カスタムジャパンの整備業者向けオリジナル工具ブランドである“プロツールス”から、プレミアムシリーズとして各種ケミカルが販売中。今回はその中から遅乾性のパーツクリーナーを試してみた。
ガス圧とノズル径がカギ。油汚れを強力に落とす!
1回あたりの使用量を抑えつつ洗浄力を上げるため、ガス圧とその配合比率、ノズル径を検討。低温時や連続使用においても安定した噴射を実現する。
【速乾と遅乾の2種類を設定】右はスタンダードシリーズのブレーキ&パーツクリーナーで、乾きが早い速乾タイプ(インターネット購入参考価格:300円)。どちらも缶を逆さまにしても使用可能だ。用途に応じて使い分けを。
(○)頑固な汚れもきれいに。コスパは最強レベルだ
レストアが趣味というマニアはもちろん、自身でメンテする機会の多い人にとって、パーツクリーナーのコスパは気になるところだろう。そこで試してみたのが、プロツールスのブレーキ&パーツクリーナー超強力・遅乾タイプだ。容量は840mlとかなり多めで、ネットでの参考価格は1本あたり税込380円だ。
さっそく使ってみる。まず驚くのは噴射力の強さだ。ガス圧とノズル径を検討したとのことで、強力なだけでなく必要な箇所へピンポイントに噴射できるのだ。そして、油汚れを分解する力もかなり強い。リヤホイールに飛び散ったチェーンルブは一吹きでサッと拭き取れるようになるし、またクランクケースの下部に堆積したオイル汚れも、吹き付けたあとしばらく放置しておけば、これもあっさりと落ちてくれた。遅乾性は洗浄成分がその場に留まる時間が長いので、ブラシで擦るといった頑固な汚れ落としの場面にも向く。
金属表面に水滴が付きにくい処方にしたり、缶を逆さまにしてもスプレーできるなど、現場の声を反映した特性や機能が随所に。380円はバーゲンプライスであり、ガンガン使いたい人にぜひ選んでほしい。
(△)大容量ゆえに缶が長く、取り回しがやや困難か
狭い場所や低い位置でスプレーする際、缶が大きすぎて作業しづらいことも。ノズルを曲げるなり缶を逆さまにするなどして対応しよう。
【結論】安いパークリの中でも安心して使えるのが美点
ホームセンターなどで格安のパークリを見掛けるが、塗装面を侵したりゴムを膨潤させるものもあるので、やはりきちんとしたブランドの製品を使いたい。なお、シールタイプのチェーンには使えないので、その点だけはご注意を。
右から燃料タンクのさび取り防錆コーティング(3540円)、シールタイプにも使えるチェーンクリーナー(760円)、防錆&潤滑スプレー(330円)、チェーンルブ(ペーストタイプ。760円)で、いずれも良コスパ。
●写真: 飛澤 慎
※取材協力:カスタムジャパン
※全てインターネット購入参考価格
※ヤングマシン2019年3月号掲載記事をベースに再構成
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