アフリカツイン搭載エンジンがベースか

ネオクラシック未来車予想〈ホンダ〉本命レブル&裏カフェGB

HONDA REBEL 1000/GB1000TT [IMAGE CG]

未来の新車を大胆に予想(×妄想)することでおなじみの『ヤングマシン』。ネオクラシックカテゴリーでホンダが打ってくる次の一手は、アフリカツイン搭載エンジンをベースとした「レブル1000」&「GB1000TT」とみた!

ベースエンジンのユーロ5対応待ちか?!

『ヤングマシン』2018年6月号で同年秋のショーには登場の可能性アリと報じたレブル1000だが、思いのほか時間がかかっているのが現状だ。ベースエンジンを搭載するアフリカツインが2020年から施行されるユーロ5規制に対応するのを待っていると予想され、アップデートされたエンジンの登場とともにレブルが発表になるか。となると、’19年秋のショーで発表されるという展開が期待できそうだ。

270度クランクを採用する1000㏄のパラレルツインエンジンは、鼓動感とトラクションに優れていることから、アフリカツイン専用にするのではなく多機種で展開すべく企画が練られている模様で、我々がクルーザー(レブル)やカフェレーサー(GB)を推しているのは本誌既報の通りだ。

HONDA AFRICA TWIN [2019]

【ユーロ5対応でベース車はどう変わる?!】アフリカツインは2020年でのユーロ5対応に向け、エンジンをアップデートしてくるのは間違いない。その手法については情報収集中だ。’18年春のモデルチェンジではスロットル・バイ・ワイヤの採用に加えオートキャンセルウインカーなどを装備。次回も使い勝手を伸ばす熟成路線でいくのか、それとも…?

本命はビッグ・レブル?【REBEL 1000】

レブル1000は発売中のレブルシリーズの最上級版となり、これに関してはかなりのマッチングと見込まれる。オートマチックのDCT仕様も用意され、気軽に流せる新世代クルーザーになるはずだ。

HONDA GB1000TT [IMAGE CG]
HONDA REBEL 1000(予想CG):アフリカツインの並列2気筒を搭載したとしても、車体の大柄化は避けるはず。気軽に楽しめる一方で、DCTによる途切れない怒涛の加速も他車にはない魅力になるだろう。
ホンダ特許図
新型レブル用らしい特許もチラホラ。左はハンドルマウントのメーターパネルで、液晶を2段に重ねた構造が見て取れる。右はLEDにプロジェクターとリフレクターを併用したヘッドライト。いずれもレブル用と思われる。

【日本車らしさで売るレブル】コンパクトでシンプルな車体構成に、これまたコンパクトで扱いやすいパラレルツイン(500)または単気筒(250)を搭載レブルシリーズ。日常の足として使える小回りの利くクルーザーという、日本車らしい使い勝手でファン層を拡大してきている。ここに1000を投入するとしても、重厚長大路線にはならないはずだ。

HONDA REBEL 250 [2018]
HONDA REBEL 250 [2018] シンプルかつライト。肩肘張らず、カッコつけないで乗るのがカッコイイという等身大のバランス感がレブル250/ 500の真骨頂だ。250のエンジンはCRF250Lなどと基本を共有する単気筒。本場物にはないこのファインさが魅力と言える。■水冷単気筒 249cc 26ps 2.2kg-m 168kg(ABS=170kg)

ホンダのカフェと言えば…GB!【GB1000TT】

一方のカフェレーサー「GB1000TT」はロケットカウルの本格派。国産ビッグツインのロードスポーツは久しく途絶えていることもあり、DCT車のラインナップも含めて、本当に登場したら面白い存在になりそうだが…。

HONDA GB1000TT [IMAGE CG]
クラッチ操作を完全に省略したSSが未だ登場していないことを考えると、実績のあるエンジンでカフェレーサーを製作するというのは良い選択に思える。ホンダさん、お願いします!
HONDA GB400TT MK II [1985]
HONDA GB400TT MK II [1985] SOHC4バルブの空冷単気筒を搭載したスポーツモデルで、1960年代に英国で活躍したロードレース仕様車に敬意を表してGB、そしてツーリストトロフィーと名付けられた。マークIIはそのロケットカウル版。

【もはや単機専用エンジンは考えられない】海外メーカーを見渡すと、単一機種専用でそれぞれにエンジンを設計しているバイクメーカーなどは見られない。日本車もその流れに倣う形になるが、それを残念だと思うのは間違いだろう。なぜなら、規制対応を含め様々な技術が高度化してきた今、昔の手法では我々が買える車両価格に収めることは難しいからだ。

いずれにしても、答えが出るのはアフリカツインがユーロ5に対応するタイミング次第。’19年秋まではおとなしく待つことになりそうだ。

※ヤングマシン2019年2月号掲載記事をベースに再構成

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