2018年は人気車の傾向が大きく変化!

2018年にもっとも支持されたバイクはどれ?【第46回マシン・オブ・ザ・イヤー:部門別結果発表】

「マシン・オブ・ザ・イヤー(MOTY)」は、その年に発売されたバイクから人気ナンバー1を決める投票企画。1972年創刊のヤングマシンは翌1973年から日本カー・オブ・ザ・イヤーのバイク版としてこの企画をスタートし、今年で46回目を誇る伝統のイベントだ。現在も続いているプライズとしては日本最古となり、外国車も含めた無差別級の総合部門を最高峰としているのが特徴である。ここからは、Ninja H2/CARBONがトップを受賞した総合部門(コチラ)に続き、「海外モデル部門」「国内モデル部門」「400cc部門」「250cc部門」「50〜125cc部門」「アメリカン部門」「オフロード部門」「スクーター部門」「外国車部門」の各クラスの結果を順に発表していこう。

ネオクラの躍進と、ニューフェイスのインパクト

2017年のMOTYはホンダが5部門を制覇し、ニューモデル攻勢の勢いを反映した結果となった。しかし2018年は様子が異なり、各メーカーの新顔とともにビッグネームの復活やリバイバルのニューモデルが上位を賑わせた。その中に割って入ったのはヤマハのナイケンだ。LMW(リーニング・マルチ・ホイール)がスクーターのトリシティのみならず大型スポーツバイクにまで進出し、このインパクトが人気を呼んだ。

ストリートスポーツ[海外モデル]部門:ニンジャH2が総合部門と2冠!

国産車の海外展開モデルが対象となる部門で、総合部門と顔ぶれが似ているのが特徴。ただし、今年はトップ3以外の変化が大きい結果になった。これは各種規制の世界的な協調によって、海外モデルと大きく変わらないまま国内仕様として販売されるマシンが増えたことにも一因がありそうだ。2019年はニンジャH2カーボンの国内仕様が発売されることもあって、さらなる変化がありそうだ。

総合部門に続いてこの部門を制したのはニンジャH2/カーボン。昨年の覇者であるYZF-R1/Mは2位となり、3位ではハヤブサが根強い人気を見せている。昨年は1位と2位がダブルスコアという大差だったが、今年は3位までの票数が比較的近いのも特徴だろう。4位のGSX-R1000/Rは安定感あり。そしてラインナップが少ない600ccスーパースポーツにおいてYZF-R6が5位に入る健闘を見せた。

ストリートスポーツ[海外モデル]部門 1位:KAWASAKI NINJA H2/CARBON

スーパーチャージャー搭載により市販車最強の231馬力を誇るモンスターマシン。傷を自己修復するというハイリーデュラブルペイントを採用している。2019年には国内仕様として販売されることが決定(すでに受注開始)。

ストリートスポーツ[海外モデル]部門 1位:KAWASAKI NINJA H2/CARBON

ストリートスポーツ[海外モデル]部門 2位:YAMAHA YZF-R1/M

鈴鹿8耐の4連覇など、モデルチェンジ4年目ながら強さに陰りは見えない。MotoGPマシンYZR-M1ゆずりのクロスプレーンクランクを採用するほか、上位モデルのMはオーリンズ製電子制御サスペンションやカーボン外装などを装備している。

ストリートスポーツ[海外モデル]部門 2位:YAMAHA YZF-R1/M

ストリートスポーツ[海外モデル]部門 3位:SUZUKI HAYABUSA

初登場の1999年にMOTY総合部門を制し、2001年~2011年には7連覇を達成した。現在のハヤブサは2008年にモデルチェンジした2代目で、2013年型はブレンボ製キャリパーを装備。北米では2019年モデルも発表されている。

ストリートスポーツ[海外モデル]部門 3位:SUZUKI HAYABUSA

【ストリートスポーツ[海外モデル]部門:Top 5】

ストリートスポーツ[ビッグバイク]部門:ナイケン&Z900RSが同数首位!

