2019年春の大阪モーターサイクルショーで公開されたナンカイのバイク専用ナビをテスト。税込3万円台前半で3年間地図更新が無料という1台だ。カナル型イヤホンも同梱するなど専用設計らしい工夫が随所に。さらに、最新年度版のるるぶデータやオービスなどの警告、ブルートゥースなど機能も充実している。
(◯)太陽に負けない輝度。案内が分かりやすい
税込3万円台前半で3年間地図更新が無料という、ナンカイのバイク専用ナビを試してみた。画面サイズは5インチで、昨今のスマホの平均よりもやや小さめ。だが、二輪専用を謳うだけあって炎天下でも見やすいように輝度は明るめで、クレードルにはバイザーまで付いている。
ナビの使い方は、まず目的地を検索し、そのあと出発地を設定すればOKというシンプルなもの。ルートも一般道と高速のどちらを優先するかなど、この辺りはグーグルマップをはじめとした一般的なナビと同様だ。実際に千葉から長野県王滝村までの往復約600㎞で使ってみたが、案内されるルートや予想到着時刻はグーグルマップとほとんど変わらなかった。
オービスや取り締まりエリアなどを警告する機能では、その道の制限速度が表示される。また、観光や宿泊情報など約6万件の情報を収録している“るるぶデータ”もけっこう使いやすく、実際に王滝村で近くの入浴施設を探すのに役に立った。
内蔵バッテリーによる駆動が公称60分より短く、12V電源への接続はマスト。スマホとは別にナビ専用機が欲しい人は検討の価値アリだ。
(△)経由地が設定できず渋滞情報もなし
グーグルマップに慣れきっている身なので、経由地が設定できないとか渋滞情報が反映されないなど、旧世代感がやや拭えない。
(結論)こんな人におすすめ:スマホの負担を減らす意味でもあると便利かも
確かにスマホをナビ代わりにするのは便利だが、LINEやメッセンジャーなど各種通知で画面が見えなくなることが多々ある。それに防水性や耐震性も十分とは言えないので、こうしたナビ専用機がこの値段で買えるのはありがたい。
●写真:岡 拓
※取材協力:南海部品
※ヤングマシン2019年8月号掲載記事をベースに再構成
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