
コロナ禍が影響して新車の入荷数が増えない一方で、密を避けられる遊びとしてバイクの人気がちょい復活。結果、大量のバックオーダーを抱えている車種も多い。では、注文が殺到する車種はどこに魅力があるのか? 丸山浩氏があらためて試乗して、売れてる理由を再検証! 本記事では多くの業界人が驚くレブル250の快進撃について、分析。バイク人気がちょいと復活してきた昨今だけど、なぜその中でもクルーザーが売れているのか?!
●まとめ:田宮徹 ●写真:長谷川徹/山内潤也 ●外部リンク:ホンダ
“普通”であることが売れる要素につながった!?
’20年、250ccクラスで…というより125cc超のバイクでもっとも売れたのがレブル250。’18年は4779台、’19年は8140台で、倍々ゲームとまではいかないが、’20年は前年比約1.7倍をマークしている。「バイク人気もちょいと復活してきたこの時代だけれど、なんでクルーザーがトップに? じつはアドベンチャーやフルカウルスポーツよりも、コッチのほうがスタイリングは人気なのか?」
試乗前にそんなことを思ったのだが、いざ乗ってみるとイッパツでそのワケが理解できた。
クルーザーという乗り物をよく知っているライダーが身構えて乗ると、拍子抜けするほど扱いやすく、”走る/曲がる/止まる”の基本に忠実で、とにかく軽快。だけど、クルーザーとしての味や雰囲気はたっぷり演出されていて、そのカテゴリーが持つ魅力に浸りながら付き合える。そして極めつけは、STDで59万9500円という価格。同じホンダからGB350(55万円)が登場したことで、アピールポイントとしてやや弱くなったとはいえ、それでもやっぱり安い!
となれば、エントリー用はもちろんセカンドバイクやダウンサイジングのターゲットとしても、レブル250は最高のマシンと言える。まずは、誰もが乗って楽しめること。これは”今、売れてるバイクの必須条件”のひとつと言える。さらに足着き性と取り回し、ライディングポジションとハンドリング、そして価格という多くの点で、レブル250は”必須条件”を見事にクリアしているのだ。
【’21 HONDA REBEL250】主要諸元 ■全長2205 全幅820 全高1090 軸距1490 シート高690(各mm) 車重170kg(装備) ■水冷4スト単気筒DOHC4バルブ 249cc 26ps/9500rpm 2.2kg-m/7750rpm 変速機6段リターン 燃料タンク容量11L ■タイヤサイズF=130/90-16 R=150/80-16 ●価格:59万9500~63万8000円 [写真タップで拡大]
売れてる理由その1:乗りやすくて足着きも抜群
まず、身長150cm台でも両足が着くシートの低さ。そして、170kgの取り回しやすい車重と、それでいて本格的なクルーザースタイル。このルックスは、小柄な女性から太めな男性まで、幅広い人をカバーする。しかも、このバイクが長所とするのは、足着き性や取り回しのよさ、デザイン性だけではない。ライディングポジションもそうなのだが、ハンドリングがナチュラルで、クルーザーにありがちなクセの強さがない。言うなれば「足着きがめちゃくちゃ優れている普通のバイク」だ。
売れてる理由その2:回しても楽しめる単気筒
エンジンはフルカウルスポーツ用がルーツの単気筒だが、ちゃんとレブル用に味付けされていて、低中回転域ではポコポコとしたパルス感が楽しめる。そのぶん、さすがに高回転域までブン回すとムリしている感じもチラホラするが、でも意外と幅広くて、下だけでなくちゃんと上まで回しても楽しめるし、思っていたよりも走るからベテランをも納得させる!
売れてる理由その3:ぶっといタイヤで迫力あるフロント
分析結果:レブル250が売れているのは ~足着き性が抜群に優れている~ から!
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