古くからハイグリップタイヤとして愛されているダンロップの「TT100GP」に、17インチのラジアルバージョンが登場した。近年のネオクラシック車に適合する、120/70ZR17と180/55ZR17というサイズがメインとなる。
名タイヤ「TT100GP」のトレッドパターンを継承
ダンロップTT100GPと言えば、‘70年代から国産ハイグリップの代名詞として多くのライダーに愛されてきたバイアスタイヤ。現在も内部構造を最新化しつつ、クラシック車に適合する18インチや19インチといったサイズを中心にラインナップされている。
今回発売された「TT100GPラジアル」はそのトレッドパターンを踏襲しながら、カワサキZ900RSやヤマハXSR900/700といったネオクラシック車用のラジアルタイヤとしてリメイクされたもの。最新ラジアルタイヤの性能を維持しながらも、よりクラシカルなルックスを得られる……というタイヤだ。
トレッドパターンはTT100GPのイメージを踏襲しつつも、ダンロップの解析技術を用いてラジアル構造に最適な剛性となるようモディファイされており、デザイン性と性能/耐摩耗性を両立。内部構造もフロントに応答性の高い2カットベルトを、リヤには安定性重視のジョイントレスベルト(JLB)構造を採用し、クセがなく扱いやすい特性を実現。コンパウンドへのシリカ配合や、それと高い結合力を持つポリマーの配合で、ウエットや低温下でも優れたグリップを発揮しつつ耐摩耗性も確保したという。
サイズはフロントが1サイズ(120/70ZR17)、リヤが2サイズ(180/55ZR17と150/70R17)で、価格はオープン。発売は120/180サイズが‘19年の3月、150サイズは同5月となっている。
新ハイグリップやアドベンチャー用も発表
また、今回はダンロップのアメリカ拠点で開発、生産されるハイグリップラジアル「スポーツマックスQ4」と、大型アドベンチャー車用のオン/オフタイヤ「トレイルマックス ミクスツアー」も同時発表された。前者は極端に溝の少ないトレッドパターンからして、クローズドコースでのグリップ力を最大限に追求された製品と思われ、サーキット派には気になる1本となるだろう。