ハリのある着心地と優れた通気性が光る

3シーズンメッシュジャケット「SPIDI・Breezy Net H2out JACKET」試用インプレッション

SPIDI Breezy Net H2out JACKET

夏がやってきた! そこでスピーディのメッシュジャケットをテストしてみた。東レと共同開発した脱着式透湿防水H2 OUTインナーを標準装備しており、内側に接続すれば防風、外に羽織れば防水効果を発揮するので春先から秋口まで着られるのがポイントだ。CE規格にも適合したBreezy Net H2out JACKETで機能も安全性も一切妥協無し!

(◯)目の細かいメッシュで涼しさと強度を両立

’21年4月からジャケットやパンツにも適用されるCE規格。定められた耐摩耗性や耐引き裂き強度などをクリアしなければならず、特にメッシュでは厳しそうだと感じていたのだが、このブリーズィーネットはすでにレベル1をパスしているのだ。

SPIDI Breezy Net H2out JACKET
Breezy NetH2out JACKET[SPIDI] ●価格:3万5424円 ●サイズ:S、M、L、XL、XXL、3XL ●色:黒×赤、黒×黄、黒×白
SPIDI Breezy Net H2out JACKET
【3つのカラバリ、サイズ展開も6種類と豊富】イタリアンブランドだけにデザイン性に注力するのも特徴。同社のジャケットはV・ロッシのヘルメットデザインでも知られるアルド・ドゥルディ氏が手がけている。

前後の身頃と袖の内側に目の細かいポリエステルメッシュをレイアウトしたこのジャケット。それ以外の部分に撥水加工を施したポリエステルを採用していることもあり、コシ感のあるシャキッとした着心地となっている。通気性については、メッシュが部分的にもかかわらずまんべんなく涼しさを感じられ、これなら日本の猛暑にも耐えられそうだ。

取り外し可能なインナージャケットは、スピーディ独自の透湿防水素材を採用しており、防風効果はもちろん、アウターの上に羽織ることでレインジャケットとしての機能も有している。今回は雨天走行こそできなかったが、エリを高めに設計したり、前合わせファスナーの内側にフラップを設けるなど、レイン用として作り込まれているのが分かる。

春先から秋口まで幅広い季節に対応。安全安心かつ快適な1着だ。

SPIDI Breezy Net H2out JACKET
【付属インナーを外側に羽織れば雨をしのげるぞ】東レと共同開発した透湿防水H2 OUTインナーは、内側に接続すれば防風、外に羽織れば防水効果を発揮。

(△)やや大きめなのでサイズ選びは慎重に

スピーディの製品全般に当てはまるのだが、日本人の体型に対して肩幅がやや広めなので、サイズ表の胸囲を目安にサイズを選ぶといい。

(結論)こんな人におすすめ:機能も安全性も一切妥協なし、夏ならこれだ!

すでに’16~’17シーズンから新CE 規格に適合したジャケットやパンツを作っているスピーディ。機能やデザインだけでなく安全性でも業界を牽引しており、このシンプルなメッシュジャケットからもそれがひしひしと伝わってくる。

SPIDI Breezy Net H2out JACKET

プロテクターが動きを妨げない!

衝撃吸収性と軽さを両立したウォーリア・テクノロジーによるプロテクターを採用。0.6 ~0.8㎜厚のゴートスキンで作られていることもあり、軽くて動きやすいのが特徴だ。【G-WARRIOR[SPIDI] ●価格:1万584円

●写真:岡 拓/松井 慎
※取材協力:ウェビック

※ヤングマシン2019年8月号掲載記事をベースに再構成

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