キャンプをするには、当然ながらテントや寝袋といったアウトドア用品が必要になる。バイクは積載性に限りがあるだけに、アイテム選びにもノウハウがあるのだ。前ページのチェア/テーブル編に続き、キャンブ大好き二輪ライター・ヤタガイがバーナー/コッヘル/ランタンについて解説する。
バーナー:初心者はガス式一択。OD缶かCB缶で
登山界ではストーブということが多いが、ツーリングライダーには「バーナー」の方が通りがいいようだ。コイツがあれば、煮炊きはもちろん、走行中の休憩時にもコーヒーやカップラーメンを楽しめるようになる。主流なのはガスカートリッジを使うガスバーナーだ。一般家庭のカセットコンロ用ガスカートリッジを使うタイプがCB缶。登山用の気圧変化や衝撃にも強いガスカートリッジがOD缶と呼ばれる。エクストリームな状況で強いのはOD缶だが、コンビニなどで普通に売られているCB缶はとにかく旅先での入手がしやすくて便利。火力においても昔ほど弱いということもないので、バイクツーリングにしか使うことがないのであればCB缶で十分だろう。
【ガソリンの伊達を通すのは難しい】バイクと同じ無鉛ガソリンを使うモデルもある。初心者ほど「バイクと燃料が共有できれば便利じゃん」と思いがちだが、燃料/本体ともにかなり扱いが面倒。この他にもアルコール燃料、固形燃料などいろいろあるが、悪いことは言わない。まずは安全で使い勝手のいいガス式を使ってみて、余裕ができたら他の燃料タイプに手を出してみよう。
コッヘル:まずは湯沸かし&即席ラーメン用として
途中でアイテムを買い換えることが多いアウトドアグッズだが、コッヘル(クッカー)ほど、買い足しや買い換える機会が多いアイテムもない。というのも、キャンプを続けていると、得意な料理や定番料理が経験とともに変わっていくからだ。最初から「これだ!」というベストアイテムに出合うことは難しいので、最初はカップラーメンのお湯が沸かせて、即席ラーメンも茹でられるぐらいのコッヘルを選んでみよう。なお、コップ機能がないならマグカップも必要になる。
ランタン:白色か暖色か? 光源の好みが重要
キャンプサイトでくつろぎたいなら、電灯代わりのランタンも必須アイテム。最近はLEDを光源に使うタイプが主流で、蛍光灯に近い白色、暖色系の電球色など、好みによって光の色も選べるようになっている。明るさに関しては、周囲2mぐらいを明るく照らしたいなら100ルーメンは欲しいところ。電源は乾電池タイプにしておくと、旅先での補充がしやすい。
キャンプ大好き二輪ライター・ヤタガイ氏によるバイクキャンプ入門。次ページではバイクに積めるキャンプ道具のパッキングの仕方について解説する。
〈特集〉ソロで楽しむバイクキャンプ入門
●写真:武田大祐 ●文:谷田貝洋暁 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
荷物の中で場所を取るものの、あるとキャンプレベルが飛躍的に向上するアイテムがチェア。最近のバイクキャンプでは必須のアイテムと言っていいだろう。くつろぐ目的のキャンプなら、大半の時間をこのチェアの上で過[…]
シュラフ:軽量コンパクトなのは登山用のマミー型 ファミリーキャンプでは四角い封筒型も使うが、積載スペースの限られるバイクキャンプでは、少ない布量で最大限の保温性を確保した山岳用のマミー型が便利。それに[…]
キャンプのスキルがあるだけで、バイクはもっと自由になれる。 「なんで荷物を積みにくいバイクでわざわざキャンプに出かける必要があるんです?」 そんなことを改めて聞かれて言葉に詰まった。 そもそもバイクで[…]
キャンプ用の拡張型シートバッグというと、たいてい50L以上の大容量タイプが一般的。しかし、その大きさでは日帰りや宿泊1泊ツーリングにはちょっと大きすぎて使いにくい。そこで登場したのが41L~53Lとい[…]
最新の記事
- バイクの冬眠に向けて。デイトナのメンテナンス/保管用アイテムをAmazonでチェック!【ブラックフライデー前】
- ホンダのタフ・スクーター「ADV350」がマイナーチェンジ! スマホ連携TFTメーター獲得【海外】
- CB400スーパーフォアに代わり、首都高パトロールに黄色のBMW! 「F900XR」を12月上旬より黄バイとして運用
- スズキ「Vストローム250SX」と「Vストローム250」は何が違う? 身近な兄弟車を比較!
- 【2024年11月版】150~250cc軽二輪スクーター 国内メーカーおすすめ7選! 125ccの双子モデルからフルサイズまで
- 1
- 2