ホンダのワンツーだった2017年からは一変し、全くの新種であるナイケンとビッグネームのリバイバルであるZ900RSが、なんと同数票で1位を分け合うことに。ホンダの2車はそれぞれCBR1000RR/SPが3位、CB1300SF/SBが4位に入賞している。5位に入ったCB1000Rは2018年春に登場したブランニューモデルだ。

ストリートスポーツ[ビッグバイク]部門 1位:YAMAHA NIKEN

LMWがついに大型スポーツバイクへと進出。アッカーマンジオメトリーを採用したフロント2輪は今までのどの2輪よりも高い安心感を提供する。「これはバイクか、否か」と議論を呼んだことも含め、大いに話題になった1台だ。

ストリートスポーツ[ビッグバイク]部門 1位:YAMAHA NIKEN

ストリートスポーツ[ビッグバイク]部門 1位:KAWASAKI Z900RS/CAFE

往年のZ1イメージを現代に再現。900ccは初代Z1からGPz900R、ZX-9Rと続いてきた「マジックナンバーナイン」の最新版であり、最新トレンドの750ccプラスアルファの流れにも乗ったもの。ビキニカウル付きのカフェもラインナップ。

ストリートスポーツ[ビッグバイク]部門 1位:KAWASAKI Z900RS/CAFE

ストリートスポーツ[ビッグバイク]部門 3位:HONDA CBR1000RR/SP

2004年のCBR954RRから国内仕様をラインナップし続け、この部門のトップ常連となっている。今回も新顔2車に続き、手堅く票を集めた。一人乗り専用のSPは、クラス最軽量の車体にオーリンズ製電子制御サスペンションを装備する。

ストリートスポーツ[ビッグバイク]部門 3位:HONDA CBR1000RR/SP

【ストリートスポーツ[ビッグバイク]部門:Top 5】

ストリートスポーツ[400cc]部門:SR400復活!

昨年の覇者であるCB400SF/SBを押しのけてトップに君臨したのは、1年ぶりに復活を遂げたSR400だ。この超ロングセラーとフルモデルチェンジを果たしたニンジャ400を含め、トップ5の顔ぶれが昨年同様となっているのもこのクラスの特徴と言えるだろう。CB400SF/SBは2位となり、ニンジャ400が3位入賞。CBR400RとYZF-R3がそれぞれ4位、5位に入った。

ストリートスポーツ[400cc]部門 1位:YAMAHA SR400

1978年に初代が登場してから、規制対応でFIを装備したほかにはフロントブレーキが変更になったりといった程度で、その見た目をほとんど変えずにロングセラーとなっている。2017年に生産終了していたが、再び規制対応を施して復活を果たした。

ストリートスポーツ[400cc]部門 1位:YAMAHA SR400

ストリートスポーツ[400cc]部門 2位:HONDA CB400SF/SB

初代は1993年に登場。現在はクラス唯一の4気筒エンジンを搭載するモデルとなっている。ネイキッドのSUPER FOURとカウル付きのSUPER BOL D’ORをラインナップし、SBはグリップヒーターやETC2.0を標準装備する。

ストリートスポーツ[400cc]部門 2位:HONDA CB400SF/SB

ストリートスポーツ[400cc]部門 3位:KAWASAKI Ninja 400

フルモデルチェンジを果たした250と車体を共有し、軽量&ハイパワーで瞬く間に人気車に。250との見た目の違いはマフラーの長さとラジアルタイヤ採用程度だが、余裕のある走りは全くの別もの。約72万円という戦略的な価格も魅力だ。

ストリートスポーツ[400cc]部門 3位:KAWASAKI Ninja 400

【ストリートスポーツ[400cc]部門:Top 5】

ストリートスポーツ[250cc]部門:CBR250RRが独走で連覇!

全ての部門において、昨年の覇者が連覇を果たしたのは、この250cc部門が唯一。CBR250RRの人気は圧倒的で、2位にダブルスコアの大差をつけての独走戴冠となる。2位のニンジャ250は兄弟車の400に人気を食われた感もあるか。そして新型車のCB250Rは3位に入り、昨年2位だったYZF-R25は4位という結果に。MotoGPワークスカラーを手に入れたGSX250Rが5位に入賞した。

ストリートスポーツ[250cc]部門 1位:HONDA CBR250RR

1000RR SPと同様のトリコロールを手に入れ、ますます勢いに乗るCBR250RR。全クラスを通じ、唯一の連覇を果たした。2019年には新型R25が登場してくるが、ライド・バイ・ワイヤや倒立フォークなど、クラストップの装備で迎え撃つ。

ストリートスポーツ[250cc]部門 1位:HONDA CBR250RR

ストリートスポーツ[250cc]部門 2位:KAWASAKI Ninja 250

フルモデルチェンジを果たし、完全新設計のエンジンでCBR250RRに迫るパワーを手に入れながらも、扱いやすいライディングポジションや良心的な価格はキープ。スチールパイプフレームにはニンジャH2のノウハウも生かされている。

ストリートスポーツ[250cc]部門 2位:KAWASAKI Ninja 250

ストリートスポーツ[250cc]部門 3位:HONDA CB250R

125~250、そして300(海外仕様)までで共有するフレームに、各排気量の単気筒エンジンを搭載。250はCRF250Lと同系のエンジンを採用している。外装類は125と似ているようで専用設計品も多い。倒立フォークなども魅力だ。

ストリートスポーツ[250cc]部門 3位:HONDA CB250R

【ストリートスポーツ[250cc]部門:Top 5】

ストリートスポーツ[50~125cc]部門:モンキー125に投票集中!

