トライアンフ モーターサイクルズ ジャパンは12月15日より2019年モデルの『ストリートツイン』と『ストリートスクランブラー』の販売を開始する。2車の最も大きな変更点は、10馬力(18%)のパワーアップと、それに見合うブレーキ&サスペンションのグレードアップ。しかし、その魅力を増した内容に対する価格上昇は、最小限に抑えられているといっていい。
900ccのブリティッシュツイン
高トルク型として知られるボンネビル系エンジンを搭載する2車は、エンジンに大幅なアップグレードを受けた。55ps→65psへと大きく上昇した最高出力は、従来より500rpm高い7500rpmでピークを迎える。ただ、高回転化したとはいっても最大トルク8.16kg-mを3800rpmで発生するトルク型であることに違いはなく、よりフレキシブルかつ胸のすく走りを両立する。クラス初採用となるライディングモードや迫力のあるツインサウンドも魅力だ。
出力の向上にともない、ブレーキはブレンボ製4ポットキャリパー(従来はニッシン製2ポット)へと換装され、制動力向上に合わせて新型カートリッジフロントフォークを新採用。「For the RIDE」を掲げるトライアンフらしく、モダンクラシックな外観だけでなく走りの追求にも余念がない。
新型ストリートツイン
エンジンのパワーアップや足まわり強化は2車共通だが、ストリートツインはライダー&パッセンジャーシートのエルゴノミクスを向上(レザーを連想させる2重素材の新シート)するとともに、新アクセサリーとしてタイヤ空気圧モニタリングシステムをオプション設定するなど、快適性の向上にも力を入れた。新採用のライディングモードはRoadとRainの2種類で、モードに連動してスロットルマップとトラクションコントロールの設定を調整してくれる。外観では、新しいブラシ仕上げのアルミニウム製ヘッドライトブラケットや、フォイルデカールタンクバッジなどを採用。キー内蔵のイモビライザーやシート下装備のUSB電源ソケットなど、利便性も考慮されている、
新型ストリートスクランブラー
こちらは右2本出しのアップサイレンサーを採用するストリートスクランブラー。主要な変更点はストリートツインと同様だが、ライディングモードにはRoadとRainのほかにOff-roadが用意される。Off-roadモードではABSとトラクションコントロールがオフになるほか、トラクションコントロールは任意でメニューからオフにすることもできる。イモビライザーやシート下のUSB電源ソケットなどはストリートツインと同様に装備。外観では、ロッキングフィラーキャップとラバー製ニーパッドを備えたスカルプテッドScrambler燃料タンクやブラックエンジンカバー、ミニマルなサイドパネルとマッドガードなどを新たに装備している。
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