「ライフ・ウィズ・モーターサイクル」をコンセプトに、商品のデザインを通じてバイク生活の楽しみ方を提案している56デザイン。そのデイリーウエアの中から、シンプルな見た目ながら高機能なロングスリーブTシャツを試してみた。
●文:ヤングマシン編集部(大屋雄一) ●写真:長谷川徹 ●外部リンク:56デザイン
[◯] サラリとしてヒンヤリ。伸縮性の高さにも感心
ごく一般的なロングTシャツに見えるこの商品。ガムでお馴染みのキシリトール加工糸を混紡した生地を使っており、ヒンヤリとした涼感を得られるのが特徴だ。加えて吸汗速乾性もあり、気温が上がるこれからの季節にピッタリな1枚なのだ。
シルエットはご覧のとおりスリムフィットであり、いわゆるコンプレッションインナーではないので着圧はゼロ。また、乗車姿勢を意識した裁断ではないが、生地自体の伸縮性が非常に高く、腕の上げ下ろしや肘の曲げ伸ばしによる突っ張り感もなし。とにかくストレスフリーな着心地であり、加えて生地表面のサラッとした肌触りが非常に心地良い。
涼感については、袖を通した瞬間からヒンヤリと感じられ、発汗した状態で走行風が当たるとその印象が倍増する。生地自体の吸汗速乾性が高いため、かいた汗がすぐに乾いてしまうほか、洗濯→脱水が終わった時点でもう着られるのではと思うほどに水分を溜め込みにくいのだ。
ライディングジャケットとの相性も抜群で、ここまで脱ぎ着がスムーズになるシャツを他に知らない。普段着として映えるスマートなプリントデザインであり、機能面でも語れるレベルにある。これは良作だ。
[△] インナーとして見ると1万円弱はやや高価か
1000円以下の高機能インナーが世にあふれる中、9460円はどうしても高く感じてしまうはず。
[こんな人におすすめ] ジャケットを脱いだあともオシャレに
猛暑日が珍しくない昨今、吸汗速乾性などの高機能インナーが市民権を得たが、街着として使えるものは少ないように思う。この商品はバイク乗りであることをさりげなく主張できるデザインと、優れた機能をうまく両立している。
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