9月13日に製品説明会が開催

ヤマハNIKEN=ナイケンLMWの7つのメリットとは?

2018年9月13日、ヤマハが都内でNIKEN(ナイケン)の製品説明会を実施した。その際に説明された内容や同時に発表されたヤマハの解説をもとに、ナイケンのフロント2輪LMWがもたらす7つのメリットについて説明しよう。

走る、曲がる、止まるの全てにメリットが

遡ること1976年、スクーター、パッソルをベースとしたコンセプトモデルに端を発したLMW(リーニング・マルチ・ホイール)は、2008年の経済危機から数年の時を経て第3のモビリティ作りを目指すプロジェクトとして本格的に着手された。そして2014年、LMWプロジェクト第1弾となる125㏄エンジン搭載のトリシティが発売。その後も開発は続き、パッソルから40年以上の時を経てナイケンが新登場し、LMWの製品展開は新たな一歩を踏み出すことになった。それに伴いヤマハは改めてLMWのメリットを明らかにした。

1「前輪スリップによる転倒リスクの低減」

滑りやすい路面状況でも前輪のどちらか片方が路面をグリップしていれば前輪のスリップによる転倒のリスクが低減される。

2「強い横風を受けても安定感がある」

トンネルの出口や橋の上で強い横風を受けて緊張する場面は少なからずあるもの。LMWは横風の影響による車体のふらつきが少なく安定感がある。

3「強いブレーキ操作でも車両が安心して止まれる」

直進時に強いブレーキ操作を行った場合でも車体が安定して止まることができる。

4「段差乗り越え時にふらつきにくい」

段差による衝撃の吸収性も高いため乗り越えた際に車体がふらつきにくい。

5「安定したコーナリング」

前2輪による高いグリップと、独自のLMWアッカーマン・ジオメトリにより自然な旋回性を実現。

6「旋回進入時にも車両がふらつきにくい」

旋回進入時は切り返し時は荷重バランスが不安定になりやすくライダーの技量の差が現れやすいシーンとなる。ヤマハはテストを重ね、LMWは旋回進入時や切り返し切り返し時の姿勢が安定していることをデータで検証。コーナー進入時などの不安定な状態でもタイヤ性能を効率よく引き出しふらつきが小さくなることで狙ったラインを走行しやすくなるという。

7「旋回中の前輪ブレーキ操作時も車両の挙動が穏やか」

旋回中のやむを得ない事態での前輪ブレーキ操作時も車両の起き上がる挙動が穏やかになる。コーナリング中に障害物などでブレーキをかけなければならない状況は、ライダーにとって難しい場面と言えるだろう。LMWでは前輪慣性モーメントが大きく、旋回中にやむを得ず前輪のブレーキをかけた時でも車両の起き上がる挙動が穏やかになり、車体コントロール性が高いことが検証された。

6と7は、製品説明会では語られなかった内容だが、ライダーならば気になる部分と言える。ナイケンの前1輪仮想モデルと比較した検証結果だ。

バイクに乗っていて最もシビアな場面と言えるのが、コーナーリング中のブレーキ。現在はABSが進化してきたとは言え、タイヤがフロントに2本あることの効果も大きい。

ナイケンだけの新技術、LMWアッカーマン・ジオメトリ

LMWの軽快感と安定性は、すでにトリシティで実現されている。ナイケンではその特性を生かしながら走りのエキサイトメントとストレスの少ないリラックスツーリングの両立を目指して新たな技術を導入した。その一つが自然なハンドリングとリーン特性に寄与するLMWアッカーマンジオメトリとなる。フロント2輪を備え、なおかつリーンする車両を自然なコーナリング特性に仕上げるため、内外輪差が生まれるフロント2輪が常に旋回方向を向く設計を成立させたことで、同心円を描く滑らかな旋回を可能とさせている。このナイケン独自の設計をヤマハはLMWアッカーマンジオメトリと呼んでいる。

また、ナイケンでは走りのエキサイトメントを実現するバンク角45度を達成するためにフロントフォークを外側に配置し左右のタイヤ間隔を410mmに設定している。また、前後重量バランスを理想的な50:50にするためにライダーをより後ろの位置に座らせる必要があり、ハンドルを後方にオフセットさせるために2軸ステアリング機構を新たに開発した。

4輪にも採用されるアッカーマン・ジオメトリだが、ナイケンの場合はバンクしてコーナリングすることにも対応させる必要があった。

オフセットジョイントと呼ばれるレイアウトが、前輪が”ガニ股”になってしまうステアリング干渉を解消する。

【YAMAHA NIKEN(ナイケン) 2018年型国内仕様 価格:178万2000円(受注生産) 受注開始日:9月13日】カラーリングはダークグレーメタリックGのみ。

「NIKEN=ナイケンの国内仕様は178万円で9/13から受注開始」記事はこちら

いち

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本誌編集長。雑誌は生き残りタイアップ全盛期だというのに、ひとり次期型ネタを嗅ぎまわって反感を買う現代のスクープ魔王。
■1972年生まれ
■愛車:BMW R100GS(1988)

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