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ボッシュの安全システムが’20年より量産開始【事故を未然に防ぐ先進機構】

アドバンストライダーアシスタンスシステム

ドゥカティ、KTMを皮切りに、カワサキにも採用される

ミラノショー(EICMA)で発表された通り、ボッシュは「アドバンスト ライダー アシスタンス システム」を’20年から量産を開始し、まずはドゥカティとKTMに搭載する。国産メーカーではカワサキが採用を決め、’21年に搭載モデルを発売する予定だ。

このシステムは、適切な車間を保つ「アダプティブクルーズコントロール」、「衝突予知警報」、「死角検知」の3機能からなり、ライダーの安全性と走行快適性を高めてくれる。これを実現するのが、レーダーセンサー、ブレーキシステム、エンジン制御システムとHMI(ヒューマンマシンインタフェース)を組み合わせた技術だ。レーダーが感覚器官として機能することで、車両の周囲の状況を正確に把握。安全性と快適性を高めながら、ライディングの楽しさを損なわないのがポイントとなる。登場が楽しみだ。

アドバンストライダーアシスタンスシステム

アダプティブクルーズコントロール(ACC)

交通量の多い道路で前走車との距離を正確に保つには、集中力が必要のため、疲労を招く。ACCは、前走車との距離をモニターし、車速を調整することで、前走車との適切な距離を維持する。

衝突予知警報

急な前方車両の接近をライダーに知らせるシステム。他車が危険なほど接近し、ライダーがその状況に何も対処しないことを検知すると、聴覚的または視覚的な信号を通じてライダーに警告する。

死角検知

レーダーセンサーで車両の周囲をモニターし、車線変更時にライダーを支援。ライダーから見えにくい位置にある対象物を確認し、死角に車両が来た際には、ミラー等に視覚信号を表示し警告する。

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