10年分のイッキ進化だ

CBR1000RR”センダブ”が早くも’19フルチェンか?!

’17で全面熟成を遂げ、評判のCBR1000RRがナント「’19モデルで電撃フルチェンジを果たす可能性が出てきた」との情報をキャッチ。これに新型のV4スーパースポーツまで加えた「ホンダ次期SS計画」の全貌を大予想する! ※ヤングマシン2018年3月号(1月24日発売)より

本気を感ぜさせる近年異例の2年スパン進化

ホンダの次期V4に関する情報を探っていた本誌スクープ班。調査を進めるうちに、もう一つの「大物」を釣り上げてしまった。2年前にスクープしたCBR1000RRの2段階進化プロジェクトが「現実に始動しているらしい」との情報を突き止めたのだ──。

’17のビッグチェンジで、ライバルに引けを取らない実力を手に入れたCBR1000RR。リッター直4SSトップの軽さと扱いやすい特性は世界的に好評で、セールスも順調だ。レースに目を向けると、8耐では優勝こそ逃したものの、序盤で王者ヤマハのYZF-R1と互角の闘いを繰り広げた。そして、デビューイヤーながら全日本JSBでの年間タイトルを獲得するなど高い戦闘力を示す。

しかし、これに満足するホンダではない。さらに次期型でライバルを完膚なきまでに突き放すことが狙いだ。情報筋によると「SC77は、開発期間を短縮しつつ勝てるマシンにすることが目的。そのため従来型をベースにした」と言う。その間、別働隊の開発チームが長期的に次期型に取り組み、「’19年の市販化を目指している」(情報筋)。つかんだ情報は全体像のみだが、モトGPなどで培った10年間のノウハウを注ぎ込み、伝統の「操る喜び」を新次元に昇華した渾身作になるだろう。 ※ヤングマシン2018年3月号(1月24日発売)より

左がホンダが描く夢のSSになると予想される次期CBR1000RR。スタイル面でも、強烈なインパクトのCBR250RR越えを狙ってくるハズだ。右のSC77(CBR1000RR SP2)の登場からわずか2年後にフルチェンの可能性が。エンジン&骨格をイチから造り直すのは実に11年ぶり。’92 初代900RR以来のテーマ「トータルコントロール」を極めた至高のSSとなるだろう。

’19CBR1000RR”センダブ”はこうなる?!

「究極」。情報筋によると、次期型のキーワードはこれに尽きるようだ。ライバルは他社のリッターSSではなく、自社のRC213V-S。しかも、V-Sのように「モトGPマシンのレプリカ」という縛りがないため、最新装備は全盛りで、ホンダが理想とするスポーツバイクを具現化してくるようだ。まず基本パッケージは、全面刷新で一段と軽量コンパクト化が可能になる。SC77で達成した軽さは一段と促進されるハズだ。エンジンは、高回転化に必須のフィンガーフォロワーなどを投入し、スズキGSX-R1000越えの202㎰オーバーに期待したい。

車体に関しては、脱「ユニットプロリンク」が望まれる。初期のモトGPマシンが採用したユニプロは、サスを直接フレームで支持しないため、フレーム設計の自由度が上がるが、応答性やコンロトール性に劣る。既に’07以降のモトGPでは使用されておらず、廃止すればスペースの確保やトラクション性能の向上が期待できる。足まわりでは調整速度が段違いのショーワ製電サス=イーラ、外装にはモトGPで培った内蔵ウイングも欲しい。

さらに、本誌では、「スポーツ版DCT」も希望。「操りやすさ」にこだわるホンダは、セミオートマであるDCTの普及を方針としている。オフのアフリツインに続いて、SSにまでオートマが採用されても何ら不思議ではない。レースに勝てる。それでいて万人に扱いやすい。究極の「トータルコントロール」を次期RRが体現したなら、まさに至上のスポーツモデルとなる! ※ヤングマシン2018年3月号(1月24日発売)より

右のSC77(CBR1000RR SP2)の登場からわずか2年後にフルチェンの可能性が。エンジン&骨格をイチから造り直すのは実に11年ぶり。’92 初代900RR以来のテーマ「トータルコントロール」を極めた至高のSSとなるだろう。

伝統の”直4 vs V4″再び

直4の次期RRがスタンバイする一方で、’17年12月号で報じた「新型V4スーパースポーツ」のプロジェクトも動き出している気配が強い。ホンダが直4に加え、V4まで投入するのは、まず欧州勢に対する「意地」が背景にある。何度かお伝えしてきたとおり、アプリリアRSV4がワークス直系のキット仕様を市販化し、KTMもV4のモトGP市販レーサーを販売するとの噂。そして何よりホンダに火を着けたのがドゥカティの存在である。昨年、モトGPでV4同士のタイトル争いを繰り広げ、’18年には新作のパニガーレV4をリリースする。さらに’19年にはSBKにパニガーレV4で参戦を開始……。これらライバルの動向が眠れる獅子を動かしたのだ。

V4で数々の栄光を築き上げてきたホンダにとってV4は象徴であり、貴重な財産。ライバルに最強V4の座を譲ることは沽券に関わるのだ。同ジャンルに直4とV4の2枚看板が並ぶこともホンダにとって大きな問題ではないようだ。ホンダには社内で切磋琢磨し合う企業風土があり、過去にも直4とV4が高め合うことで’80年代のレース絶頂期を迎えた。加えて、同じSSのカテゴリーとはいえ、商品性はかなり異なる。V4はスリムな車体と広いパワーバンドで、レースでの実質的な速さに主眼を置いたキャラだ。一方、直4は直線的に吹け上がり、回せば回すほどエモーショナル。速さよりも高揚感でV4を上回る。両者ともに公道もサーキットも得意とするが、棲み分けは進むハズだ。直4とV4。2台のホンダが人気、実力ともワンツーを飾る日は近い!? ※ヤングマシン2018年3月号(1月24日発売)より

左【HONDA 次期CBR1000RR 予想登場時期:’18年11月 デビュー可能性:60%】次期RRは、速さはもちろん、「操る喜び」を一層推し進める。価格はV4より確実に下だろう。ホンダ70周年に当たる’18年秋に発表し、’19年デビューか? 右【HONDA RVF1000 予想登場時期:’20年 デビュー可能性:20%】次期排ガス規制のユーロ5が適用される’20年に合わせて投入される模様。価格は、SBKの価格上限(’17年規則では4万ユーロ=540万円)に収まるだろう。

ニュース提供:ヤングマシン2018年3月号(1月24日発売)

いち

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本誌編集長。雑誌は生き残りタイアップ全盛期だというのに、ひとり次期型ネタを嗅ぎまわって反感を買う現代のスクープ魔王。
■1972年生まれ
■愛車:BMW R100GS(1988)

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