マシン・オブ・ザ・イヤー2018
東京モーターサイクルショー特集③

日本上陸中、TIMSUN=ティムソンのニーゴータイヤを速攻インプレ!

オンロードをスポーティーにこなしつつ 時にはオフロードにも分け入る──。 幅広く楽しめるのがデュアルパーパスモデルの特長だ。 そしてティムソンには、オン/オフの両方を 安心して堪能できるタイヤラインナップがある!

ニュートラルなハンドリングが◎

新興タイヤメーカーが台頭してくる 中でも、ティムソンには結構イケている印象を持っていた。元プレスライダーとしてはコストパフォーマンスの高さにも注目していて、1度試してみたかったブランドだ。……な〜んて言っても、初めてのタイヤはやっぱりちょっとドキドキする。しかも冷たい風が吹きすさぶ真冬に新品タイヤということで、ちょっと緊張しながらの走り出しになった。

TESTER:富田真司(SHINJI TOMITA)’16年は全日本スーパーモトS2クラスで、翌’17年は同S1クラスでチャンピオンに。オンもオフも、その走りは超ハイレベル!

しかし、TS659は温まりが早い!皮ムキも不安はなく行うことができ、あっという間にハイテンションでテスト走行に臨むことができた。まず最初に感じたのは、寝かし込みの軽さ。スッとバイクが寝てくれるうえに、非常にコントローラブルだ。ハンドリングはニュートラルで、違和感はまったくなかった。全体的にはコンフォートで、日本製タイヤにも通じる乗り心地の良さがTS659の特長だ。ロードノイズが少ないので、速度域が高いハイウェイクルージングも快適にこなすことができた。

広いスペースで少しモタードライク に攻めてみると、若干のゴツゴツ感が気になった。「路面状況が分かりやすい」というメリットもあったが、路面の凸凹を拾いやすく、わずかに神経質な印象だ。ただタイヤそのものが過剛性という感じではないし、重いわけでもなさそうだ。「これはもしかして…… !? 」と エア圧を標準値より少しだけ下げたところ、案の定印象が激変……! 走り始めて1mで違いが分かるほど 安心感が高まり、グリップ感も増してより攻め込めるようになった。これはかなり楽しい!凸凹のいなし方もスムーズになり、乗り心地もより快適 になった。

テスト車両がG310GSということもあって、オフロードでも走らせてみたが、TS659はパターンからしても分かるように明らかにオンロード寄りのキャラクターだ。

ちょっとした未舗装路なら走れないことはないが、オフロードコースを攻めるにはちょっと無理がある。オフロ ードを重視するユーザーなら、同時にテストしたTS823/822に譲っ た方がよさそうだ。想像以上の仕上がりとバランスの良さに、「ティムソンやるなぁ!」というのが率直な感想だ。これだけのパフォーマンスを発揮してくれれば選択肢としては十分にアリ。タイヤ交換の際にはぜひ検討してみてほしい1本だ。

好バランスのオールラウンダー

ワイルドなブロックパターンが目を引くTS823/822。これはいかにもオフロードで楽しい走りを見せてくれそうだ!

いや〜、面白い!期待通りに、 未舗装路で高いグリップ力を発揮してくれる。テスト車両であるVストロー ム250の扱いやすい特性と相まって、思わずアグレッシブな走りを堪能してしまった。さすがにノーマルのVストローム 250では「コース激攻め!」というワケにはいかなかったものの、タイヤとしては十分すぎるほどのパフォーマ ンスを発揮してくれた。TS823/822が優れているのは、オフロードばかりではない。多くのユーザーにとって大きなメリットになるのは、むしろオンロードだろう。オンロードではとにかく挙動が分かりやすいし、接地感もつかみやすいの だ。つまりTS823/822は「非常に安心感が高いタイヤ」と言える。しかも懐が深いので、倒し込みからあえてちょっと雑な操作をしてみても、しっかりと受け止めてくれる。

Vストローム250のようなトレール車は、サスペンションストロークが長い上によく動くので、オンロードでも挙動が分かりやすいという強みがある。ワインディングでスーパースポー ツにも負けない走りができたりするのは、ロングストロークサスペンションならではの安心感だからこそ。TS823/822はこの安心感をさらに強調してくれるタイヤだ。 具体的には、細めのタイヤサイズに よってタイヤが路面に押しつけられ る際の「面圧」が高まりやすい。これがよりコントローラブルな特性をもたらしている。

ブロックパターンと言っても、本格的オフローダーよりグルーブは細め。排土性は若干犠牲にしながらも、ロードノイズや振動を抑えており、オンロードでの快適性も高めている。高速道路も苦にならない。このあたりのバランス取りもなかなか見事だ。

新品タイヤでも「皮むき不要」と言 ってもいいほど(実際はちゃんと皮むきをした方がいいので念のため!)初期からしっかりグリップしてくれるの は、TS659と同様。温まりもよく、ウインターライドでも走り始めから高 い接地感が得られた。 オフロード、オンロード、そして新品状態と、幅広い場面でひたすら安心 感を提供してくれるオールラウンドなタイヤ。それがTS823/822だ。

スーパーモト王者の富田さんと、ライター・高橋剛の意見は一致。TS659、TS823/822ともに幅広いライダーに受け入れられやすい。いずれもデュアルパーパスに向くサイズ設定だが、オンロードを重視するならTS659、オフに分け入る機会があるならTS823/822を選べば間違いない。

 

東西MCショーにブース出展!

先週行われた大阪MCショーに引き続き、東京にも出展するティムソンブースでは写真(本誌サカP)のようなフォトスポットも楽しめる。インスタ映えしそう…。

ニュース提供:ヤングマシン2018年3月号
撮影:山内潤也
取材協力:TIMSUN(ティムソン)公式WEBサイト 公式facebook
タイヤ交換:丸富オート新横浜店
「中国タイヤ、TIMSUN=ティムソンでヒジすりできる?!」記事はコチラ

高橋 剛

高橋 剛

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カート上がりのバイク野郎。心震わす原稿が得意で、あのスポーツ名門誌・Sports Graphic Numberにも寄稿したりしなかったり。セッティングさえ出れば怖いものなしの隠れ文豪。

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