初登場の3車がトップ5に食い込み、その顔触れは新鮮。2位に4.37倍もの大差をつけて頂点に立ったのは、大きくなって帰ってきたモンキー125だ。2位に入ったスーパーカブ125も、当初の下馬評を覆す人気ぶり。昨年の覇者だったグロムは3位に入り、4位だったクロスカブは今年も4位となった。ここまでをホンダが独占し、このクラスでのホンダの強さを感じさせる。5位にはGSX-R125が入賞し、スズキが意地を見せた。

ストリートスポーツ[50~125cc]部門 1位:HONDA MONKEY 125

50周年の節目で生産終了となったモンキー(50)が、125ccエンジンを搭載して大復活。前後12インチホイールを履き、可愛さにスクランブラーテイストまで手に入れている。倒立フォークや、ABS仕様のラインナップも魅力。

ストリートスポーツ[50~125cc]部門 1位:HONDA MONKEY 125

ストリートスポーツ[50~125cc]部門 2位:HONDA Super CUB 125

初代スーパーカブC100のイメージを現代に甦らせつつ、次世代感をミックスして125ccエンジンを搭載。キャストホイールの採用や大型化した車体などは旧来のファンに戸惑いを与えたが、蓋を開けてみればグロムをもしのぐ人気に。

ストリートスポーツ[50~125cc]部門 2位:HONDA Super CUB 125

ストリートスポーツ[50~125cc]部門 3位:HONDA GROM

2017年は1位を獲得し、2018年も新型の2車に次ぐ3位という結果に。モンキー125がネオクラ的な存在となったことから、グロムは未来感を演出。縦2灯ヘッドライトや倒立フォーク、リヤにはモノサスを採用するほか、ダブルシートも備える。

ストリートスポーツ[50~125cc]部門 3位:HONDA GROM

【ストリートスポーツ[50~125cc]部門:Top 5】

アメリカン部門:ゴールドウイングがダブルスコア得票!

不動の王者だったVMAXがついに生産終了となり、代わって頂点に立ったのは新型サスペンションの採用などで生まれ変わったゴールドウイングだ。2位以下にダブルスコアの差を付け、キングオブモーターサイクルの面目躍如。シンプルさがウケているレブル250が2位、空冷Vツインのボルトが3位に入り、これに2気筒のレブル500が続いた。5位に入賞したのはバルカンS。

アメリカン部門 1位:HONDA GOLDWING/TOUR

1800ccの水平対向6気筒を搭載するキングオブモーターサイクル。2018年にフルモデルチェンジし、ダブルウィッシュボーン式のフロントサスペンションやオフセットステアリングなどの新機軸を採用。大幅な軽量化も果たし、若々しく生まれ変わった。

アメリカン部門 1位:HONDA GOLDWING/TOUR

アメリカン部門 2位:HONDA REBEL 250

2気筒の500と共有する車体に250cc単気筒を搭載したリトルクルーザー。低いシート高やコンパクトな車体で、ビギナーからベテランまで人気に。ポップなカラーバリエーションも魅力だ。

アメリカン部門 2位:HONDA REBEL 250

アメリカン部門 1位:YAMAHA BOLT

空冷Vツインエンジンを搭載するクルーザーで、サスペンションを強化したSもラインナップ。小さな燃料タンクやロング&ローのスタイリングながら、ハンドリングはニュートラルだ。

アメリカン部門 1位:YAMAHA BOLT

【アメリカン部門:Top 5】

オフロード部門:セロー250も復活!

前回の王者であるアフリカツインを押しのけて頂点に立ったのはセロー250だ。これもSR400と同様のロングセラー復活組で、多くのファンに待ち望まれていた。2位のアフリカツインは昨年の安定感を維持。3位のCRF250ラリーは、本格的な装備とツーリング能力の高さが評価されたか。4位に入ったのはVストローム250、そして初登場のCF450Lが5位に入った。

オフロード部門 1位:YAMAHA SEROW 250

2017年に規制のため生産終了となったが、その人気ぶりからメーカーも早々に復活を予告。1年を経ての復活は多くのセローファン、オフロードビギナーに大歓迎された。空冷2バルブの単気筒はトルクフルで扱いやすく、シンプル&軽量な車体は多くのライダーを受け入れ、育てていく。また、条件が厳しくなるほどに底力を発揮するオフロード性能を秘めている点も、ファンの心をつかんで離さない魅力のひとつ。

