初期段階のスケッチにはプロアームもあった

2018新型Ninja250/400デザイン開発秘話

Z900RSのデザイナープレゼンテーションに続きNinja250/400も公開。プレゼンは10月25日に開催されたカワサキの新車発表会で実施されたもので、ここに公開している資料は11月16日の新車試乗&撮影会時に配布された。Ninja250/400では様々なアイデアスケッチが見どころだ。

プロアームやアップマフラー、2本出しマフラーも

開発初期のアイデアスケッチは「大きなテーマを探るためのスケッチですのでダイナミックにそして明確に意図が伝わるよう制作しました」とデザイナーの小林充氏。その言葉の通り描かれたスケッチはかなり大胆で、アルミツインチューブと思われるものやトラスフレーム、プロアーム、アップマフラー、右2本出しタイプなど完成車には盛り込まれなかったディテールが興味深い。

これが描かれた時期は明らかにされていないが、恐らく世間的にはCBR250RRの影も形もない頃だろう。後日CBR250RRに採用された右2本出し風サイレンサーに近い絵が描かれているあたり、デザイナーの鋭い感性が伝わってくる。拡大した2段目のスケッチは実際にありそうな雰囲気。最下段のスイングアームマウントのナンバープレートホルダーは採用されれば250/400では希少。

 

ヘッドライトにはH2風のモノアイも

モノアイから左右2灯まで様々な形が検討されている。下段のヘッドライトの絵では、アゴが突き出たH2系のデザインとなっておりゴールに一歩近づいた様子。ラムエアダクトも検討されていた形跡も見受けられる。

別系統のアイデアスケッチにあったものではNinja H2のようなモノアイがまず目についたが、平たいモノアイや2灯タイプでも左右に広がったR1/R6的なデザインもあったようだ。この段階のスケッチでは、真横のシルエットから完成車のイメージに近づいてきている様子が伺える。

 

目指したのはクラスを超えた存在感

盛り込んだのは、「High Class(ハイクラス)」=ワンランク上の上質感と「Futuristic(フューチャリスティック)」=Ninjaブランドにふさわしい新たな造形という2つのテーマだと小林氏は語る。「High Class」では、スーパースポーツのスタイルとシンプルで張りのある面質、ディテールの作り込みがポイントで、「Futuristic」ではフロントフェイスとカウリング形状にこだわったという。

サイドカウルダクトのルーバーやサイレンサーカバーなどに細かな違いはあるが、上段のファイナルスケッチをほぼ忠実に立体化したモックアップの最終形(下段)。デザイナーの小林氏は「このモデルはデザインが非常に重要です。本日に至るまでに多くの調査や開発ステージを経てようやく量産という形で皆様へお見せすることができました。日本国内をはじめ世界中でNinjaブランドが広まっていくことを期待しています」と語った。

いち

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本誌編集長。雑誌は生き残りタイアップ全盛期だというのに、ひとり次期型ネタを嗅ぎまわって反感を買う現代のスクープ魔王。
■1972年生まれ
■愛車:BMW R100GS(1988)

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