
250ccクラスの中でもめっぽう軽いネイキッドロードスポーツ・CB250Rがモデルチェンジ。’23モデルは持ち前の軽さはそのままに、最新の令和2年排出ガス規制に適合。加えてメーターやクラッチなどもブラッシュアップ! 本記事では、車両の詳細と旧モデルとの変更点を解説する。
●文:ヤングマシン編集部(谷田貝洋暁) ●写真:関野温 ●外部リンク:ホンダ
‘22 ホンダ CB250R 車両ディテール解説
ホンダ CB250R スタイリング/ライディングポジション
【HONDA CB250R】■全長2020 全幅805 全高1045 軸距1355 シート高795(各mm) 車重144kg(装備) ■水冷4スト単気筒 249cc 27ps/9500rpm 2.3kg-m/7750rpm 変速機6段 燃料タンク容量10L ブレーキ形式F=ディスク R=ディスク タイヤサイズF=110/70R-17 R=150/60R-17 ●色:青 黒 ●価格:56万4300円
徹底的なマスの集中化を行い125~150ccクラスの慣性モーメントを達成。おかげで乗ってみると想像以上の軽さも感じる。スリムなフレームは、徹底的な解析を行い、コーナリング時のねじれ点までコントロール。ねじれ点を下げ気味にすることで安心感を作り出している。
【ライディングポジション】’19モデルでサスセッティングを変えて足着きが良くなった795mmのシート高は変わらず。相変わらずスリムで足が出しやすく膝に余裕を持たせた状態で踵までベッタリ。ただシートのエッジが角張っているのがちょっと気になる。[身長172cm/体重75kg]
ホンダ CB250R エンジン/マフラー
最高出力の27ps/9500rpmは、旧型と変わらないが、最大トルクは2.3kg-m/7750rpmで数値は変わらず発生回転数が250rpm低くなった。アンダーガードも形状変更。
【エキパイのS字が強く|写真左 ‘22モデル/右 ‘18モデル】ユーロ5適応による影響だろう、管長でトルクを稼ぐためかエキゾーストパイプの形状変更をしたことでS字のカーブが強くなっている。またステンレスの素地仕上げになった。
【新形状サイレンサー採用|写真左 ‘22モデル/右 ‘18モデル】新型と旧型を識別する場合にはサイレンサー形状が最もわかりやすい。全長が短くなり形状も大きく変更。ヘアライン仕上げのヒートガードに“CB”のロゴが入る。
ホンダ CB250R シャーシ
スポーツバイクとしての走りの軽さの秘密はフレーム。縦/横剛性はもちろん、ねじれ剛性を積極的にコントロールすることでスポーツバイクらしいキャラになっている。
ホンダ CB250R 足まわり
ダンロップのラジアルタイヤ・スポーツマックスGPR300を履き、ブレーキはシングルながらラジアルマウント。その装備から走りへの拘りが伺える。
今回、CB125R同様にフロントフォークは優れた路面追従性のSHOWA製SFF-BF(セパレートファンクションフロントフォークビッグピストン)を新採用。
ホンダ CB250R 主要装備
薄型な丸目ヘッドライトの上部にウインカーをレイアウトする新世代CBシリーズのモダンなデザインを踏襲。ウインカーはポジション灯も兼ねている。
【ギヤポジションインジケーター追加】同じエンジンを搭載するレブルやCRFと同様、エンジンにセンサーが追加されギヤポジション表示が可能に。メーターハウジングはこれまでどおりCRF250Lと共用。
前輪荷重が強めの前のめりポジション&幅広テーパーバーハンドルのおかげで非常に広い視界が楽しめる。ハンドル切れ角は左右40度を確保し街乗りや取り回しも楽々。
強いエンブレによるホッピングを防止するアシストスリッパークラッチを新採用。副次的にクラッチレバー操作も非常に軽くなっており長時間のライディングも楽々。
【250ccで唯一、IMUを搭載】’17モデルのCBR1000RRと同じ5軸IMUを搭載。その情報をフロントブレーキのかけすぎによるジャックナイフ現象の防止に利用している。軽すぎるゆえの対策だ。
マスの集中化によるコントロール性アップのために、重量物であるバッテリーをタンク前方に搭載するなど、なかなかに稀有なレイアウトを採用。タンク容量は10L。
ライダーシートは相当足着き性を気にしたのだろう。クッション形状などにその苦労が伺える。リヤシートの積載性に関してはフックポイントが少なく荷物は積みにくそうだ。
長めのステーでライセンスプレートを張り出させる一方で、タンデムシートは短くしてコンパクトな車体イメージを強調。灯火類には全てLEDを採用している。
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