オフロード部門 1位:YAMAHA SEROW 250

オフロード部門 2位:HONDA CRF1000L AFRICA TWIN

2016年に復活を遂げたビッグネーム。往年のパリダカレプリカはVツインだったが、270度クランクの並列2気筒エンジンを採用し、これにDCT仕様をラインナップ。ビッグオフローダーにオートマチックという新たな世界を開拓した。

オフロード部門 2位:HONDA CRF1000L AFRICA TWIN

オフロード部門 3位:HONDA CRF250RALLY

CRF250Lにラリーイメージのアッパーカウルやロングストロークサスペンションを追加し、オフロード性能とツーリング性能を向上した。エンジンはCB250Rと同系統の水冷単気筒だ。

オフロード部門 3位:HONDA CRF250RALLY

【オフロード部門:Top 5】

スクーター部門:原二PCXがTMAXの7連覇を阻止!

昨年の覇者だったTMAXはまさかの3位へ陥落。これを上回ったのは、再び注目を集めている原付2種クラスの2車だった。トリプルスコアに近い1位を獲得したのは、ハイブリッドや電動版も発売されたPCX。それに続いたのはLMWのトリシティ(155含む)だ。4位と5位には、軽二輪クラスのフォルツァとマジェスティSが入賞している。

スクーター部門 1位:HONDA PCX

2018年モデルで新型となったPCXが今回の覇者。低燃費な水冷エンジンやLEDヘッドライトといった充実の装備が魅力だ。ハイブリッドも発売されたほか、エレクトリックのリース販売も開始されている。

スクーター部門 1位:HONDA PCX

スクーター部門 2位:YAMAHA TRICITY 125/155

リーニングマルチホイール(LMW)は悪路に強く、その安心感から3輪バイクを浸透させていっている。最新版ではブルーコアエンジンの125と155をラインナップし、様々な用途に応える。

スクーター部門 2位:YAMAHA TRICITY 125/155

スクーター部門 3位:YAMAHA TMAX/DX/SX

並列2気筒を搭載し、オートマチックスーパースポーツを標ぼう。じっさいにその走りは鮮烈で、通勤からツーリング、ワインディングの爽快な走りまで、あらゆる場面で楽しめる。昨年まではスクーター部門を7連覇していた。

スクーター部門 3位:YAMAHA TMAX/DX/SX

【スクーター部門:Top 5】

外国車部門:パニガーレV4/Sを筆頭にドゥカティ勢が上位独占!

ドゥカティがほぼ一強となった今回のMOTY。トップに立ったのは1103ccのV4エンジンで鮮烈なデビューを飾ったパニガーレV4/Sだ。2位に同じくドゥカティの1299パニガーレが入り、3位もモンスター1200と、トップ3をドゥカティが占めた。4位と5位にはS1000RR、R1200GS/ADVとBMW勢が入賞したが、2019年にはともにフルモデルチェンジ版が発売となるので、今回のような勢力図は今年限りかもしれない。

外国車部門 1位:DUCATI PANIGALE V4/S

214馬力を発生する1103ccのV4エンジン、後半部分を持たない独特な『フロントフレーム』などの革新性で、スーパースポーツ界の台風の目に。2019年には1000cc版、221馬力のV4Rも登場予定。ますます盤石の構えとなるか?

外国車部門 1位:DUCATI PANIGALE V4/S

外国車部門 2位:DUCATI 1299PANIGALE R FE

Vツインエンジンを搭載するドゥカティスーパーバイクは、この1299をもって最高峰モデルをV4に譲ることに。兄弟車の959は引き続きレギュラーモデルとしてラインナップされる。

外国車部門 2位:DUCATI 1299PANIGALE R FE

外国車部門 3位:DUCATI MONSTER 1200/S

1200ccのVツインを搭載したモンスターは、初代900が1993年に登場したロングセラーモデルでもある。写真のモンスター1200Sアニバサリオは、モンスターの25周年を記念したモデルで、間もなくの登場が期待される。

外国車部門 3位:DUCATI MONSTER 1200/S

【外国車部門:Top 5】

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帰ってきたネイティブ足立区民。ヤングマシン、姉妹誌ビッグマシンで17年を過ごしたのち旅に出ていた編集部員だ。見かけほど悪い子じゃあないんだぜ。
■1974年生まれ
■愛車:MOTOGUZZI V7 SPECIAL(2012)

バイク王
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