2019年10月20日、気持ちのいい秋晴れというところまで行きませんでしたが、この時期にしては過ごしやすいコンディションのもと、2019年のMotoGP™日本グランプリ決勝が開催されました。
盤石のマルケス、世代交代の波が押し寄せるヤマハ
結果は、マルク・マルケスがポールポジションからオープニングラップのS字コーナーからヘアピンまでファビオ・クアルタラロに前を譲った以外は、ハイペースでレースを引っ張り、クアルタラロを引き離してウイリーゴール。今シーズン10勝目を挙げると同時にHondaのコンストラクターズタイトルを決める結果となりました。コンストラクターズタイトルと言っても、ホルヘ・ロレンソが、低空飛行を続けているので、ほとんどマルケス1人で獲得してしまったと言っても過言ではないでしょう。ファビオ・クアルタラロが元気のいい走りを見せていますが、それを一枚も二枚も上回る走りをするマルケスの時代は、まだまだ続いて行きそうですね。
逆にバレンティーノ・ロッシは、ライダーとして終焉を迎えようとしている感が強かったですね。現状ではヤマハライダーで一番遅いという悲しい現実。来シーズン、結果を残せなければ“現役引退”という四文字を決断しなければならないかもしれません。
今シーズンラストランとなる中上貴晶は、途中から痺れと痛みと闘いながらも、多くの声援を背に16位でレースを走り切りました。
「厳しいレースでした。最初から最後まで自分が予想していた通りのパフォーマンスだったかもしれません。今回は順位というよりも、初日の状況を考えると完走できるかできないかというフィジカルでしたが、皆さんの応援のおかげで最後まで歯を食いしばって走り切ることができました。感謝の気持ちを伝えたいですね。来週、右肩の手術をするので、しっかり時間をかけてリハビリして来年2月のセパンテストに、また強くなって戻って来られるようにしたいと思っています」とタカ。タカにとっても、来シーズンは正念場になるでしょう。
Moto2™の長島はツキに見放された1日となる
Moto2™クラスの長島哲太は、朝のウォームアップ走行のときに5コーナーで転倒。グリッドに向かうサイティングラップで電気系トラブルで3コーナー手前でストップ。マシンを押してピットに戻りパーツを交換するものの、グリッドにはつけずウォーミングアップ走行で合流し、最後尾スタートとなりました。しかし、1コーナーで接触転倒。無念のリタイアとなってしまいました。
トップ争いは、トーマス・ルティとルカ・マリーニの一騎打ち。ルティが久しぶりの優勝かと思われましたが、ラスト2周で前に出たマリーニが2連勝を飾りました。3位争いは、KTMのホルヘ・マルティンがロレンソ・バルダッサーリとのバトルを制して表彰台に上がりました。
今シーズン鳥羽海渡が開幕戦、鈴木竜生が第13戦サンマリノでいずれも優勝を飾っており、日本人ライダーの活躍が期待されたMoto3™クラス。鈴木が予選でフロントロウ。決勝でもホールショットを奪いレースをリードし気を吐きましたが、最終ラップの攻防で4位と悔しい結果となりました。残り3戦での活躍に期待したいところです。
今年の日本GPは、3日間で8万8597人と土曜日の雨が響いた形で過去最高を記録した昨年の9万6425人より減ったものの、MotoGP™はやっぱり盛り上がりましたね。
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