2018年10月のインターモトショーから11月のミラノショーにかけて、世界のニューモデルが一気に登場したことは記憶に新しいだろう。WEBヤングマシンでは新車情報を逐一お届けしてきたが、本特集「2019世界の新車総図鑑」にてここまで判明しているラインナップをあらためて整理しておきたい。本稿ではホンダのCRFシリーズ等の2019モデル情報についてまとめた。
[コンセプト]CRF450L ラリーコンセプト:ダカールラリー参戦車がモチーフ
日本でもこの9月から発売中のCRF450L。これをベースにラリー仕様としたコンセプトモデルだ。モチーフは、ダカールラリー参戦を続けているワークスマシンのCRF450RALLY。ワークスマシンのようにDOHCヘッド化されてはいないものの、そもそもCRF450LがレーサーのCRF450R譲りの車体を持っているために再現度はかなり高いと言えよう。ノーマルより12.4L増しの20Lビッグタンクを持ち、ヘッドライトとミラーはノーマルを流用。コマ地図がセットされるスペースに液晶スクリーンが用意されているといった独自のフィーチャーも備えている。市販化は未定だ。
[カスタムコンプリート]CRF450XR スーパーモト:イタリアでコンプリート販売
イタリアのホンダオフロード系の有力ディーラーであるRED MOTO=レッドモトが、CRF450Lをベースにカスタマイズ販売するモデルも、’19ミラノショーでは展示されていた。このスーパーモトは、前後17インチのホイールにオンロードタイヤを履いたモタード仕様。ブレンボのラジアルマウント4ポットキャリパーやテルミニョーニのサイレンサー、CIRCUIT製ハンドルガード&グリップといった装備も施されている。懐かしの“XR”の名称を始め、随所に各種ロゴを大きくあしらった専用グラフィックもスポーティなイメージを際立たせている。保安部品付きで公道走行も可能だ。
[カスタムコンプリート]CRF450XR エンデューロ
こちらもRED MOTOによるCRF450Lのコンプリートカスタム車。タイヤにメッツラー製SixDays Extremeをチョイスし、ホイールのリムも精悍なブラック仕上げのDID製ダートスターを使用して本格オフロード性能を高めている。マフラーはスーパーモトと同じくテルミニョーニ製だ。ウインカーを追加しての公道走行にも対応している。REDMOTOは、これまでもアフリカツインをラリー仕様にカスタムして、ミラノショーに展示したほか実際にギリシャでの競技に参戦させたこともある実力派だ。
[新色]CRF1000L アフリカツイン/DCT
ホンダのオフロード系フラッグシップとして君臨するアフリカツインの欧州’19モデルはカラーチェンジのみ。スタンダード版は、車体色がマットブラックのモデルはリムがゴールドになるといった変更を受けるほか、トリコロールカラーにはロングサスペンションの上級版“アドベンチャースポーツ”と同じ美しいロイヤルブルーを引き継いだ新パターンへと切り替わった。車名ロゴも従来の白ベースから黒となり引き締まった印象となっている。
[新色]CRF1000L アフリカツイン/アドベンチャースポーツ/DCT
’18で追加設定された上級版の”アドベンチャースポーツ”は、これまでトリコロールカラーのみの1色設定だったが、これに加えて新たに落ち着いたデジタルシルバーメタリックの車両を設定。より幅広いユーザーニーズに応えられるようになった。なお、”アドベンチャースポーツ”もスタンダードと同じく諸元まわりは変更なし。また欧州仕様は日本仕様同様にDCT版も設定されるが、ローシートのTypeLDは設定されていない。
[新色]NC750X/DCT
前方に大きく傾斜したシリンダーとDCTも設定されている並列2気筒エンジン、それにタンク部のメットインスペースが特徴的なNC750シリーズのクロスオーバーモデル。’19モデルはカラーチェンジのみで、サイドフェアリングを従来のメタリックシルバーからダークシルバーに変えて質感をアップ。’19 欧州仕様ではスタンダート版とDCT版ともに赤、白、黒に加えて、’19国内仕様には設定されていないブルーもラインナップされて全4色となっている。
[新色]レブル500
CB500系の並列2気筒エンジンを搭載したボバースタイルのミドルクルーザー。日本でも好評な単気筒を搭載するレブル250とは基本骨格を共通としている兄弟車だ。’19モデルは欧州仕様、北米仕様ともに新色となって登場。写真は北米仕様に設定されるシックなマットフレスコブラウン。欧州仕様にはマットアクシスグレーメタリックとパールキャデットグレーが新色となる。諸元まわりについては、’18モデルから変更はなしだ。
[新色]X-ADV
NC750 系のDCT並列2気筒エンジンを搭載し、’17に登場したクロスオーバーATモデル。’18でトラコン機能のHSTCと本格オフ走行用にクラッチ制御をレスポンス重視に変えられるGスイッチが追加された。’19欧州モデルでは、この’18モデルを継承しながら、従来2パターンあったレッドの車体色のひとつを廃止。代わりに新色のダークグリーンを導入した。カモフラージュパターンもあしらわれたアウトドアイメージの強いものでマシンの個性をより際立たせている。
[新色]GL1800 ゴールドウイング/ツアー/ツアーDCT
’18年にフルモデルチェンジしたホンダのフラッグシップツアラー。トップケースなしのSTDと、ありの“Tour”の2バリエーションがある。さらに水平対向6気筒エンジンにはDCTバージョンも設定されたほか、トラコンや電動サス、リバース機構、それにAppleCarPlay対応などといった装備も誇る。欧州’19では、諸元そのままにSTDとTourのマニュアル車にダークネスブラックメタリックを、TourのDCT車にパールホークスアイブルーを、それぞれ新色として追加する。
[モデルチェンジ]SH300i
石畳の多いヨーロッパのストリートを走り抜けるのに適した16インチの大径ホイールを持つ海外向けミドルコミューターのSH300i。’19モデルでは、新たにHondaセレクタブルトルクコントロールを導入。さらに純正オプションのトップボックスをメインのスマートキーでもリモート開閉できるようにし、走行面と使い勝手の両面から商品性をアップした。カラーリングにはパールクールホワイトをはじめとした大人な雰囲気のものが揃っている。
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