マシン・オブ・ザ・イヤー2018
カウル型ウイングやカーボンフォークが標準に

2018デスモセディチGPは着実な進化を目指す

2018年1月15日、ドゥカティの2018年モトGP体制発表会が行われた。昨年、J・ロレンソ選手が加入したチーム体制やマシンについても基本的に前年を踏襲。2017年にA・ドヴィチオーゾ選手がタイトル争いを繰り広げた実績をベースに着実な進化でトップを狙う。

ナゾ技術はさらに進化する?!

1月12日に業績を発表したドゥカティは、2017年に5万5871 台の車両を販売(前年比1%増)し、好調な業績をアピール。またモトGPにおいても最終戦までタイトル争いを演じ、6 度の勝利を挙げて、2009年以来最高のリザルトを残している。そのため2018年のデスモセディチGPは正しい方向性を見失わないように「革命的進化というよりも正常進化と呼ぶべきマシンに仕上がっています」とチームマネージャーのルイジ・ダッリーニャ氏は述べている。そうは言っても、昨シーズンのテストの時点から話題になったナゾの通称「サラダボックス」が2018年型でも継続。また、3月にカタールでテストされ、その後進化して8月のチェコGPから投入された大型のインナーカウル型ウイングやオーリンズ製カーボンフロントフォークも標準になっており、革新的装備が実績を残してスタンダードとなり、さらに進化を果たしてていくという2018シーズンとなりそうだ。

2017年シーズン最初のテストから登場したマフラー脇の「サラダボックス」は2018年カラーのマシンにも装着。この箱は何のためのスペースなのかは今でも不明のままで、中で重りを可動させることで振動を抑制することができるマスダンパー説が有力だったが果たして?! また、テールパイプの排気バルブも装着して久しく、これはエンジンブレーキなのでは? とも言われてる。

インナーカウル型ウイングの効果は?!

本誌でもお馴染み青木宣篤選手はヤングマシン2017年12月号でこう解説した。「今やインナーカウル型ウイングが大流行! 各社とも工夫を凝らした大型空力カウルを登場させている。狙っている効果は去年までのウイングレットと同じ、フロントタイヤへの不満感を解消するためと、パワーロスするウイリーコントロールに頼らずにウイリーを抑止するためだ。確実に効果が得られるからこそ、各社が懸命になって開発している空力カウル。まだまだ試行錯誤の段階だが、こうして目に見える技術ってレースならではのお楽しみだよね!」と、明らかに効果があると睨んでいる。ドゥカティのJ・ロレンソ選手は、「ドゥカティコルセは素晴らしい仕事をしてくれた! トップスピードは少し落ちるけどセッティング次第。大満足」と絶賛しており、実戦での使用回数もドヴィチオーゾ選手よりも多かった。

2016年限りでウイングが禁止され、2017年からはインナーカウル型ウイングの時代に突入。ダウンフォースを得るだけではなく、切り返しなどにも影響するため試行錯誤の結果現在の形に行きついている。ちなみに3月の仕様は「ハンマーヘッド」と呼ばれていた。

いよいよ1月末からセパンテストが開始!

冬休みが終わり、1月末から南国マレーシアのセパンサーキットでモトGPのテストがスタートし、各社の新ネタが明らかになる。今回公開された新型の写真は、スポンサーを反映したカラーリング、およびライダーの装備のお披露目という意味合いが強く、シーズンに入ってカウル形状などマシンはさらに進化していくだろう。続報に期待!

ニュース提供:ドゥカティ

いち

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本誌編集長。雑誌は生き残りタイアップ全盛期だというのに、ひとり次期型ネタを嗅ぎまわって反感を買う現代のスクープ魔王。
■1972年生まれ
■愛車:BMW R100GS(1988)

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