●文/まとめ:ヤングマシン編集部(田中淳磨)
- 1 利用者の声を忘れるな
- 2 高校生がバイクに乗る理由と用途
- 3 [連載] 2輪車利用環境改善部会に関連する記事
- 4 [高校生のバイク問題] 静岡県飛龍高校にOBらがカブを寄贈〈背景には整備士資格検定の改正〉
- 5 [バイク駐車場問題] アキッパが調査結果を報告〈8割以上が駐車場不足を実感〉
- 6 [バイク駐車場問題] 駅近の駐輪/駐車場事情:小田急電鉄編〈高架下や法面脇に駐車場を設置〉
- 7 [高校生のバイク問題] 埼玉県は“特定原付”の周知/啓発に自転車講習会の場を活用
- 8 [バイク駐車場問題] 北海道ツーリングの拠点・札幌の、雪国ならではの課題と対応
- 9 [高校生のバイク問題] 三ない運動を廃止し、交通安全講習会を始めて6年。埼玉県の目的と思いとは?
- 10 [高校生のバイク通学] スクールバス廃止などの環境悪化に、ふくらむ電動原付への期待
- 11 [バイク駐車場問題] 国交省が条例等を見直し? “駐車場政策のあり方検討会”で議論される施策の近未来
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利用者の声を忘れるな
4月1日から施行された改正民法により、「成人年齢は18歳」に引き下げられた。また、「電動キックボードは16歳以上免許不要」という道交法改正案も国会での審議を控えている。そんな状況下であっても忘れてはならないのが、利用者の声だ。本記事は、’21年に埼玉県で開催された「令和3年度高校生の自動二輪車等の交通安全講習」で聞いた参加生徒の声、ならびに埼玉県教育委員会が集めたアンケート結果の声を一部紹介する。16歳という年齢には多くの高校一年生が含まれる。電動キックボード改正案の是非においては、生徒/保護者/教育関係者の声に耳を傾けることも必要なプロセスだろう。
高校生がバイクに乗る理由と用途
アンケートは講習会(臨時会を含めて全7回)の参加生徒全員に実施された。講習内容の感想など全部で8問が用意されたが、今回紹介するのは「バイクに乗ろうと思った理由(Q3)」と「バイク利用時の用途(Q4)」について。今後、電動キックボードなどの電動モビリティが若年層の間でどう扱われていくのか、それを考えるには利用の当事者である彼らのニーズや生活実態の把握が必要となる。
まず図1は、「バイクに乗ろうと思った理由(Q3)」の自由記述回答(フリーアンサー)をテキストマイニングしたものだ。この図からは、父親など周囲の身近な人達からの影響(家業への必要性も含む)、バスなど公共交通の不便さと家計への料金負担、バイク移動の早さと便利さ、行動範囲の拡大といったことが見えている。こうした背景が、免許取得/バイク購入/乗車の動機になっているのだ。
続いて図2は、「バイク利用時の用途(Q4)」の結果だ。ツーリングというワードの表示サイズが大きいが、これは県内各地域の回答のすべてに含まれていたからだ。”移動”や”遊び”といった日常会話で頻度の高い一般的なワードを除けば、アルバイトや通勤といったワードが続いた。また、多くの学校でバイク通学が許可されている秩父エリア(計2回開催)では、”通学”というワードがほぼ全員が記述していた。
高校生がパーソナルモビリティを必要としている理由を把握しなければ、大人たちは正しい判断ができない。この基本的な実情をもっと掘り下げて議論されるべきだろう。
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[連載] 2輪車利用環境改善部会に関連する記事
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