第46回東京モーターショー2019において、Made in Japanの電動バイクブランド「aidea(アイディア)」がデビューする。従来はADIVAとして活動していたが、日本で電動バイクの製造を行う新会社として生まれ変わった。東京モーターショーでは、aideaブランドの最新電動バイク×4車(うち世界初公開が2車)を出展する。
生産は神奈川県、デザインセンターはイタリア・ローマに
イタリアのアーバンコミューターブランドとして知られてきたADIVA(アディバ)が生まれ変わる。EV元年と言われる2019年、東京モーターショーを機に生まれた「日本の電動バイクメーカー」が「aidea(アイディア)」だ。1996年にイタリアで、Nicola Pozio(ニコラ・ポツィオ)によって創設されたADIVAは、2000年に開閉式ルーフやリヤボックス、オーディオシステムを備えたスクーター「BENELLI ADIVA 150」を発売。その後は電動バイクなどもラインナップに加えつつ着実に歩んできた。
そして2019年、aideaへと生まれ変わったことで、「これまでのバイクの領域を超えた新しい価値を創造し、心豊かな生活を実現する」をテーマに、新たな体験を提供するメーカーへとシフトしていくのだという。
aideaが創るコト
具体的には3つの“コト”が挙げられている。ひとつは「電気を使って走る」ことでライフスタイルを変えるコト。2つめは「バイクを電源にする」コトだといい、電機を消費するだけでなく供給することで、安価な夜間電力や太陽光による電気を車載バッテリーに貯め、それを家庭用電源として使用できるのだという。「AA-Cargo V2H」に搭載されている8kWhのバッテリーであれば、一般家庭の一日分の電気を供給可能というから、災害時などにもライフラインとして役立ちそうだ。
3つめは「バイクの喜びを広げる」コト。東京モーターショーでは前2輪+後1輪または前1輪+後2輪の3輪バイクを出展するが、どちらも「傾けて曲がる」というバイクらしさを持っていながら路面状況に左右されにくいのが特徴だ。屋根があることで雨もしのげ、トランクで利便性も確保。さまざまな条件下で、クルマではなくバイクを選べること、それがバイクの喜びを広げることというわけだ。
[aidea]東京モーターショー出展モデル
アイディアが東京モーターショーに出展するのは4車。すでにADIVA AD-cargoとして発表済みだった車両はaidea AA-Cargoと名前を変えて登場し、同車をベースにV2H(ビークル・トゥ・ホーム)機能を付加した「AA-Cargo V2H」が世界初公開の1台となる。同じく世界初公開となるAA-1は、軽二輪カテゴリーのAA-2と基本を共有しながら原付二種としたもの。AA-2のABSに対し、コンビブレーキを採用している。最後の1台は2輪スクーターのAA-4だ。
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