第47回マシン・オブ・ザ・イヤー2019

第5回JAIA輸入二輪車試乗会#2

【動画で解説】2019新型Can-Am Ryker600(カンナム ライカー600)の試乗インプレッション

  • 2019/5/26

バイクでもクルマでもないBRPの3輪モデルにライカー600/900が2019年モデルで新登場した。普通4輪免許でもバイクの解放感が味わえる珍しい存在に、外国車試乗会で初搭乗。試乗はフリーライターの谷田貝洋暁(ヤタガイヒロアキ)が担当した。

従来のスパイダーシリーズに比べ重量半減

BRP社のカンナムシリーズは、ウィッシュボーンサスペンションを採用する3ホイールマシン。今回試乗したライカーは、600ccと900ccのエンジンが選べるモデルで、従来のスパイダーシリーズと比べると、半分近い軽量化(600ccモデル)と、プライスダウンが魅力的なモデルだ。またこの乗り物、面白いのは、免許が普通自動車免許でOKなこと。つまり車の免許があれば運転できてしまえるうえに、購入にあたっては車庫証明なども必要ないという面白い立ち位置にある。

【BRP Can-Am Ryker600 価格:135万9000円~】並列2気筒の600cc版と並列3気筒の900cc版(159万9000円~)が用意された新シリーズ「Ryker(ライカー)」の入門版。上位機種には「Spyder(スパイダー)」も存在している。

フットポジションは足を大きく前に投げ出すようなスタイル。ライダーの身長は172cm、体重は68kg。

バイクとは違い、リーンしないため立ちゴケする心配がない。ゆえに停車時にも足をつく必要もない。

バイクとは違う横Gを味わう3輪

今回試乗したのは600ccエンジンを搭載したライカーだが、リーンしないウイッシュボーンサスペンションの独特な乗り味が非常に面白い。というのも、バイクは車速に合わせてリーンしながら走るため、乗り手が横Gを受けることはない。ところがこのライカーはリーンせずに曲がるため、モロに横Gを受けながら走ることになる。そのため急旋回やハイスピードコーナーでは浮き上がろうとするイン側の車体を抑え込むように重心移動させながら運転する。それがバイク乗りからしてみるとかなり新鮮に感じる部分だ。また、タイトコーナーでは内輪と外輪の回転差が大きくなるため、ステアリングが重くなったり、タイトコーナではイン側のタイヤがスキール音を発するのが印象的だった。転倒リスクが低く、バイクのような開放感が魅力のいいとこ取りで、価格もバイク並みなのでこれは検討してもいい一台だろう。

ダブルウィッシュボーン形式を採用したフロントタイヤのステアリング。バックギヤを使って前後進しながら切り返せば、見た目よりも意外と小回りがきく印象だ。

600㏄モデルは並列2気筒で、900㏄モデルは3気筒のエンジンで変速はオートマチック。バックギヤを備えており、切り替えは右側のペダルをつま先で前後に押して操作する。

リーンする必要がないため、駆動輪であるリヤタイヤは4輪用のフラットなタイヤを採用。またブレーキに前後の概念はなく、右のフットブレーキで集中操作する。

主要諸元■全長2352 全幅1509 全高1062 軸距1709 シート高599(各mm) 車重270㎏(乾燥)■水冷4スト並列2気筒600㏄ 50㎰/7300rpm 5㎏-m/6200rpm 変速機CVT 燃料タンク容量20L ブレーキF=ダブルディスク R=ディスク タイヤサイズF=145/60R16 R=205/45R16

文:谷田貝洋暁 写真:真弓悟史

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いち

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本誌編集長。雑誌は生き残りタイアップ全盛期だというのに、ひとり次期型ネタを嗅ぎまわって反感を買う現代のスクープ魔王。
■1972年生まれ
■愛車:BMW R100GS(1988)