2024FIM EWC第一戦 ル・マン24時間レース終了。F.C.C TSR Honda Franceはレース終了1時間前にマシントラブルによりリタイアとなった。
2024年4月18日(金)~21日(日)、フランスにて行われたル・マン24時間レース。F.C.C TSR Honda Franceは公式予選で3番グリッドを獲得。レースでは序盤で転倒してしまいマシンが大破するも修復に成功、順調に追い上げたがレース終了1時間30分前にマシントラブルにてリタイアとなった。
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初日に行われたパレードラン、沢山のファンが声援を送った。
開幕初日はパレードランが行われた。時折雨がぱらつくこともあったが、ブガッティサーキットからル・マン中心部まで行われたパレードランには沢山のレースファンが集まり盛大に声援を送った。ジャコバン広場ではサイン会なども行われ、ファンはライダーとの交流を楽しんだ。
2回の公式予選の結果、3番グリッドを獲得。
公式予選は2回ずつ行われた。2回目の予選ではジョシュ・フック(Rider Red)が気温、路面温度の低い朝一のセッションにもかかわらず1分35秒087という素晴らしいタイムを記録、グループ1位を獲得した。マイク・ディ・メリオ、アラン・テシェも安定したタイムで予選を終え、結果レースを3番手グリッドから戦うこととなった。またチャンピオンシップ3ポイントを獲得した。
ル・マン24時間レーススタート、序盤から波乱の展開に。
レースは4月20日現地時間15時に始まった。スタートライダーはジョシュ、一時2番手に浮上する。しかしル・マンの気温・路面温度は低くレース序盤では転倒が相次いでいた。ジョシュも6周目で転倒してしまったもののすぐに再スタート、26番手まで落としてしまったポジションをライダー交代時には4番手まで追い上げる素晴らしい走りを見せた。次のライダーはマイク。順調に走り出したかと思われたが4周目で転倒、マシンはグラベルまで侵入し大破してしまう。
かなりのダメージだったにもかかわらずチームは25分程でマシンを修復、転倒から40分程でコースに復帰した。このときのポジションは45番手。ここでチームは、狙いをレースでの勝利からチャンピオンシップポイントの獲得に切り替え、少しでも前のポジションでゴールまで走り切ることを目指すことに。
マイクは再び走り出し、ここからF.C.C TSR Honda Franceの追い上げが始まった。このあと、アラン・テシェは1分36秒754でチームファステストを記録。3名のライダーは素晴らしい集中力で、慎重ながらも確実にポジションを上げていった。
24時間耐久レースは、夜暗い中での走行時間も長い。多くのチームは夜間は昼間よりもアベレージタイムが落ちる傾向にあるが、F.C.C TSR Honda Franceのライダー3名はレース開始からアベレージを落とすことなく走り続けた。レース開始から12時間後には24番手、16時間後にはEWCクラス9位となり、中間ランキング2ポイントを獲得する。
しかしレース終了まで1時間30分となったときマシントラブルが走行中のジョシュを襲った。突然チェーンが切れてしまったのだ。マシンはピットに戻されたが、このトラブルによりエンジンが破損しており復帰は不可能と判断。残念ながらF.C.C TSR Honda Franceのル・マン24時間レースはここでリタイアとなった。
結果、今回のル・マンで5ポイント獲得、チャンピオンシップは11位となった。以下はレース終了直後のライダーコメントだ。
■Josh Hook選手コメント
残念ながら忘れるべき日となってしまった。レースは決勝まですべて順調だったし、ライダー3人ともバイクのフィーリングは良かった。でも期待通りにはいかなかった。残念だけど、これがレースなんだ。
最後のスティントでチェーンが切れて足の甲に当たってしまって少し痛みがあるので、メディカルチームに診てもらい、脚の状態をチェックしてもらうつもりだ。
■Mike Di Meglio選手コメント
残念ながら、僕らにとってはとても難しいレースだった。ブレーキングに問題があった。ジョシュの転倒はフロントタイヤに問題があったためだと思ったが、その後に転倒したのはフロントブレーキのフィーリングが合わなかったためだった。
レースのスタートは難しかったが、その後は全速力でトップに戻ってきた。その後、燃料タンクに問題が発生し、さらに10分ほどロスしてしまった。最終的には、ジョシュに大きな怪我がなかったことに満足している。このような形でシーズンをスタートするのは難しいが、このような形でスタートし、良い形でフィニッシュするのが好きなんだ。
■Alan Techer選手コメント
予想していたようなレースにはならなかったね。最初のトラブルがあったあと、これで終わりではなく、スティントごとに良いペースを見せれば、表彰台、そして優勝を狙えることはわかっていた。夜も朝も、速いペースを落とさなければ8位までは挽回できると感じていた。でもけっきょく、チェーンが切れてエンジンブロックにダメージを負い、完走はできなかった。何が起こるかわからないのが耐久レースだ。今はもう切り替えて、スパで絶対に勝つことを考えなければならないと思っているよ。
次戦は6月に行われるスパ8時間耐久ロードレースだ。F.C.C TSR Honda Franceの更なる追い上げに期待してほしい。
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