平成28年排ガス規制に対応し40周年記念車も発売

ヤマハ2018新型SR400は約2万円アップ、キック始動健在で復活!

平成28年排ガス規制により、2017年9月で生産終了となったモデルは多い。その中の1台、ヤマハのロングセラー・SR400が1年の時を経て復活を遂げることになった。その詳細をお届けしよう。

フレーム部にキャニスターを追加

2018年9月14日、ヤマハが新型SR400を正式発表。その内容は、7月に復活が発表されたセロー250、8月のトリッカーに準じている。2009年にFI化された時から採用されていたO2フィードバック制御のFIは精度を向上し、蒸発ガソリンの外気への排出を抑えるキャニスターをエンジン左前方に設置。音響解析技術を駆使し、低音と歯切れの良さを向上させた新マフラーの採用が主な変更点となる。気になるセルスターターは採用されず、伝統のキックスターターとデコンプレバーを踏襲、ABSの採用は見送られた。価格は従来モデルの55万800円から2万1600円アップの57万2400円で、5万7240円アップしたセロー250や4万40円アップしたトリッカーに比べると上り幅は抑えられた。尚、最高出力は26ps/19kW→24ps/18kWに微減しているが、セローやトリッカーとは異なり燃料タンク容量は12Lをキープしている。

【YAMAHA SR400 2018年型国内仕様 価格:57万2400円 発売日:11月22日】シンプルな単色タンクのヤマハブラック。
【YAMAHA SR400 2018年型国内仕様 価格:57万2400円 発売日:11月22日】シンプルな単色タンクにYAMAHAロゴのグレーイッシュブルーメタリック。
左が新型で右が旧型のエンジン。新型の左下に設置されているのがキャニスターで燃料蒸発ガス排出規制に対応するために採用された。
こちらは7月に発表されたセロー250の新型(上)と旧型(下)の比較。ヤマハのアナウンスはないが、排気口の径が拡大されており、実際に試乗しても音質が力強くなっていた。SR400のサウンドも同様の変化が期待できる。

40周年アニバーサリーエディションも限定発売

さらに今回、1978年に発売されたSR400の40周年を記念するSR400 40th Anniversary Editionも同時発表。これは、ブラウンをベースに職人の手作業によるサンバースト(ぼかし)塗装を施したフューエルタンクや真鍮音叉エンブレム、サイドカバーの電気鋳造によるSRエンブレムなど、プレミアムな装備が特徴。価格は、STDから11万8800円アップの69万1200円となる。2008年7月には、同じぼかし塗装と真鍮エンブレムにタックロールシートを採用したSR400 30th Anniversary Limited Editionが発売されているが、この時はSTDに対して11万7000円アップ(税抜き、当時は消費税率5%)しており、40周年仕様はこの時より価格の上り幅を抑えている内容だ。

【YAMAHA SR400 40th Anniversary Edition 2018年型国内仕様 価格:69万1200円 発売日:11月22日 500台限定】カラーはベリーダークオレンジメタリック1。特別な塗装やエンブレムの他にメーターに40周年のロゴを配し、シートのサイド部分は皮革調の表皮を採用している。
【YAMAHA SR400 30th Anniversary Limited Edition 2008年型国内仕様】’08年5月20日より受注を開始したキャブレター最終型のSR400 30thアニバーサリー・リミテッドエディションは、500台限定で7月21日に発売された。職人の手作業によるサンバースト塗装仕上げで真鍮製の記念エンブレムを装着した。当時価格58万円(税抜き)。


ニュース提供:ヤマハ

関連記事/リンク

関連記事
2018/07/25

平成28年排ガス規制により、2017年9月で生産終了となったモデルは多い。その中の1台、ヤマハのロングセラー・セロー250が1年の時を経て復活を遂げることになった。その詳細をお届けしよう。 フレーム部[…]

010-4
関連記事
2018/08/28

平成28年排ガス規制により、2017年9月で生産終了となったモデルは多い。その中の1台、ヤマハのトリッカーがセロー250とともに1年の空白を経て復活を遂げることになった。その詳細をお届けしよう。 価格[…]

001-32