最新1000ccネイキッド対決

CB1000R vs MT-10を丸山浩が比較インプレ

  • 2018/4/28

2018年4月16日に掲載したCB1000Rのインプレの後半としてMT-10との比較試乗をお届けしよう。ヤングマシン誌メインテスターの丸山浩さんが乗り比べた。

CBと比べるとMTはツアラーっぽい

同じネイキッドのライバルとして、価格と排気量が近いヤマハのMT-10を持ってきて比較してみた。全体的な雰囲気では車格はMTの方がありそうな感じだ。というよりCB1000Rが非常にコンパクトにまとめられているため、MTが1サイズ大きく感じられてしまうというのが正確な表現となる。また、MTはセミカウルのような造形を作っているので、フロントまわりは少し重く感じられた。MTのエンジンフィーリングは、クロスプレーンのドロドロした下のトルク感があり、ハンドルの高さもあって大柄なポジション。楽なポジションで下からくるドロドロとしたエンジンで走らせていると、意外とのんびりツアラーのように走らせるイメージがあるのだ。

YAMAHA MT-10 ABS 2017年型国内仕様 価格:167万4000円】SP(199万8000円)のオーリンズの電子制御サスやカラー液晶メーターを省略したSTD。前後サスはKYBとなる。エンジンやフレームのベースは現行のYZF-R1となる。

CBはカッチリしていてスポーティ

対してCBはちょっとハンドルが前傾姿勢を取っているのでスポーツバイクという感じがする。そして、足まわりのフィーリングもCBの方がカチッとした感じだ。車体全体を軽く感じさせてカチッとしたフィーリングにするとキビキビ動くので、MTよりもスポーツ性が発揮されるという訳だ。また、CBはMTより出力が低いが、アクセルを開けている量がCBの方が多いという感じで、速さではなくてスポーティな走りする楽しみとしては、CBに軍配が上がるだろう。CBは、キビキビ感とアクセルレスポンス、ドロドロではなく乾いた感じのトルク感でハンドリングとともにワインディングが楽しいという感じがした。ただし、路面のギャップが大きいところではCBはゴツゴツ感があって、MTよりシビアな感じだ。

HONDA CB1000R 2018年型国内仕様 価格:163万6200円 発売日:4月2日】CBのベースは欧州で2008年に発売されたCB1000Rでエンジンは2004~2007年型CBR1000RRがルーツだ。

MTはCBより前傾しない

ポジションを比較するとMTの方が大柄でCBではつま先の腹が着いていたのが、つま先両方が接地するくらいのシート高になってる。ステアリング位置は少し手前に引いていて高さは腰骨より上。CBよりもそれ程前傾しなくても乗れるので、ツーリングするような雰囲気がある。ちょっと風よけになるようなフロントのフェアリングあって、スポーツ走行だけなくツーリングまでカバーできそうだ。

MT-10のライディングポジションと足着き。ライダーの身長は167cm、体重61㎏。シート高は825mmとCBより5mm低いが足着き性はシビア。前傾はCBよりMTの方がラクだ。

CB1000Rのライディングポジションと足着き。シート高は830mmと決して低くはないが、両足の親指の付け根がちょうど着くという感じで、それなりに足つきはいいとも言える。

電子制御はCB、MTはクロスプレーンの味

ライディングモードにも違いがっあた。まずMTのモードは3段階になっており、一番穏やかなモードにするとアクセルに対して遅くなるので、操っている感じが薄れる。もちろん雨の中なので遅くなってもいい訳だが、CBの場合はレイン、スポーツ、スタンダードモードがある中でレインにしてもそれ程アクセルレスポンスが落とされる訳ではなかった。レインモードでも電子制御の介入がある感じがあまりせず、トラコンの効きを多くするなどして雨の中でも楽しく走らせられる感じだ。一方、MTの場合はアクセルに対して反応しないようにしましょうというセッティングだ。CBは電子制御の作り込みが細かく煮詰められていて、さらに言うならライダーが欲しいコントロールを追い求めている感じがするのだ。

今回は、雨が強くて全開にはできなかったが、全開にすればMT-10の方が速いだろう。また、MTは何もしないでゆっくり走っている時にエンジンのクロスプレーンが味わえるのがいい。対して、CBはあくまでもスポーツバイク。荷物も積まない。そんなバイク単体で楽しめるマシンに仕上がっていたと思う。

インプレッションは本誌メインテスターの丸山浩さんの試乗現場での語りをほぼそのまま原稿にしたもの。雨の中でも真剣に乗り比べしてくれた。


撮影:柴田直行
「新型CB1000Rを丸山浩が試乗インプレ」記事はこちらへ。

いち

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本誌編集長。雑誌は生き残りタイアップ全盛期だというのに、ひとり次期型ネタを嗅ぎまわって反感を買う現代のスクープ魔王。
■1972年生まれ
■愛車:BMW R100GS(1988)

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