KATANA COMPLETE FILE 1980-2019

蘇るカタナ伝説〈12・FINAL〉新型はイタリア生まれの新解釈

  • 2019/1/9

誕生経緯がよく似ている初代と新生カタナ

新生カタナが誕生するきっかけは、モトチクリスモ誌が企画したカタナ3.0で、基本スタイリングを担当したのは2輪R&D企業としてデザインや設計を行うエンジンズ・エンジニアリング。少々こじつけかもしれないが、このあたりは、モトラッド誌のイベントがきっかけになり、ターゲットデザインがスタイリングを手がけた、初代カタナと似ていなくもない。なお初公開の舞台がケルンショーというのも、初代と新生カタナに共通する要素だ。

【SUZUKI KATANA[2019Model]】■水冷並列4気筒DOHC4バルブ 999cc 150ps/10000rpm 11.0kg-m/9500rpm 215kg(装備)■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=190/50ZR17 ※輸出仕様車(国内導入予想)

初代カタナがGSX1100Eのエンジン+シャシーをベースとしていたように、新生カタナも基本設計の大半をGSX-S1000から流用。もちろん外装部品は専用設計で、新生カタナも初代と同様に日本刀をモチーフとしている。

アップタイプのバーハンドルを採用したためか(カタナ3.0は独創的なプレートを用いた低めのハンドルだった)、前方からの眺めはどことなく日本仕様のGSX750S/S2を思わせる雰囲気。リアビューのスッキリした印象は、見方によってはGSX750S3/S4的。

カタナ3.0の外装デザインを行ったロドルフォ・フラスコーリ氏。近年の代表作はVR46のMYAやモトグッツィ・グリーソなど。

’17年のEICMAでカタナ3.0を公開したエンジンズ・エンジニアリングは、左半分をクレイ(粘度)のままとした車両も展示。

ロングストローク指向のエンジンはGSXR1000K7/K8の発展型。新生カタナに導入するにあたって、変更は行われていないようだ。

足まわりはかつてのカタナとは比較にならない豪華な構成。フォークはφ43mm倒立式で、ラジアル式フロントキャリパーはブレンボ。

マフラーやスイングアームもGSX-S1000/F用を踏襲する。かつてのカタナのタイヤはバイアスだったものの、新型は当然ラジアル。

コンセプトモデルのカタナ3.0 では逆V字型の異形だったヘッドライトは、カタナらしさを強調するため、長方形に近い形状に変更。

漢字と絵柄を組み合わせた“刃”ステッカーは、かつての定位置だったサイドカバーではなく、フロントカウルの側面に貼られている。

カタナらしさを維持しながら複雑な形状となった燃料タンクは、アウターカバー+容量12Lのインナータンクという構造を選択。

形状はまったく異なるけれど、表皮がツートーンで後端にリブが刻まれたダブルシートには、オリジナルに対する敬意が表れている。

GSX-S1000/Fよりワイドかつアップタイプとなったハンドルは、耕運機と呼ばれた日本仕様の750カタナを思わせる雰囲気。

フル液晶メーターは現行GSX-R1000用とよく似た構成で、かつてのカタナ用を再現しようという雰囲気はほとんど感じられない。

両サイドと中央部でポジション/ストップランプ機能を分けたテールランプは、構造としてはGSX750S3と似ていなくもない?

GSX-S1000/Fでは一般的な位置に装着されていたリヤウインカー+ナンバープレートは、スイングアームマウントに変更。

マシン全体に対する印象は人それぞれだが、カウルから燃料タンクの造形は紛れもなくカタナ。フロントフェンダーは専用設計だ。

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ヨ

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帰ってきたネイティブ足立区民。ヤングマシン、姉妹誌ビッグマシンで17年を過ごしたのち旅に出ていた編集部員だ。見かけほど悪い子じゃあないんだぜ。
■1974年生まれ
■愛車:MOTOGUZZI V7 SPECIAL(2012)