
ヤマハは欧州でレース仕様の「R1 RACE/R1 GYTR」を、北米で公道市販車「YZF-R1/R1M」の2025年モデルを発表したが、これに続き早くも今シーズンを戦うワールドスーパーバイク仕様に新作のウイングレットを投入。アンドレア・ロカテリ選手が今週末に走らせるマシンが公開された。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)●外部リンク:ヤマハ
ダウンフォースでウイリー抑制、コーナー進入とブレーキング時のフィーリングを向上する
スーパーバイク世界選手権を戦うヤマハR1に早くも新作ウイングレットを投入だ! ヤマハ系トップチームのPata Prometeon Yamaha(ライダーはジョナサン・レイ選手/アンドレア・ロカテリ選手)は、今週末のイタリアラウンドで走らせるR1(日本名:YZF-R1)に、2025年モデルでお披露目されたばかりのウイングレットを取り付け、2024年の最後の4ラウンドを戦うと発表した。
カーボン製のウイングレットは来季の市販車とかなり似た形状に見えるが、取り付け部分はやや異なっているようで、同一形状のものかは不明。しかしながら、ダウンフォースでバイクを安定させ、コーナーへの進入とブレーキング時のフロントエンドのフィーリング向上、そしてコーナー脱出時のウイリーを汲制するという効果が得られるのは明らかだ。
クレモナサーキットでヤマハモーターヨーロッパ・ロードレーシングのアンドレア・ドソリ氏は、「ウイングレットだけでなく、フロントエンドの大幅な改善はサーキット走行をする一般ユーザーにもメリットが大きい。特にフロントフォークとブレーキシステムの改良は、バイクをそれほど改造できない国内レベルのライダーにとって大いに役立つでしょう」と述べている。
スーパーバイク世界選手権6連覇の記録を持つジョナサン・レイ選手は、2024年シーズンにヤマハへ移籍したあとR1とのマッチングに手こずっているが、週末のイタリアラウンドを負傷により欠場する見込み。復帰の際にはR1に施された新たなモディファイが戦闘力向上につながることを願いたい。
また、現在ランキング6位を走っているアンドレア・ロカテリ選手にとっても、さらなるポイント獲得を狙う好材料になるだろう。
R1 with a new aero package
R1 with a new aero package
R1 with a new aero package
R1 with a new aero package
R1 with a new aero package
R1 with a new aero package
R1 with a new aero package
R1 with a new aero package
R1 with a new aero package
R1 with a new aero package
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(ヤマハ [YAMAHA])
インパクト大なシリーズ初カラー 現代的ストリートファイターのMT-09をベースに、アルミタンクカバーなど金属の質感を活かした専用外装などでネオレトロに仕上げられた1台であるXSR900。3種のパワーモ[…]
カワサキ500SSマッハⅢに並ぶほどの動力性能 「ナナハンキラー」なる言葉を耳にしたことがありますか? 若い世代では「なんだそれ?」となるかもしれません。 1980年登場のヤマハRZ250/RZ350[…]
※この記事は別冊モーターサイクリスト2010年11月号の特集「YAMAHA RZ250伝説」の一部を再構成したものです。 ヤマハ RZ250のエンジン「2ストロークスポーツの純粋なピーキー特性」 ヤマ[…]
新型スーパースポーツ「YZF-R9」の国内導入を2025年春以降に発表 欧州および北米ではすでに正式発表されている新型スーパースポーツモデル「YZF-R9」。日本国内にも2025年春以降に導入されると[…]
2ストエンジンの新時代を切り開いた名車 1980年代中頃、スズキのガンマ、ホンダのNSと、高性能レプリカが矢継ぎ早に出揃い、大ヒットを記録していた。 この潮流をみたヤマハはRZ250Rにカウルを装着し[…]
最新の関連記事(レース)
イベントレース『鉄馬』に併せて開催 ゴールデンウィークの5月4日、火の国熊本のHSR九州サーキットコースに於いて、5度目の開催となる鉄フレームのイベントレース『2025 鉄馬with βTITANIU[…]
全日本、そしてMotoGPライダーとの違いとは 前回は鈴鹿8耐のお話をしましたが、先日、鈴鹿サーキットで行われた鈴鹿サンデーロードレース第1戦に顔を出してきました。このレースは、鈴鹿8耐の参戦権を懸け[…]
昨年の最終戦から連勝を続けた水野涼 2025年の全日本ロードレース選手権がようやく4月19日・20日に栃木県・モビリティリゾートもてぎで開幕しました。4月9日・10日には、PRE-TEST “Roun[…]
7年のブランクを感じさせない”74歳”! “チームイワキ”や”K’s Garage”の名前で知られた岩城滉一さんが率いるチームは、昨シーズンから”51ガレージ”と名乗って、7年ぶりに活動を再開しました[…]
スタンドの重量はわずか2.5kg! 「チタニウムリヤスタンド TYPE-T11」は、ひとつひとつ職人が手作業で仕上げています。湾曲する部分はチタンパイプを溶接してつなぎ合わせて制作。細部にクラフトマン[…]
- 1
- 2