研究を行っていることを発表した。 パワーユニットには、ヤマハが2023年にコンセ[…]
人気記事ランキング(全体)
9/10発売:スズキ アドレス125 まずはスズキから、原付二種スクーターの定番「アドレス125」がフルモデルチェンジして登場だ。フレームを新設計して剛性を高めつつ軽量化を実現し、エンジンもカムシャフ[…]
50レプリカのフルサイズからミニバイクレースを経てデフォルメフルサイズへ! VR46カラーのTZR50……実はヨーロッパで1997年から2012年まで生産されていたイタリアのミナレリ製エンジンで、現地[…]
“グローバルカラー”をうたうマットパールホワイト インディアヤマハモーター(IYM)は、水冷単気筒エンジンを搭載するフルカウルスポーツ「R15 V4(V4=第4世代の意 ※日本名YZF-R15)」の新[…]
新基準原付、その正体とは? まずは「新基準原付」がどんな乗り物なのか、正しく理解することからはじめよう。これは2025年4月1日から、第一種原動機付自転車(原付一種)に新たに追加される車両区分だ。 導[…]
新型CL500の進化が! 気がつけば長距離を走っているスクランブラー「CL500」がマイナーチェンジを果たして新登場します! ご存じかと思いますが、CLシリーズには250ccの「CL250」も存在しま[…]
最新の投稿記事(全体)
前後がすぐ分かる設計で使いやすい こちらのバイクカバーは、ミラー部分に黒生地を採用し、前後のチェーンホールを色分けしているため、夜間や雨の日でも向きを迷わず装着できます。素材はポリエステルで軽量、サイ[…]
両手を自由に使うことができる、新パーソナルモビリティ ホンダが2025年9月24日より、法人向けに販売を開始したのがパーソナルモビリティの「UNI-ONE(ユニワン)」です。 法律的には「移動用小型車[…]
潮風と愉しむ瀬戸内の海の幸をその場で堪能せよ! ツーリングで心地よい疲労を感じた体に染みわたる、とびきりの港メシはライダーにとって最高の贅沢だ。IKEDA PORT MARCHÉでは、島の牡蠣や地魚を[…]
どうする? スクーターのエンジンがかからない ※これはまさに、筆者が直面した実話です。我が家のスクーター(TODAY)に乗ろうと思って、車庫から引っ張り出しました。ちょっと久しぶりですね。エンジンをか[…]
FLHXU ストリートグライドウルトラ:ストリートグライドを名乗る、伝統のウルトラモデルがついにデビュー! ハーレーダビッドソンのフラッグシップモデルが、フルモデルチェンジを果たした。その名は「FLH[…]
- 1
- 2