軽々上がるメンテナンススタンド。そのカギは高さ調整。移動も楽々できるガレージREVOのスタンド
スタンドとフレームの自在輪によって、バイクをリフトアップした状態で押して移動できる「ガレージREVO」は、複数のバイクをガレージ内で効率的に保管するために開発されたスタンドです。そして副次的な特長として「スタンドを上げ下ろしする際の安定感が高い」「軽い力でリフトアップできる」というメリットも備えています。その利点を最大限に引き出すために重要なのが、リフトアップ量の設定です。ガレージREVOは8段階の高さ調整で、どんなバイクにもジャストフィットします。
●BRAND POST提供:Grage Revo(ガレージレボ)
ポイントはリヤタイヤと床面との空間。リフト量が少ないほどスタンド操作が軽く車体も安定する
ガレージやサーキットのパドックで、バイクにスタンドをかけた状態で前後左右自由に移動できるのが、ガレージREVOならではの機能です。既存のメンテナンススタンドやレーシングスタンドでも、ホイールが付いて前後に動かせる製品はありますが、あくまでその場で保持することが第一の目的で、ガレージREVO以前に押し歩きを前提に開発された製品はありませんでした。
すでに何十年も前から形状が決まっているバイク用スタンドに対して、それとは異なる視点から誕生したガレージREVOは、机上で発想された製品ではありません。開発者である向山弘康(むこうやまひろやす)さんが、ガレージ内に置いたバイクをスムーズに整理したり入れ替えたりできるスタンドが欲しいという思いから、試作を繰り返して製品化に漕ぎ着けたものです。
そもそも工作機械部品の板金加工や製缶事業を行い、金属加工用の設備を所有しているという強みがあるものの、作動原理から構造まですべて自社で考案して試作/改良を繰り返してきた結果が現在の製品に結びついているのです。
フレームとスタンドを別体として自在キャスターを取り付けることで、リフトアップ後に押して歩くことができるのが製品企画の根幹であることは事実です。ただ、別体構造とキャスター装備によって、スタンドの上げ下ろしを安全かつ軽い力でできることも、ガレージREVOの見逃せない魅力のひとつです。
メンテナンススタンドを使い慣れていないライダーにとって、スタンドをセットするために、立っているバイクをサイドスタンドで垂直に立てる動作はもっとも緊張する瞬間です。うまくスタンドを上げられなければ、バイクが右側に倒れてしまう恐れもあるからです。
しかしガレージREVOは、まだバイクがサイドスタンドで左に傾いてスタンドが浮いている段階から、右側フレームの自在キャスターの1輪はすでに床面に接地しています。またそこから車体を垂直に立てるともう1輪も接地して、スタンドをリフトアップする前から4輪のキャスターがしっかり踏ん張って車体を安定させます。
ユーザーはこの状態を確認してから落ち着いてスタンドをリフトアップできるので、ふらつきや転倒の不安を感じることなく上げ下ろしができるのです。
フレームとスタンドに自在キャスターを装備し、双方がスムーズに揺動することで軽く操作できるガレージREVOにとって、もうひとつ効果的に作用しているのが細かな高さ調整機構です。
フレーム側に2か所、貫通シャフトやC型フックを取り付ける足側に4か所の高さ調整穴を設けることで、ガレージREVOは計8段階の高さ調整ができます。
フレームとスタンドをつなぐピボットボルトを軸に、テコのようにバイクを押し上げる動作において、リヤタイヤのリフトアップ量を必要最小限にすることでスタンドの作動量が少なくなり、操作に必要な力を軽減できます。それが高さ調整にこだわる理由です。
またスタンドが高くなるほど、スタンド本体に対して足の露出量が増えるため、押し歩きする際の安定感を確保するためにも、足を短く=リヤタイヤを浮かせる量をなるべく少なくすることが望ましいのです。
具体的なリフト量は、スタンドをかけた状態で床面とタイヤのトレッド面に指1本入る隙間があれば十分です。ギリギリの隙間を狙いたいのに、高さ調整のピッチが広いようでは話になりません。そのため、ガレージREVOでは8箇所のポジションを設定できるようにしているのです。
最初から最後まで不安感はまったくなし。中空アクスルシャフト車用ガレージREVOの使い方
では、実際のリヤ用スタンドの使い方をスズキの最新モデル・GSX-8Rを使って紹介します。ここで使用するスタンドは、中空アクスルシャフトに対応する貫通シャフトが付属した、両持ちスイングアーム用ガレージREVOです。
前述のとおり、事前に足の高さ調整を行ったスタンドをリヤアクスルシャフトの位置にセットしたら、スタンドの右側を持ち上げて貫通シャフトを通します。バイクを垂直に立ててからシャフトを通すのに対して、この時点ではサイドスタンドで立った状態なので、何の不安もありません。
