前記事、ロッシのダートラ改つながりの今回は、ロッシ親子のダートラマシンをカフェレーサーにカスタムしたもの。ベース車は、実際にバレンティーノ・ロッシも走行し父のグラツィアーノ・ロッシが開発に大きく関わったZAETA=ゼータの530DT。これを、ダイネーゼとMrMartiniがイタリアのモーターバイクエキスポ2017に出展した。
レンズを覗く悪魔が鎮座
バレンティーノ・ロッシも愛用するイタリアのバイクウエアブランド・ダイネーゼが、プロモーションのために制作したのがこの「SPECIAL DIAVOLETTO DAINESE」で、製作はイタリアのMrMartiniが手掛けている。ダイネーゼの悪魔号とでも訳せそうなネーミングの通り、ヘッドライトを覆い隠すように同社のデビルマークが鎮座している。この色といいカウルといいマークといい、日本人的には仮面ライダーのサイクロン号を連想してしまうのではないだろうか。そんな懐かしい雰囲気も含めて魅力的な一台だ。
ベース車はロッシパパのZAETA
前記事で、ロッシが情熱を注ぐダートトラックとXJR1300を融合させたというカスタムを紹介したが、“ダイネーゼの悪魔号”はロッシパパが「モトGPライダーのトレーニングに使用できる軽量のバイクを」と開発に携わったダートトラックマシン・ゼータ530DTがベースだ。TMレーシングの528ccシングルエンジンを搭載した530DTは、イタリアや各国のダートトラックレースでも好成績を収めており、開発初期にはロッシがライディングしたことでも注目が集まった。530DTはわずか115㎏の車重で55馬力を発揮、基本はストリートマシンで「都市の反逆者」というキャッチフレーズがつけられている。
バルカン改を手がけたMrMartini
2017年のイタリアのモーターバイクエキスポに出展された“ダイネーゼの悪魔号”は、イタリアのMrMartiniが手掛けた一台。日本では以前、マッハ風デザインのバルカン改が話題となったビルダーだ。カウル&セパハン装着以外にもZARD製マフラーやバックステップの装着でカフェレーサーとしての機能を追求している。シートカウルはカーボン製とし、シート表皮はコラボしたダイネーゼの革ジャンと同じ素材を使用した。
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