マシン・オブ・ザ・イヤー2018
11月30日に試乗会が開催

[動画]MAX1万6500rpm! 新型パニガーレV4Rのオンボード映像公開

221psという驚異のスペックで2019年モデルの話題をさらったドゥカティの新型PANIGALE V4R(パニガーレV4R)の試乗会がスペインのへレスサーキットで実施された。そこで収録されたオンボード映像をお届けしよう。

1万7000rpmのメーターはダテじゃなかった

2018年11月30日、スペイン南西部のへレスサーキットで新型パニガーレV4Rの試乗会が実施された。そこで収録されたオンボード映像には、驚異の高回転型エンジンの実力が映し出されていた。へレスは、スペインGPでお馴染みのテクニカルコースで6速全開領域は見ることはできない。それでも他のスーパースポーツモデルでは見られない回転域での走行は異様と言ってもいいもの。11月5日に発表された公式リリースでは、レブリミッターは1万6000rpmで6速のみ1万6500rpmと記載されていたが、バックストレートでは4速でも1万6500rpmまで引っ張り切っており(トップ画像は5速に入った瞬間)、1万7000rpmスケールのメーターをほぼ完全に使い切っていたのだ。

【DUCATI PANIGALE V4R 2019年型欧州仕様】パニガーレV4/Sの発表から1年、ついにレース対応排気量となる998㏄のV4Rが登場。史上最強の221ps/15250rpmを発揮するだけでなく、ウイングも標準装着としてきた。さらに写真のアクラポヴィッチ製のドゥカティパフォーマンスエキゾーストで234ps/15500rpmにパワーアップする。

気になるラップタイムは?!

へレスサーキットでは、11月末にスーパーバイクとモトGPのテストも実施され、その期間に記録されたドゥカティ勢のラップタイムで比較してみたい。まず、11月26~27日にかけて実施されたのがスーパーバイクチームのテストで、アルバロ・バウティスタ選手がパニガーレV4Rレーサーで1分39秒845をマーク。そして、11月28~29日に実施されたモトGPのテストにスーパーバイクライダーのバウティスタ選手も参加しデスモセディチGPで1分38秒830。そして、今回のパニガーレV4Rのオンボード動画は1分44秒93を記録している。

同じリッターV4エンジンのモデル違いではあるが、まず、デスモセディチGPとパニガーレV4Rレーサーのタイム差が約1秒しかなく、さらにパフォーマンスキットを装着したパニガーレV4Rは同ワークスレーサーの5秒落ちという結果に。色々な解釈ができそうだが、デスモドロミックというバルブ機構がモトGPマシンと共通のパニガーレV4RはモトGPマシンに最も近い位置にいると言えるのではないだろうか。

【DUCATI DESMOSEDICI GP】11月29日にモトGPマシンで走行したアルバロ・バウティスタ選手。スーパーバイク選手権に参戦するライダーだが、テストライダーのミケーレ・ピッロの代役としてテストに参加。ドゥカティのV4をより理解するための目的もあっただろう。ベストタイムは、1分38秒830。

【DUCATI PANIGALE V4R RACER】11月27日にパニガーレV4Rレーサーで走行するアルバロ・バウティスタ選手。この前日が同車での初走行だった。ベストタイムは1分39秒845。

【DUCATI PANIGALE V4R】11月30日に実際されたパニガーレV4R試乗会でのオフィシャルライダーの走行写真。オンボード映像のラップタイマーは、1分44秒93だった。

パニガーレV4Rは乾式クラッチの採用を追加発表

11月5日に正式発表時から約1か月が経過し、今回新たに乾式クラッチの採用が追加発表された。パニガーレV4Rは、48Tのディスクセットを備えたSTM EVO-SBKクラッチを採用。ディスク径は138mmで、9枚のクラッチプレートと9枚のフリクションディスクから構成されている。乾式クラッチは、アグレッシブなシフトダウン時にもスリッパー機能がより効果的に働き、スロットルオフ時のあらゆる状況でより滑らかな挙動を実現する。これはドゥカティパフォーマンスアクセサリーから入手可能な、標準仕様とは異なるセカンダリースプリングを装着することによって、エンジンブレーキのレベルを機械的に調整することが可能だ。また、エンジンオイルによる潤滑がないためオイルの抵抗を受けないこと、ディスクの摩耗カスが潤滑回路に混入しないためエンジンオイルの汚れが少なくなるのもメリットとして挙げられる。

STM製の乾式クラッチを採用。「乾式クラッチから発せられるレーシーなメカニカルノイズは、ドゥカティスタの走りへの情熱をこの上なく刺激する」と説明されるように、ニュートラルで停止している時の音も強調されている。

今回ドゥカティが初めて公開したパニガーレV4Rのエンジン単体写真。外観で分かるパニガーレV4Sとの違いは乾式クラッチとなる。


ニュース提供:ドゥカティ
「2019新型パニガーレV4R(PANIGALE V4R)は221ps/193㎏でウイング付き」記事はこちらへ。

いち

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本誌編集長。雑誌は生き残りタイアップ全盛期だというのに、ひとり次期型ネタを嗅ぎまわって反感を買う現代のスクープ魔王。
■1972年生まれ
■愛車:BMW R100GS(1988)

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