今年で創立30周年を迎える絶版車専門店のウエマツが宮城県に新たな店舗をオープン。東北のファンにも同社自慢の整備力を存分に届けられる体制が整った。本記事では、新店舗の模様をレポートするとともに、創業30年を迎えた同社の植松忠雄社長に今後の展望について尋ねた。
●文:ヤングマシン編集部(宮田健一) ●外部リンク:ウエマツ
店内では60台もの絶版車が待っている!
絶版車の取り扱いでは日本一を誇るウエマツが、創立30周年を記念する新拠点・仙台店を3月26日にオープンした。さっそく東北の絶版車ファンたちが店頭を訪れ、活況を呈している。
ウエマツ仙台店は、東京本社/中部岡崎/関西明石/福岡/沖縄に続くグループ6店舗目にあたり、仙台空港からもほど近い国道4号線沿いの広大な敷地に立地。古民家風の建物を改築し、YAZAWA的なテイストが加えられた店舗内には、ウエマツの誇る整備力で最高のコンディションに仕上げられた絶版車たちが60台も勢ぞろいし、その輝きを放っている。
ウエマツ仙台店では、長年同社のトップメカニックとして腕を奮ってきた鶴田周平店長をはじめ、精鋭スタッフが販売から点検整備/レストア/リセールまで、絶版車に対するすべてを徹底サポート。これまでウエマツで購入したユーザーや、遠方で購入をためらっていたライダーにとって、頼れる聖地となりそうだ。駐車場面積だけでも300坪以上と、バイクで訪れるにもクルマで訪れるにも好アクセス。ぜひとも立ち寄って絶版車の魅力に触れてほしい。
社長インタビュー「ウエマツは創立30周年。これからも成長します!」
業界のリーディング企業として、変革は恐れず、理念は変えず
’92年の設立以来、おかげさまでウエマツは今年で30周年を迎えることができました。米国の旅から帰国した私がイチから起ち上げ、お客様や従業員たちから様々なことを学びながら共に歩んできたこの30年ですが、振り返ってみて一番大きかったのは、設立10周年を迎えてウエマツを株式会社化した’02年でしょうか。
これによって従業員一同の意識が大きく変革。お客様への接客態度や各種契約/保証整備内容のコンプライアンス化などが整い、ウエマツはいわゆるショップ然とした形態ではなく、貴重な絶版車を扱うにふさわしい、真の意味でのプロフェッショナルである”企業”へと脱却することができました。
もちろん30年間、変わらない部分もあります。それは絶版車という商品の性格上譲れない、業界トップクラスの整備能力です。整備能力については設立当初からのウエマツの強みであり、絶版車を最高の状態でお届けするという基本理念の根底にあるものです。
とはいえ、”変わらない”というのは少々語弊があるかもしれません。この30年で、絶版車に施さねばならない整備内容はどんどん増えてきましたから。そのための整備力も日々ブラッシュアップしながら高め続けています。こうした努力と絶版車専門企業としての自負により、どこよりも絶版車を安心してお買い求めいただけるウエマツ独自のシステムが構築できたのだと思います。
現在のウエマツは、東京本社をはじめ、沖縄/岡崎/福岡/明石と5つの店舗を展開するまでになりました。そして、ついに’22年はグループ6店舗目となる仙台店がオープン。仙台店ではウエマツのトップメカニックとして絶版車を知り尽くした鶴田が店長として赴任しておりますので、念願だった北日本のお客様を手厚くおもてなしする夢が実現できる運びとなりました。
仙台店は、古民家風の店内が絶版車たちを惹き立てる味わいある空間になっています。絶版車というと、なかなか高価になってしまったこともあり、遠い世界のように思われるお客様もいらっしゃるかもしれませんが、仙台店はもちろんウエマツ全店舗すべてが、気軽に訪れやすい雰囲気作りを大切にしております。懐かしの絶版車たちと出会いたくなりましたら、お友達や家族の方もお誘いしながらぜひともお立ち寄りください。
ウエマツは40周年に向けて、これからも成長していきます。最近では有名人の方などをはじめ、プライベートな時間を邪魔されずに、ゆっくりと絶版車を吟味したいというお客様も増えてきました。そうした方々に向けた完全予約制の「ウエマツプレミアムショールーム」と呼べるような新店舗も、本社の隣りに建設する予定です。今後とも絶版車のリーディングカンパニーとして多くの人々に愛される企業を目指してまいりますので、よろしくお願いいたします。
最後に、私は4輪のレースドライバーでもあり、今年はワールドチャレンジASIA選手権GT3クラスに出場予定です。カーレースを続けている最大の魅力は「チームワークで勝利する」ことに尽きるでしょうか。これはウエマツの経営にも通じています。「ファミリーはプライスレス」であり、従業員一同がひとつになって成長していくことが今の私の何よりの楽しみです。
※本記事は“ヤングマシン”が提供したものであり、文責は提供元に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
ワークス/市販レーサーに保安部品を装着しただけ? '80年代中盤に登場した2ストGP500レーサーレプリカの中で、最も本物に近いモデルと言ったら、筆頭に挙がるのはスズキが'85年に発売したRG400/[…]
全面的な改革によって大幅なレベルアップを実現 第2世代の空冷Zとして、'81年にデビューしたZ1000Jは、既存のZ1系の問題点を解消し、ライバル勢へのアドバンテージを広げるべく、ほぼすべてのパーツを[…]
小型軽量化にかける情熱はワークスレーサーと同様 '84年に登場したヤマハRZV500Rを追いかける形で、ホンダがNS400R、スズキがRG400/500rを発売したのは'85年のこと。'70年代のスズ[…]
フロントドラムブレーキ車は決してお買い得ではない? '58年に初代が登場したホンダ スーパーカブシリーズや、'32~'74年にハーレーダビッドソンが販売した750ccのサービカー、'39年から約半世紀[…]
大反響を巻き起こしつつもセールスでは予想外の苦戦 '60年代初頭に年間販売台数で欧米の古豪を抜き去り、'66年にサイドカーを除く世界GP全クラス制覇を実現。'69年に量産初の並列4気筒車となるCB75[…]
最新の記事
- 「あるのとないのとでは大違い」バイクにも“ドラレコ”必須の時代! 選び方のポイントは?
- 【2024年12月版】125ccバイクおすすめ15選! 人気の原付二種、国産MTモーターサイクルとAT限定免許OKのカブ系を網羅!
- 「欲しかったなぁ」EICMAで話題のホンダV型3気筒の前に、V型5気筒エンジン車の噂があった【1400cc 200psの弩級GT】
- 「待ってた!」モーターサイクル史上初のストロングハイブリッド カワサキ「Ninja 7 Hybrid」「Z7 Hybrid」の発売日が2月15日に決定!
- 「ブラックマークがリアル」SHOEIの新グラフィックモデル『Z-8 KNEE DOWN』が登場
- 1
- 2