マシン・オブ・ザ・イヤー2018
モトクロスマシン直系のエンジンと車体

新型CRF450L国内仕様は24psで9/20発売、シート高は45mmダウン

2018年8月23日、ホンダがCRF450Rをベースに公道での走行に必要な保安部品等を装着したCRF450Lを国内で正式発表。欧州では5月28日に発表されていたが、国内仕様は独自のシート高となっていることが判明した。

価格は129万6000円で、Rの31万円3200円増し

CRF450LのLは、CRF250Lと同じLegal(=適法)のLで、公道走行に必要な保安部品を装着したモデルのこと。ただし、450Lは競技専用の450R=レーサーがベースとなっており、最初から公道用モデルとして開発された250Lとは血筋が異なる。オンロードで例えるとVFR750R(RC30)やRC213V-Sに近い存在と言えるだろう。オフではかつての海外版XRの再来とも言えるが、こちらは純モトクロスマシンをベースに誕生したことが新しい。

エンジンは、CRF450Rをベースにバルブタイミング等を変更し、低中速から粘り強い特性にするなど扱いやすさを追求。また、高速道路や長距離走行に備えて5速→6速ミッションとしている。最高出力は18kW/24psと発表されており、これは欧州仕様が18.4kW(=25ps ※ps表記での記載はなし)だったのが四捨五入されたものと思われる。ベース車となるCRF450Rの最高出力は未発表なので比較はできないが、直近では2010年型が56.4psを公称していたことから推測すると、レース仕様とはパワー特性はかなり異なるだろう。

フレームは、CRF450Rをベースとしながら舗装路や未舗装路まで対応するために各部の剛性を最適化した。また、灯火器は全てLEDとして軽量コンパクト化と省電力化を達成。さらにリチウムイオンバッテリーを採用して軽量化とマスの集中を図っている。

【HONDA CRF450L 2019年型国内仕様 価格:129万6000円 発売日:9月20日 色:赤】カラバリはエクストリームレッドのみでホイールもRと同様ブラックとしている。インサートフィルム成型のシュラウド一体型グラフィックを採用し、洗車などで剥がれにくい耐久性を確保した。

国内仕様のシート高は欧州仕様の45mmダウン

欧州仕様のシート高は940mmと発表されていたが、国内仕様は45mmダウンの895mmになった。他にも全高は20mm、最低地上高は16mm下げられていることから、前後サス長の調整だけでなくシート自体も薄くされているかも知れない。いずれにしても、欧州仕様の940mmというシート高は、モトクロッサーのCRF450Rから-20mmでしかなく、公道での使用も考慮すると使い勝手に影響する部分もあったはず。それが895mmならCRF250ラリーと同じなので、林道ツーリングなどの用途にも使えるだろう。

CRF450Lと同じシート高が895mmのCRF250ラリー(ローダウンは830mm)の足つきとライディングポジションの例。身長168cm、体重61㎏のライダーでも両つま先が接地する。

CRF450Rのエンジンをベースにバルブタイミングや圧縮比等、各部の仕様を最適化。ピストンリングは2本→3本にして耐久性に配慮した。クランクウエイトは低回転から粘り強い出力特性を発揮する形状とし、リニアなスロットルレスポンスとオフ走行でのコントロール性を両立。 マフラーにはO2センサーとキャタライザーを採用して排ガス規制に対応している。

ヘッドパイプ周辺の形状を最適化する事で公道走行に対応した剛性とオフロードに対応したしなやかさを両立。燃料タンクは CRF450Rと同じ軽量なチタン製とし、6.3→7.6Lに増量して航続距離を確保した。スイングアームにはチェーンガードを装備し、チェーンスライダーの耐摩耗性を向上させて公道走行に対応している。

メーターはデジタル。LEDヘッドライトは軽量コンパクトでありながら高輝度かつ広域な照射範囲を確保した。ハンドルスイッチは専用設計とし、小型・軽量化を実現するとともに扱いやすさにも配慮している。

灯火類は全てLED。ウィンカーは転倒時の外力によるダメージを軽減するフレキシブルラバーマウントを採用。サブフレームは保安部品やナンバープレートの取り付けに対応して剛性を最適化している。


ニュース提供:本田技研工業/欧州ホンダ/北米ホンダ

いち

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本誌編集長。雑誌は生き残りタイアップ全盛期だというのに、ひとり次期型ネタを嗅ぎまわって反感を買う現代のスクープ魔王。
■1972年生まれ
■愛車:BMW R100GS(1988)

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