また、この時点で右側フレーム前側のキャスターは床面に接しています。ちなみに右側フレームは、必ず前側のキャスターが先に接地するようピボットボルトを中心より後方に取り付けてあります。
ここから車体を垂直に起こしていくと、右側フレームの後ろ側キャスターが床面に近づき、この状態を見ることでユーザーは視覚的にバイクの状態を捉えることができます。そして4輪の自在キャスターがすべて接地すれば、車体は垂直に立った状態となります。
この時点ではスタンドはまだ上がっていませんが、キャスターが接地することで大きな安心感があり、実際に高い安定状態にあります。
スタンドをかける際は、後部の取っ手を押し下げるとフレームが前方に移動しながらリヤアクスルシャフトを押し上げます。取っ手を強い力で押さえつける必要はなく、徐々に体重をかけるだけでリヤタイヤが浮き上がります。この軽さとスムーズな動きもガレージREVOならではの特長と言って良いでしょう。
GSX-8Rは中空アクスルシャフトを採用しているため貫通シャフトを使用しましたが、スイングアームにスプールを取り付けてC型フックを使用しても、リフトアップ時の軽さに違いはありません。
スタンドがかかりリヤタイヤが浮き、ピボットボルト部分のロックピンをセットすれば、取っ手を引き上げても押し歩いている際にもスタンドが外れることはありません。またバイクを留め置く場所で自在キャスターのロックをかければ、床面に傾斜があってもバイクが動き出すこともありません。
スタンドを外す時は手順が逆となり、サイドスタンドを出してからロックピンを抜き、スタンドの取っ手をゆっくり引き上げながら、サイドスタンドに車重を預けます。この時、スタンドの右側は大きく上がりますが、フレーム前側の自在キャスターは床面に接地しており、貫通シャフトを抜くとキャスターは4輪とも接地します。
メンテナンススタンドがスイングアーム下面を受けるタイプの場合、サイドスタンドで車体が傾いた状態で左右のスイングアームを支えることはできず、先に車体を直立させてからスタンドをセットするため、右側転倒の不安とリスクが高くなります。
それに比べると、貫通シャフトを通せる中空アクスルシャフト採用機種は安全性が高いのが確かで、ガレージREVOを使用すればさらにリフトアップが楽になるというわけです。
フロントスタンドを併用すれば、ガレージ内の移動がもっと楽になる
リヤタイヤをリフトアップするだけでも十分な恩恵を感じることができますが、さらに移動の自由度が欲しいときに重宝するのが、フロントスタンドショートタイプです。
フレームとスタンドを別体としたガレージREVOならではの構造はリヤ用と同じですが、フロント用は17インチ専用とすることで、足の高さは調整できず、先にリヤ用をセットしてからフロント用を使用するという順序が決まっているため、フレーム形状も左右対称です。
さらにスタンドをかけた状態で押し歩くことを前提条件としているため、スタンドをしっかり固定できるよう中空アクスルシャフト車両以外には使えません。
スタンドのセットは垂直に立った車体に貫通シャフトを挿入するだけなので、シャフト挿入時にスタンドを傾ける必要はなく、取付方法はリヤ用より簡単です。
前後輪ともガレージREVOを使用することで車体全体が自在キャスターで支えられるため、接地したフロントタイヤが軸となるリヤのみ使用時に比べて、さらに簡単に移動できます。
とくに真横への移動とその場旋回は、前後同時使用ならではの動きで、限られたスペースでバイクを動かしたいときに有用性を実感できます。
その一方で、前後にガレージREVOをセットすることでハンドルはまったく切れなくなります。アクスルシャフトを固定することでキャスター角がついたハンドルが切れなくなるのは当然で、そのぶん自在キャスターで自由な移動を獲得しているのですが、慣れるまでは違和感を覚えるかもしれません。
とはいえ、これはフロントスタンドのメリットの前では些末なことで、前後左右に押して歩くことができるという点では、前後同時使用に優るものはありません。
置き場所を決めてからスタンドをかけるのではなく、スタンドをかけてから置き場所まで移動できるのがガレージREVOの魅力です。バイクスタンドの既成観念を塗り替えるスタンドは、皆さんのバイクライフに新鮮な感動をもたらすはずです。
※本記事はガレージREVOが提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
- 2024/07/25
- ブランドポスト
- ガレージレボ
- ガレージレボメンテナンス&レストアモトメカニック