11月3日にヤマハ袋井テストコースにて開催された「歴史車両デモ走行見学会2018」。そこになんと、サプライズゲストとしてあのケニー・ロバーツが来場! 3台の2サイクルマシンを駆り、1500人の来場者の前で豪快な走りを披露した!
総勢31台のクラシック・ヤマハが快走
ヤマハが動態保存している歴代車両。その走行確認テストを一般公開するイベントがこの「歴史車両デモ走行見学会」だ。‘99年に第一回が行われ、今回は2年ぶりの開催。場所は前回と同じくヤマハの袋井テストコースで、WEBでの事前予約に申し込んだ1500人(20分で定員に達したという!)がヤマハの名車たちを愛でるために集まった。
今回はヤマハの初号機となるYA-1を日高祥博社長が走らせたほか、市販車/レーサーを含めて計31台(+4輪が4台)が走行したが、そこにスペシャルゲストとして招かれたのが、なんとあのケニー・ロバーツ! これはサプライズとして当日まで秘密とされており、名前が明かされた瞬間、来場者からは大きなどよめきが巻き起こった。
‘78〜80年と3年連続でGP500クラスを制した“キング”は、RZV500Rのほか、自身がデイトナ200マイルで優勝した‘78年式YZR750(0W31)や、‘83年にフレディ・スペンサーとチャンピオン争いを演じたYZR500(0W70)でも全開走行し、今はなき大排気量2サイクルレーサーの豪快な排気音を響かせた。パワーリフトまで披露するなど、御年67歳とは思えぬ走りを見せた後には、「ジェッティングが濃すぎるぞ!(←安全性を考え、あえて濃くされていた)」とジョークを飛ばすなど、旺盛なサービス精神で来場者を楽しませてくれた。
走行車両に加え、15台の市販車と11台のレーシングマシンも展示されたほか、ヤマハが開発に深く関与したトヨタ2000GTやレクサスLFA、F1用の3.5LV12エンジンを搭載し、‘90年代に市販を目論んだヤマハOX99-11などの4輪車もデモ走行。往年の名車を間近に観察できるのはもちろん、本来なら立入禁止のテストコースに入れるだけでもファンは感激だろう。かくいう筆者も、取材を忘れて楽しませていただきました!
展示&走行車両(抜粋)
以下、当日の展示&走行車両を筆者の個人的セレクトで抜粋して紹介します。走行動画も後日公開しますので、お楽しみに!
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