三宿通信(Webikeチーム ノリック ヤマハ ’18年体制発表会)

ノリックJr.がロードレース参戦を表明

2018年2月27日に実施されたウェビック チーム ノリック ヤマハ 2018年チーム体制発表会を取材した佐藤寿宏さんの「通信」をお届け。国内、海外、レースがある様々な現場から届く「通信」は、日本人選手の動向を中心にレポート。今回は、ノリックこと阿部典史選手の息子である真生騎(まいき)選手のサプライズ参戦の話題を中心にお届け。

阿部真生騎選手はバイクに乗ってまだ3か月

ウェビック チーム ノリック ヤマハの2018年チーム体制発表会が国道246号線・三宿交差点近くのウェビック本社で行われました。今年は、MotoGP™ライダーを育てるという原点に戻り、9歳からチームに在籍し、今年5年目となる阿部恵斗(あべけいと)・14歳を全日本J-GP2クラスに参戦させます。また、2年前にキッズバイクに初めて乗ったという青田魁(あおたかい)・12歳を筑波ロードレース選手権S80クラスに、そして2007年に不慮の事故で亡くなったノリックの息子である阿部真生騎(あべまいき)・14歳がチーム入りし、6月2日(土)に行われる筑波ロードレース選手権第2戦J-GP3クラスへの参戦を目指します。

この様に、若く将来が楽しみな3人体制となったウェビック チーム ノリック ヤマハですが、何と言ってもノリックの息子の真生騎が話題の中心になってしまうでしょう。真生騎は、14歳になったばかりの中学2年生。昨年の11月22日に初めてバイクに乗り、1月4日にテルル桶川スポーツランドで転倒し右鎖骨を骨折。2月10日にもオフロードビレッジで転倒し、治りかけていた右鎖骨を再び骨折していました。まだレース経験は、全くなく、いきなりJ-GP3クラスにデビューさせるのも、やや無謀かと思ってしまうのは、常人の考えなのでしょうか?

「アクセルの開けっぷりは、いいし、すぐにヒザをすって走っていたからね。バカ親じゃなくバカ爺かもしれないけれどセンスはあると思う」とチーム監督であり祖父である阿部光雄氏。

まだレース経験のない真生騎は、レースのムービーをたくさん見たそうです。もちろんノリックのものも数多くあったそうで、その中で印象に残っているレースはある? と聞くと「他のライダーをどんどん抜いて行くんですけれど、最後の転倒しちゃうレースですね」と…。ハイ、1994年鈴鹿で行われた日本グランプリですね。

バイクに乗る前は、バスケットボールをしていたと言う真生騎。母親に「バイクに乗ってみる?」と言われたのがきっかけで、昨年初めて乗ったそうです。

「初心者だし、まだ筑波サーキットも走ったことがないので何とも言えないのですが、たくさん練習して速く走れるようになりたいですね。目標はお父さんのように世界で走ることです」と言っていました。

9歳からチームに在籍し、今年5年目となる阿部恵斗(あべけいと)・14歳は全日本J-GP2クラスに参戦。

全日本昇格と共に、J-GP2クラスにスイッチする阿部恵斗は、昨年まで本当に小さくて“大丈夫か?”と思ってしまうくらい背も低かったのですが、この1年で急成長。3年計画で3年後に全日本チャンピオンを獲り、Moto2™、MotoGP™とステップアップして行くのがチームとしても目標となっています。

原点回帰とも言える2018年シーズンのウェビック チーム ノリック ヤマハ。若い3人のライダーが、どう成長して行くか楽しみですね。

●文/撮影:佐藤寿宏(ことぶき)

いち

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本誌編集長。雑誌は生き残りタイアップ全盛期だというのに、ひとり次期型ネタを嗅ぎまわって反感を買う現代のスクープ魔王。
■1972年生まれ
■愛車:BMW R100GS(1988)

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