F.C.C. TSR Honda France、2024年シーズンに向けて始動!

2024年シーズンの参戦体制が決定!

F.C.C. TSR Honda Franceが行っている恒例のウインターテスト。その舞台となる岡山国際サーキットは、レイアウト／コース距離／想定ラップタイムが、ル・マン24時間レースの舞台であるブガッティ・サーキットと近似しており、なにより日本のこの時期の気温や寒暖差がル・マン24時間レースと似ている。

そこに持ち込んだのは、#1 F.C.C. TSR Honda Franceトリコカラーの2023年シーズン仕様、そして組み上がりほやほや、カーボンカウルのままの#5 ニューCBRの2台。各部の様々なテストを行い、ベストな方向性の仕様を決めるのが今回の主眼だった。

3日間にわたるテストは、午前／午後合計2時間の専有枠、1時間ずつのスポーツ走行枠が3枠／日で、3日間の合計ではバックアップも含めると最大24時間の走行だった。初日／2日目は好天に恵まれたが、残念ながら最終日15日は濃霧で走れず、早々に撤収せざるを得なかったが…。

それでも、#1と#5の新旧2台のマシンを乗り換えながら、タイヤをはじめ各パーツをそれぞれのマシンでテスト。2024年シーズンに向けての方向性を見つけ出し、進むべき仕様を決定することができた。

今回決定した仕様を元に、シーズンが開幕する2024年4月20/21日のル・マン24時間レースに向けて、チームは集中して準備を進めていくことになる。

2024年シーズンの体制は、2023年シーズンと同様にジョシュ・フック／マイク・ディ メリオ／アラン・テシェの3ライダーと、#5 CBR1000RR-Rのパッケージだ。

FIM EWC 2024年シーズン レーススケジュール

• 第1戦：ル・マン24時間耐久ロードレース(フランス／ル・マン)4月18日～21日
• 第2戦：スパ・フランコルシャン8時間耐久ロードレース(ベルギー／スパ・フランコルシャン)6月6日～8日
• 第3戦：鈴鹿8時間耐久ロードレース(日本／鈴鹿サーキット)7月18日～21日
• 第4戦：ボルドール24時間耐久ロードレース(フランス／ポール・リカール)9月12日～15日

各ライダーと藤井正和総監督のコメント

【ジョシュ・フック】

「岡山ではとてもポジティブなテストができた。天候にも恵まれたしね。新型CBRを最初に見たときは、本当に良い感じだった。チームも素晴らしい仕事をしてくれたし、最初のアウトラップからすぐにフィーリングが良くなった。だから本格的に走らせるのを楽しみにしている。来シーズンに向けても僕たちはとても強そうだ。チームには感謝している。このマシンを準備するために、彼らは素晴らしい仕事をしてくれた。まだまだ課題はたくさんあるけれど、新しいマシンに乗った第一印象はホッとするものだった。エンジンも電子制御もうまくいっているし、シャシーは昨年から大きく前進していると思う。前シーズンはシャシーでもっとも苦労したからね。ル・マンでの開幕をとても楽しみにしているよ」

【マイク・ディ メリオ】

「今回のテストは、僕らにとってとても良いものだった。新しいバイクをテストして、古いバイクと比較したんだ。TSRとホンダには本当に感謝している。バイクはとてもよく回っている。古いマシンと比べても印象的だ。だから2024年シーズンがとても楽しみだ。そうだね、またタイトル争いをすることになるだろうし、その自信もあるよ」

【アラン・テシェ】

「このバイクに再び乗ることができて、とても嬉しい。初めてのコースだったけど、本当に素晴らしいマシンを準備してくれたホンダとTSRにまずは感謝したい。マシンに多くのプレッシャーをかけ、たくさんのことをテストし、多くの改善点を見つけることができた。このマシンで新しいチャンピオンシップをスタートできることをとても楽しみにしている。ル・マンが待ち遠しいね」

【藤井正和／F.C.C. TSR Honda France総監督】

「恒例の岡山ウインターテストを、12月13日～15日の3日間、3ライダーが揃って行った。15日は濃霧のために早々に切り上げたが、2日間は良いコンディションで、ヨーロッパからのスタッフも加わり、2024年に向けて基本仕様が決まった。これからは開幕戦ル・マン24時間に集中して準備をしていく。今回のテストで得た仕様を元に、この先1月、そして2月が勝負になるだろう」