フラッグシップにふさわしい豪華装備

トライアンフ タイガー 1200 デザートスペシャルエディション試乗インプレッション

  • 2020/10/20
トライアンフ タイガー 1200 デザートスペシャルエディション試乗インプレッション

’19年度の国内販売台数1958台、前年対比113%と上り調子にあるトライアンフ。’20年もタイガーに900シリーズが登場したり、ストリートトリプルSを登場させるなど勢いに乗っている。本記事ではアドベンチャーツアラーシリーズのフラッグシップモデル「タイガー1200」をさらにハードな冒険仕様にした「デザートスペシャルエディション」の試乗インプレッションをお届けする。

先進ハイテク装備がお買い得価格で

現在「タイガー1200」には、ロードセクションに重きを置いたキャストホイール仕様の「XRT(275万6600円)」と、ワイヤースポークホイールやオフロード専用の走行モードを備えた「XCA(283万7700円)」の2種類がある。

今回紹介する「デザートスペシャルエディション」は、オフ適性の高いXCAがベースの特別仕様車。限定色サンドストームに砂丘をイメージさせるグラフィックを付加。これだけでもスペシャルだが、驚くのは265万円という値付けだ。XCA比で、ヒーテッドシートやアルミ削り出しステップなどが省略されるものの、その差はなんと18万円以上。XRT比でも10万円以上安い。クルーズコントロールやオートシフターも付いてのこの価格である。

トライアンフ タイガー 1200 デザートスペシャルエディション

【TRIUMPH TIGER 1200 DESERT SPECIAL EDITION】主要諸元 ■全幅830 全高1470 軸距1520 シート高835-855(各mm) 車重273kg ■水冷4スト並列3気筒 1215cc 141ps/9350rpm 12.4kg-m/7600rpm 変速機6段リターン 燃料タンク容量20L ブレーキF=Wディスク R=ディスク タイヤサイズF=120/70R19 R=170/60R17

トライアンフ タイガー 1200 デザートスペシャルエディション
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スポークホイールに第6の走行モードの“オフロードプロ”が組み込まれた「タイガー1200XCA」をベースに、専用のサンドストームカラーをまとう。

走り出せば、そのフィーリングは他のタイガー1200と同様、ファーストクラス。この上質な乗り心地は、フラットトルクでどこまでも吹け上がりそうな3気筒エンジンもそうだが、一番はWP製の電子制御サスペンション「TSAS」によるところが大きい。

今回の試乗にあたっては、空荷/キャンプ道具の満載で走行路面も変えて走ってみたのだが、相当量の荷物を載せても走行フイーリングがほとんど変わらないことに驚かされた。荷重に合わせて自動調整される減衰特性はもちろんだが、リヤショックにはプリロードの自動調整機能も付加され、荷重に合わせてプリロードをセット。おかげで大きく重い荷物を積んでも、フロントの接地感がなくなることがない。

この電子制御サスペンション、それぞれの走行モードで個別に減衰力を設定したりもできるのだが、”AUTO”モードを選んでおけば、走っている場所がオンロードかオフロードかをストロークセンサーで検知して、減衰力を切り替えるなんてギミックも搭載されている。実際、ダートへ設定を変えずに飛び込んでみたりしたのだが、なかなか不思議。さっきまでスポーティにコーナリングをキメていたサスペンションが、ダートセクションでは初期の動きが良くなり、水たまりなどのギャップを軽々いなすようになる。

このマシンなら、サスセッティングなんて考えず、つねにマシンが最適な状況を作り出してくれる。まさにファーストクラスな待遇である。

トライアンフ タイガー 1200 デザートスペシャルエディション

クルーズコントロールを使えば高速道路でアクセルを開け続ける必要もなく、とても楽チン。スイッチで高さを調節できる電動スクリーンも便利だ。

トライアンフ タイガー1200 デザートスペシャルエディション

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【WP製電子制御サスペンション】タイガー1200シリーズには、800/900シリーズにはない最新の電子制御式サスペンション「TSAS(トライアンフ セミアクティブ サスペンション)」が搭載されている。前後サスの伸/圧の減衰調整は自動、リヤに関してはプリロードもモーター駆動で自動調整。設定で”AUTO”を選択すれば、システムが走る路面を自動検知して、プリセットされた伸/圧減衰セッティングに切り替えてくれる。

トライアンフ タイガー 1200 デザートスペシャルエディション

電動スクリーンは、左スイッチボックスのジョイスティックの上下で操作。無段階に約10cmほどスライドさせられる。高速道路で使うと驚くくらい風の流れが変わる。ウインカーがLEDなのもこの仕様ならではだ。

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5インチフルカラーのTFTモニターを採用し、表示デザインも2テーマ×3スタイルから選ぶ(ライディングモードへの割り当ても可能)ことができる。もちろん明るさも好みに応じて設定変更できる。

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3段階調整式のグリップヒーターに、ギヤが3速以上、30~160km/hで速度調整が可能なクルーズコントロールを装備。設定速度の保存と、その速度への自動復帰もボタン操作で簡単に行える。

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燃料はハイオク指定。容量は20Lを確保し、残量3.5Lで警告灯が点灯。この特別仕様には、サンドストームのペイントに加え、デザートスペシャルエディションならではのグラフィックが施されている。

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メンテナンスがほぼ必要ないシャフトドライブは長旅でこそ便利な機構だ。また前後のスポークホイールはチューブレス式でパンクにも強く、オプションでよりオフロード向けのピレリ・スコーピオンセットも選べる。

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855-835mmの2段階で高さ調整が行えるライダーシートに、快適な広めのタンデムシート。また大型のキャリアは荷物が積みやすく、オプションで専用のパニアケースも用意されている。

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ライダーシートの20mm/2段階式の高さ調整には工具などは必要なく、シートを外して軸受に対するシャフトの位置を変えるだけ。これなら走行状況に合わせたシートの高さ変更も面倒にはならないだろう。

トライアンフ タイガー 1200 デザートスペシャルエディション

【ライディングポジション&足着き性】シート裏の部品の位置を変えることで、835〜855mmの2段階でシート高を変えることができる。体感的にはHIGHでは4〜5cm浮いていたカカトが、2〜3cmらいになるまで足着き性が良くなる。スポーツ走行時は高めでもいいが、長距離となるとこの足着き性による安心感の高さが嬉しい。[身長172cm/体重75kg]

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トラクションコントロールがカットされるオフロードプロモードなら、フラットなトルクでスライドコントロールが楽しめる。このアクセルを開けただけ滑らせられるコントロール性は、並列3気筒ならでは。


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