映画やアニメでは良く使われる言葉「聖地」。最近では、そういった作品や作者に縁や所縁のある土地を「聖地」と呼び、”あの花”では秩父、”ガルパン”では大洗など、聖地巡礼として、多くのファンが観光するようになりました。そんな聖地巡礼ですが、実はバイクにも聖地と呼ばれるスポットがあるのをご存知でしょうか。
●記事提供:MOTO INFO ※本記事はMOTO INFOより転載
バイクは、バイクメーカーから見たら一つの工業製品であり 開発が始まってから店頭に並ぶまで、それぞれのメーカーで多くの人が関わり、多くのプロセスを経て世に出る事ができた立派な作品です。
そんな各メーカーの歴代作品=バイクがズラリと並んだ施設、それこそがバイクの「聖地」であり各メーカー運営するミュージアムです。
そこで今回は、これからバイクに乗ろうと思っている方や、バイクに少し興味のある方のために、日本が誇るバイクメーカー、スズキとカワサキ、2つの「聖地」をご紹介いたします。
どんな場所で、どんな人たちが、どんな事を考えて生まれてきたのかを、聖地を訪れる事によって、少し感じ取れるかもしれません。
「スズキ歴史館」でものづくりの精神に触れる!
スズキは、1909年に織機メーカーとして創業して以来、常にユーザーの立場に立った“ものづくり”に情熱を注いでいます。
創業当時からかわらぬものづくりの精神を大切に受け継いでいくという思いで、スズキの“歴史”や“ものづくり”を紹介する展示施設として、地域社会への貢献、社会活動の公知、モノづくりの伝承をテーマに2009年4月に開設されました。
2階は「現在のクルマづくり」、3階が「もの作りの歴史」というテーマで別れており、創業時の様子から開拓・実行・革新・挑戦と、現在の開発・生産の様子が一目でわかります。
1909年の織機から始まる、二輪車、四輪車、船外機など、時代と共に歩んできた多くの歴史的な製品を、趣向をこらした演出 で見学できるほか、工場で活躍するロボットや、スズキの海外でのものづくりを紹介する動画、地元・遠州地方を紹介するコーナー展示など、多彩なコンテンツでバイクやクルマに興味を持ち出す年頃の子供さんたちにとっても楽しめる施設となっています。
また、少しマニアックな話になりますが、バイクは2サイクルやレーサーレプリカ、ネイキッドと、70年代、80年代各世代のエポックメイキングなモデルなど、その時代にバイクを楽しんだ方(もしくはバイクに乗りたかった方)に取っては、まさに当時を思い出し青春がよみがえることでしょう。
スズキがこれまで生み出してきた名車の数々や、ものづくりの精神を、見て触れて感じることのできる「スズキ歴史館」。明るくオープンな雰囲気の施設ですので、コロナ終息後に一度見学に行かれてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、「ワイルド7」「西部警察」「仮面ライダー」などに登場したバイクと同モデルも展示されていますので、スズキのバイクについて少し予習していくことで、より一層楽しめます。
スズキ歴史館
住所:静岡県浜松市南区増楽町1301
開館時間:9:00〜16:30(予約制)完全予約制 ※コロナ禍により入館者数制限中
TEL:053-440-2020もしくはWEBサイトからご予約可能です
※現在10名以上の団体様のご予約はお受けしていません
※スズキ歴史館は、スズキ浜松工場から約17kmほど離れた場所に位置します。ご注意ください
※展示車両は常設ではないものもあるため、目当てのモデルが時期によっては展示されていない可能性もあります。予めご了承ください
「スズキ歴史館」を絡めたおすすめ旅程
東京から車やバイクで約250km、浜名湖から東10km弱の浜松市にあるスズキ歴史館を訪れる際にちょっと足を延ばしてオススメなのが、やはり浜名湖と、名物のうなぎ、そして航空自衛隊の基地です。
スズキ歴史館で感じ取った歴史的なバイクのルーツを噛みしめながら、一周約70kmの浜名湖をぐるりとドライブ。そして、その周辺で休憩がてらウナギでランチ。
また、浜名湖のまわりにはランチ付の日帰り温泉もありますので、温泉に浸かってリフレッシュしてから、帰路につく途中で航空自衛隊の基地に足を伸ばすのも良いでしょう。
「カワサキワールド」で見て触れて楽しく体験!
東京からは520km、名古屋からは約200kmの距離に位置し、兵庫県神戸市メリケンパーク海洋博物館内にある「カワサキワールド」は、120年を越える歴史を誇る川崎重工グループのミュージアムです。
2016年からモーターサイクルギャラリーや鉄道のジオラマが次々とリニューアルされており、見やすく楽しめるコンテンツ満載の施設となっています。”テクノロジーを「見て」「触れて」楽しく体験”をコンセプトに、楽しく遊びながら「技術のすばらしさ」と「ものづくりの大切さ」を学ぶことができます。
歴史的なバイク「Z900 Super Four(通称:Z1)」のシリアルナンバー1(最初に作られたモデル)や、フラグシップモデル「Ninja H2」が展示されているほか、バイクレースをバーチャル体験できるシミュレーターなど、大人から子供まで楽しめるコンテンツが盛りだくさん!実際にバイクに跨がって写真撮影できるスポットもあり、休日ともなると親子やカップルなど多くの方が撮影しています。
そしてもちろん、ドラマ「GTO」に登場したZ2や、映画「トップガン」「マッドマックス」「キル・ビル」などに登場したあのバイクの同型モデル も展示されていますので、意外とご存知のモデルも多いかもしれません。
また、カワサキといえばバイクだけではありません。0系新幹線の先頭車両や、大型ヘリコプターの操縦室などにも入ることができますので、あらゆる乗り物好きが楽しめる内容となっています。
ものづくりシアターでは、船舶の進水式や新幹線・航空機などができるまでの様子が、大迫力の3画面マルチ映像で紹介されており、お子さんにも「見て」「触れて」、技術のすばらしさとものづくりの大切さを実感し、楽しんでいただけることでしょう。
歴史的なカワサキのバイクを眺めるも良し、実際にバイクに跨ってみるのも良し、シミュレーターのバイクレース体験を通じて、カワサキモーターサイクルという乗り物に対して興味や魅力を感じられるだけでなく、定期的に館内企画展で行われるレースマシンの展示など、何度も訪れたくなる要素も満載です。
ちなみに、2021年はカワサキワールド15周年ということで、記念品の制作を検討しているようですので、これからカワサキのバイクに乗ろうと思っている方は訪問必至ですね!
カワサキワールド
住所:兵庫県神戸市中央区波止場町2番2号(神戸海洋博物館内)
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
「カワサキワールド」を絡めたおすすめ旅程
「カワサキワールド」の近隣には商業施設もあるため、ショッピングと絡めて気軽に来訪するのがおすすめ。
また、1泊2日などのプチ旅行であれば、近くにある異国情緒あふれる北野でランチを食べ、六甲山では神戸港を含む大パノラマを楽しみ、ハーバーランドでは夜景を見ながらディナーといった、ゆとりを持って楽しめ旅程がおすすめです。
どちらも観光地に位置する場所ということもあり、旅行や出張がてら気軽に行けるという気軽さもうれしいスズキとカワサキのミュージアム。現在はコロナ禍という事もあり、県外をまたいだ移動自粛はまだ続きますが、コロナ終息の折に浜松と神戸へ行く際は、覚えておいて損はない場所ですよ。
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