重大事故軽減へ! 長大橋梁/トンネルにおける区画柵の試行設置箇所の拡大

NEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本は、重大事故につながりやすい暫定2車線区間での高速道路の正面衝突事故防止対策として、ラバーポールを区画柵に代えて設置、検証を進めている。


●文:ヤングマシン編集部 ●外部リンク:NEXCO東日本 NEXCO中日本 NEXCO西日本

区画柵の試行設置概要

これまでに2018年6月15日に国土交通省が公表した「暫定二車線の高速道路のワイヤロープ設置方針について」及び2020年3月31日に公表した「暫定2車線の高速道路における新たなワイヤロープ設置方針について」を基に、NEXCOは土工部、中小橋梁(橋梁延長50m未満の橋梁)について、ワイヤロープの設置を進め、2022年度末までに概成した。

長大橋梁(橋梁延長50m以上の橋梁)及びトンネルについては、2021年6月8日の「高速道路の正面衝突事故防止対策に関する技術検討委員会(第5回)」を経て、2021年10月よりセンターパイプ、センターブロックを試行的に設置され、検証が開始された。

NEXCOは2022年12月6日の「高速道路の正面衝突事故防止対策に関する技術検討委員会(第6回)」における、試行設置箇所の拡大決定を踏まえ、以下の箇所についてセンターパイプ・センターブロックを順次設置する。引続き正面衝突事故防止対策としての有効性、適用性の検証を進め、暫定2車線区間における交通安全対策に取り組んでいくという。

区画柵試行設置箇所

区画柵の試行設置対象を全国20路線、延べ約13kmまで更に拡大される。なお、試行設置箇所は関係機関との協議を踏まえ変更する場合があるという。

会社名路線数設置種別設置箇所数設置延長注1設置予定時期
NEXCO東日本8路線長大橋梁16箇所約4.7kmR5年度~
トンネル2箇所約0.5kmR6年度~
小計18箇所約5.2km
NEXCO中日本5路線長大橋梁17箇所約3.8kmR6年度~
トンネル1箇所約0.2kmR6年度~
小計18箇所約4.0km
NEXCO西日本7路線長大橋梁6箇所約3.8kmR5年度~
トンネル3箇所約0.6kmR6年度~
小計9箇所約4.4km
合計20路線長大橋梁39箇所約12.3km
トンネル6箇所約1.3km

区画柵とは

以下の技術的性能が確認された技術であり、「道路上の柵又は駒止め」の一つとして、建築限界内において設置可能となっている。

  • 高速道路の暫定2車線区間に限っては、「防護柵」に準じた安全性が確保される
  • 車両の安全かつ、円滑な通行の確保に資するものであり通行の障害とならない

ワイヤロープ【左:土工部、右:中小橋梁】

センターパイプ

センターブロック

問い合わせ先

NEXCO東日本お客さまセンター

TEL0570-024-024または03-5308-2424(24時間オペレーターが対応)

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