もう一台のハイブリッド

新型PCX HYBRIDの150cc版を解説

2018年7月6日、国内でPCX HYBRIDの発表があったが、少し前の4月19日にインドネシアでもハイブリッド版が発表されている。国内仕様とインドネシア仕様の大きな違いはエンジンの排気量で、国内が124ccに対して149ccとなる。

電動アシストシステムは全く同じ

2017年10月、東京モーターショーで初公開されたPCXハイブリッドが実は150cc版だったというのはあまり知られていない。国内では125cc版のハイブリッドが9月14日に発売するので、これでPCXハイブリッドには2種類の排気量が存在することが明らかになった。現在のところ150cc版のPCXハイブリッドを発売するのはインドネシアだけで、生産も現地で行っている。ちなみに、7月6日に発表された125cc版のPCXハイブリッド国内仕様はベトナム製だ。エンジンが125ccでも150ccでも電動アシスト機構は全く同じものを使っているという情報で、スペックを比較するとモーターアシストについては最高出力や最大トルクともほぼ同じ数値となっている。気になる国内での150cc版PCXハイブリッドの発売は、現在のところ不明だ。

【HONDA PCX HYBRID 2018年型インドネシア仕様 価格:4000万ルピア(約31万円)】カラーはハイブリッドブルーと名付けらた青のみで、ABSも標準装備している。現地ではハイグレードな製品となることから、リヤにディスクブレーキを採用するのがインドネシア仕様の特徴だ。
チャージ(充電)とアシストのメカニズムを解説した図。シート後方のリチウムイオンバッテリーが満充電になると、通常電源のバッテリー充電を行う。アシスト制御やバッテリー監視機能などを持つ「パワードライブユニット(PDU)」はここには描かれていないが、フロントカバーの内側に配置されている。
メーターにはD、Sモードの他、アイドリングストップをオフにした無印モード(走りはDモード)を表示するスペースもあり、切替は左ハンドル人差し指付近のMODEスイッチで行う。

「新型PCX HYBRIDが9月14日発売」記事はこちら