東京モーターサイクルショーでホンダが発表したCR ELECTRIC PROTOTYPE(CRエレクトリック プロトタイプ)は、2018年型のCRF250Rの車体をベースに動力には電動モーターを用いている。より厳しい環境でノウハウを蓄積していけば、遠くない未来に電動スポーツバイクが登場することもありそうだ。
テスト車両はもう走っている!
ベンリィエレクトリックが発表された際(関連記事参照)、ホンダモーターサイクルジャパンの加藤千明社長のスピーチにもあったように、電動二輪車にとってより過酷なフィールドであるモトクロスにおいて技術ノウハウを蓄積し、電動バイクのスポーツ性能を追求していくと明言したホンダ。
実に面白そうではないか……。というわけで、電動モトクロッサーのCRエレクトリックプロトタイプについて取材できないかと、車両の近くをウロついていたら、なんだか詳しそうな人を発見! 答えられないことが多いと言われながらも、可能な限り根掘り葉掘り聞いてきた。
モーターだからできること、その自由度は高い!
動画でホンダのエンジニアが語っているように、CRエレクトリックプロトタイプはす大きな出力を持っている=大電流が流れることから、モーターとインバーターを冷やすために水冷とし、ラジエターを装備している。興味深いのは、市販レーサー・CRF250Rのフレームをほぼそのまま使っているとしながら、モーターゆえにフレームとの締結に自由度があると語られた点だ。ということは、モーターならではのメリットを追求していく過程で、今までのスポーツバイクとは異なる車体構成が生まれてくる可能性も!?
また、パワー特性の作り込みはエンジンとは比較にならないほど自由度が高いとも語られた。バッテリーの重さや航続距離といった課題はあるにせよ、電動バイクならではの走りとはいったいどんな感じなのか、興味をそそられっぱなしだ。
同日発表の無限・E.REXも進化を見せた
無限が発表したE.REXプロトタイプは、2年前となる2017年の東京モーターサイクルショーで発表されたE.REXコンセプトモデルから大幅な進化を果たしたもの。車両の仕様はホンダCRエレクトリックプロトタイプと同じ、そしてデザインは無限のオリジナルだ。製作は完成車領域のホンダ(研究ではなく市販車開発の領域)が担当し、バッテリーとパワーユニットを無限が受け持つ。これはホンダと無限の共同研究がより強固に進んでいることの証明といえるだろう。
無限は神電(マン島TTに出場している電動ロードレーサー)で得たノウハウやデータを蓄積し、それを電動モトクロッサーの開発に生かしている。現在は4輪に強いイメージの無限だが、かつては全日本モトクロスでチャンピオンを獲得したり、1980年代には鈴鹿8耐にも出場したりと、2輪×4輪で発展してきた。なかでも浅間レースなどに参戦したモトクロッサーは、無限の原点でもある。その無限が電動の新しいモトクロッサーを開発するというのだから、期待せずにはいられない。
CRエレクトリックプロトタイプの細部を紹介
関連する記事/リンク
ホンダが東京モーターサイクルショー初日(3月22日)に行ったプレスカンファレンスで発表されたベンリィ・エレクトリックは、昨年発表されたPCXエレクトリックに続く電動バイクの第2弾。しかし、カンファレン[…]
本日2019年4月4日、ホンダ、カワサキ、スズキ、ヤマハの4社による日本国内における電動二輪車の普及を目的とした「電動二輪車用交換バッテリーコンソーシアム」の発足と協働の開始が発表された。世界4大メー[…]