マシン・オブ・ザ・イヤー2018
発売日は7月12日

新型モンキー125の試乗インプレッション

本誌メインテスター・丸山浩がプロトタイプに速攻試乗! 確かにでっかくなった。従来型のファンの中には受け入れ難い人だっているかもしれない。だがしかし! その持ち味や世界観は全く不変。“らしさ”を保ちつつ、別格の走りを手に入れた! ※ヤングマシン2018年7月号(5月24日発売)より

走行性能が格段にアップ、「普段の足」として使える

125になって生まれ変わるモンキーの発売日が、いよいよ正式に決定。今回、発売前の試作車に特別に試乗する機会を得た。すでに東京モーターショーや春のモーターサイクルショーなどで何度か目にしてきたけれど、あらためて見てもこのフォルムは紛うことなきモンキー。バルーンタイヤも似合っている。全体的な車体サイズはひと回り以上大きくなったけどね。跨ってみると、ちょっと絞り気味のハンドルバーは手前にセットバックされてライダーに非常に近く、ライポジは上体が直立した完全リラックス系。厚手のシートが、これまたフワフワクッションで実に乗り心地がいい。ベースとなったグロムは軽い前傾気味でスポーティな雰囲気だったけど、ここはしっかり変わっている。50㏄時代に比べて車体が大きくなったぶん、脚が横に拡がるようになったけれど、12インチのコンパクト車両だから足着き性は両足かかとまでベタベタ。ちょっと近所のコンビニまで行くときに使うといったモンキーの持ち味である「手軽さ感」は、まったく失われていない……というか、手軽さでは新モンキーの方が勝っているかもしれない。

今になって思うと、50㏄時代のモンキーはそのサイズから、手軽さより大人のトイ感といったものの方が大きかった。やっぱり実際に走って使うとなると8インチホイールは小さすぎたかな。ホイールベースも短かったからコンビニまで行くにしても安定性はけっして良好だとは言い切れなかったし、パワーも3.4psと非力で、幹線道路を走るにはかなり勇気が必要だった。だから「乗る楽しさ」より「所有して眺めたりイジッたりする楽しさ」が勝っていたと思う。そこで12インチホイール&125ccになった新モンキーだ。4速マニュアルのエンジンはモンキーらしいトコトコ系のマイルド特性ながら、スロットルを開けると最大9.4psと実力的にはパワフル。ホイールベースも長くなって安定感の面でも不安がなくなっていたから、幹線道路も十分クルマの流れに乗って走ってくれるはずだ。

それに足まわりが実にしっかりしていたのが高評価。本格的な倒立フォークはハードブレーキング時もしっかり奥まで粘ってくれるし、そのブレーキ自体が50㏄時代の前後ドラムではなくて良く止まる前後ディスクと、性能面では比べ物にならない。しかもABSモデルまで存在している。スポーツ性の高いグロムをベースとしたことが、いい方向に出ている感じ。新モンキーは走行面の進化が顕著だ。 ※テスター:丸山浩

【HONDA Monkey125/ABS 2018年型国内仕様 価格:39万9600円/43万2000円 発売日:7月12日】カラバリはバナナイエローとパールネビュラレッドの2色。ABSの装備はフロントのみとなる。

「フロントのみのABS」はどうだ?

新モンキーにはABSありなしの2モデルがあり、今回試乗した車両はABSありのモデル。ABSはフロントのみに付いているのだが、試してみたところホイールがロックする寸前で的確にブレーキ液圧を逃がしてくれ、上の排気量のバイクに付いているものと感覚的には遜色なかった。足まわりがいいから、走りが断然楽しい。

ブレーキは前後ともディスクを採用。フロントのみABS(アンチロックブレーキシステム)を装着したタイプが設定されている

カスタム面でも大いに期待できそうだ

それにモンキーと言えば、やっぱりカスタム。どう自分好みにイジッていくかも大きな楽しみで、このあたりも十分期待できそうだ。日本発売時のカラーリングは赤×白と黄×白の2色ということだが、海外には青×白や黒×白もあるとか。好きな色にペイントしてみてもいいよね。それに飽き足らず外装をゴソっと変えてレプリカも作ってみたくなってくる。やっぱり僕だったらCB900Fレプリカを作ってみたいところ。でも、今なら旬のモンキー・アフリカツインなんてのも面白そうだな。動力面もグロム系エンジンなので、聞けばすでにサードパーティが続々と開発中だとか。パワーアップパーツについては、いろんなものが出てくるだろう。

もちろん、そのままでも既にカスタムしてあるような質感の高さもポイント。フェンダーはメッキスチールだし、ヘッドライトやウインカー、テールランプといった灯火類はすべてLED。キーをONにしたときのメーター演出もユニークだ。それに50㏄時代だったらカスタムして手に入れてたようなしっかりした足まわり。カッコいいし従来はできなかったちょっと元気な走りもこなしてくれる。リヤにはABSがないけど、逆にわざとロックさせてブレーキターンなんて遊びもこのサイズなら挑戦しやすい。そうそう、頑張れば写真のようにフロントを浮かすこともできるんだよ。従来の楽しみに「乗る楽しさ」がさらに広がった新モンキー。その遊びゴコロは生まれ変わっても不変だったぞ。

新モンキーが50㏄時代と比べて大きく違うのは、その安定感。普段用として乗り回すのにも十分な走行性能を手に入れた。走りの楽しさが増えたぞ。

ニュース提供:ヤングマシン2018年7月号(5月24日発売)
テスター:丸山浩
まとめ:宮田健一
撮影:長谷川徹
「2018新型モンキー125は約40万円~で7/12発売」記事はこちら

ミヤケン

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天然のヤング脳を持つ伝説の元編集部員。現在は超フリーライター。

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