スパイラルコレクターで性能アップ

2018新型Z900RSのNOJIMAメガホンが2月発売

ネイキッドの2本サスをモノサス化するなど独創のカスタムで存在感を発揮するNOJIMA(ノジマ=野島エンジニアリング)が早速Z900RS用のフルエキゾーストを開発。正式発表は2月後半になる見込みだが、現時点での概要を紹介しよう。

Z900RSのスタイルにマッチしたメガホン

様々なタイプのエキゾーストシステムを開発しているノジマがZ900RS用に選んだのはメガホンタイプ。「古きよき時代のスタイルと最新テクノロジーの融合」というコンセプトで製作されており、外観はノスタルジックでも排ガス&騒音規制のクリアはもちろん、性能アップもきっちり果たしている。ノジマ独自のスパイラルコレクターを採用するフルエキゾーストタイプで、材質はステンレスに艶消しブラックの塗装が施される。価格は税抜き15万4000円で2月後半の発売を予定している。もちろん政府認証で公道走行が可能だ。

【Z900RS NOJIMA MEGAHON(ノジマメガホン) 価格:15万4000円(税抜き) 発売時期:2月下旬】政府認証で発売の見込み。素材は音質にも影響するためあえてステンレス材をチョイスし、当時のエキゾーストノートに近づけている。

スパイラルコレクターで全域パワーアップ

ノジマメガホンでも採用されているスパイラルコレクターは、渦巻(スパイラル=Spiral)集合という意味だ。4気筒エンジンのマフラー集合部で排気ガスの渦巻回転を発生させ、吸出し効果を生み出すというノジマ独自の構造だ。「従来の4-1集合ですと低中速を出すためにエンド部分の径を小さくして補うのですが、これだと高速域のパワーがどうしても落ちてしまいます。このスパイラルコレクターを採用しますと、低中速を出しながらでも高速域ではスパイラルの吸出し効果により高速域のパワーをスポイルすることがなく、馬力がでます」と発明した野島氏は説明。これがZ900RSのノジマメガホンにも採用されており、扱いやすさと性能アップに貢献しているのだ。

2005年にXJR1300用で初めて発売されたスパイラルコレクターとインタビューに答える野島エンジニアリング代表の野島英俊氏(2005年当時)。モリワキでW・ガードナーなどのメカニックを経て独立。世界グランプリや全日本選手権などでも活躍した凄腕エンジニア。あえてネイキッドのZRX1100で鈴鹿8耐に参戦するなど、チャレンジスピリットも旺盛だ。

ヨシムラのサイクロンとの違い

ちなみに、スパイラルコレクターとヨシムラのマフラー製品名にもなっている「サイクロン=Cyclone」は、構造は異なるが排気ガスで渦巻を発生させるという狙いは同じだ。初めてのバイク用集合マフラーを開発したポップ吉村がさらなるパワーアップを狙って生み出したアイデアは、各気筒の爆発順序に合わせて集合部のエキパイを並べることで排気の流れに旋回力を発生させようというものだった(下図参照)。ノジマのスパイラルコレクターはさらにそれを推し進めて構造体で旋回力を発生させているのだ。

上段:1971年のAMA最終戦オンタリオ250マイルに参戦したCB750(黄色のレーサー)のマフラーが元祖バイク用集合マフラーと言われている。下段は、1980年代のヨシムラ発行の印刷物による解説で、サイクロンマフラーの構造とメリットが書かれている。サイクロン方式は1980年から採用され、現在は製品名として使われている。

写真提供:野島エンジニアリング

 

いち

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本誌編集長。雑誌は生き残りタイアップ全盛期だというのに、ひとり次期型ネタを嗅ぎまわって反感を買う現代のスクープ魔王。
■1972年生まれ
■愛車:BMW R100GS(1988)

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